1974年、サラリーマン家庭の長女として生まれる。「お姉ちゃんなんだから」甘えてはいけない、わがまま言ってはいけないと自分を抑圧してきた反動から、社会人になると持ち前の行動力を発揮し始める。世界が広がった一方で、昔からの自信のなさに引きずられ、何をしても中途半端で人間関係もうまく築けない自分に悩み、心屋塾の戸を叩く。大らかで天然系の主人と二人暮らし6年目。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「交際相手に八つ当たりをされてばかり」という、はなさん(39歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■はなさんのお悩み 交際3年になる彼は家庭のある身で、いつか彼と一緒になることを目指して過ごしています。彼とは僅かな時間しか会えないのに、その時間すら彼は全く楽しくなさそうに、イライラと私に当たります。イライラの理由は仕事なのか家庭なのか分かりませんが、「私の存在がウザイ。気持ち悪い。触るな、近づくな、もう終わりにする、終わりにすればいいだろ!」などと、私に暴言を吐き続けます。 私の心の在り方が原因と考え、心屋さんの本を読み、講演会にも参加させていただきました。とても沢山泣いて笑いました。その翌日、彼が来てくれたときには幸せを感じられたのですが、その後もまた私への対応が悪化していき、以来、会いに来てくれてもいません。「どうせ愛されてる」と思っていた私は、ひとりで勘違いをしているのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより ご相談ありがとうございます。つらいですね。はなさんは今、ご自分を幸せにしてあげるレッスンの最中なのかもしれません。そんな視点からお伝えさせてくださいね。 今彼との間で起こっていることは、自分の心の中の「思いグセ」もしくは「セルフイメージ」が現実に投影されている可能性がある。そう考え、現状を落ち着いて観察してみてください。 つらい恋愛が続いたり、繰り返したりしてしまう人は、「私は粗末に扱われても仕方ない」もしくは「愛してもらうためには相手を理解し受け止めるなど頑張らないといけない」「ありのままの自分は愛されるはずがない」などの罪悪感やセルフイメージをぎゅっと握り締めていることが多くあります。 すると、そのセルフイメージを強化するような現実やパートナーを選び、「やっぱり私は愛されない」と確認する…。そのようなループに迷い込んでしまいがちです。 相手との苦しい現実に悩む人は、問題そのものよりも、まず「自分が頭の中でどんなことを信じていて、どんなことを勘違いしているか」、そこに気づくだけで現実が変わることがあります。 はなさんはどんなセルフイメージを持っているでしょうか。「どうせ私は○○だし」。この○○にどんな言葉が当てはまりますか? これで今のセルフイメージを簡単にチェックすることができます。 そしてこのセルフイメージを簡単にひっくり返す方法が、心屋の伝えている「どうせ愛されてるし」です。はなさんも、この考え方に出会ってくださったのですね。 「どうせ愛されてるし」と実際声に出してつぶやくことで、あなたが何もできなくても、何も持っていなくても、それでも愛されている存在で、あなたは確実に愛で満たされている…という現実がたくさん見つかります。 愛されている証拠集めをしているうちに、古いセルフイメージが実際に書き換わっていきます。冗談みたいですが、これで人生が変わった人がたくさんいますので、騙されたと思って引き続きやってみてくださいね。 ただ注意点もあります。この方法は、特定の誰かの愛を自分に向けたいから、他人を変えたいから自分が変わろう…と期待しても効果はありません。他人の心は誰にもコントロールできないからです。 もしも今の状況が変わらないとして、それでも、はなさんは魅力も才能も愛情も全て持っていて、存在自体が世界から愛されているとしたら、どんな選択をしますか? それでも誰かにぞんざいに扱われる自分を許しますか? それとも、安心しあえる人たちと心から笑いあって暮らしますか? その答えを心の軸に置いた状態で、今この瞬間からひとつひとつ選択していった先に、見たかった景色が広がっていることでしょう。「自分を幸せにする」と心から決めるだけで、その後は「豊かさ」しか巡ってこなくなることにも、やがて気づいていくかもしれません。 はなさんは今この瞬間も、たくさんの愛が注がれているはずです。誰かのおかげで美味しいご飯が食べられる。あったかいお布団で眠れる。このように質問の回答に選ばれることも、愛されている証拠のひとつなのでしょう。 まずは、あなたの周りの「ある」をたくさん見つけてみると、自ずとあなたの幸せにふさわしい、本当の「愛」を選んでいくことができると思います。はなさんの幸せを心より応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月16日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分の素直な気持ちを表現するのが苦手」という、しっぽりさん(33歳・サービス業)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■しっぽりさんのお悩み 私は昔から、素直な気持ちを表現することが苦手です。特に彼氏に対して。普通の女性のように、嬉しいときにテンション高く声高に喜ぶことが苦手だったり、逆に寂しいときや悲しいときに素直にそれを言えず、機嫌を悪くしたり怒ったりと、天邪鬼な態度ばかりをしてしまいます。 毎回「これではダメだ」と反省しますが、再びそういった出来事が起きると、また感情にまかせて怒ってしまいます。このままでは相手も呆れ果てると分かっていますが、なかなか改善できません。どうすれば自分の気持ちを素直に伝えることができるのか、アドバイスいただきたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。大切な人や親しい人に対して、本当は、素直な気持ちを伝えたいのですね。 そのことを書いてくださったこと自体、とってもかわいらしくて素敵だなと感じました。ご相談くださり、ありがとうございます。 今困っている気持ちを、こんなふうにちゃんと言葉にできる自分を、まずは褒めてあげてください。これができるしっぽりさんなら、いろんな自分を表現できるようになる日は、きっとそう遠くないでしょう。 確かに、テンション高く喜んだり、寂しいときに素直に言えたりする人って、とても魅力的ですよね。気持ちが分かりやすいので、周りもコミニュケーションが取りやすくなるようです。 私も、そんな女性にいつも憧れます。しかしながら、彼女たちの姿が、自分にとっての「幸せな形」や「正解」であるとは限りません。 私の親しい友人で、いつも穏やかで落ち着いている女性がいます。わかりやすい感情表現は多くは見られないものの、彼女なりに嬉しいときは静かにふつふつ喜びをかみしめたり、嫌と思っている気持ちも隠さなかったりしています。派手な表現は少なめでも、周りとはうまくいっているし、本人も日々を心豊かに楽しんでいるようです。 しっぽりさんも、もしかしたら派手な感情表現をしなくても、伝わる人なのかもしれません。「自分にとって一番心地よい表現方法がどんなものか」が理解できれば、悩まなくて済むのだと思います。それを一緒に見つけてみましょう。 題して、「心の実況中継」。まずは、ご相談に書いてくださったようなイメージで、思ったことをそのまま相手に伝えてみてください。「この嬉しさをどう表現していいか分からないよ~」「嬉しい(寂しい)って言おうとすると止まっちゃう」「なぜかどうしても言えないの」「自分でもどうしていいか分からなくて、自分にイライラしちゃうの」「いつもこれじゃダメだって思ってるのに」などなど。 つい天邪鬼が出てしまったときも、怒りながらで結構ですので、やはり相手に、そのままの気持ちを口にしてみましょう。「自分でも分かんないけど、怒っちゃうんだよ~」「素直になれない自分がイヤになる」など、特に意義や意図のない言葉で大丈夫です。心にあることを「何も考えずに」スルッと口にする練習をしてみてください。 「脳内垂れ流し」は、恥ずかしいし、少しバカっぽいでしょうか? このくらいのほうが、喧嘩腰になるよりよっぽど可愛いので、ちょっとおバカになったつもりでやってみましょう。 表現が苦手だと思っている人は「表現の上手な人」を理想としているので、自分もそこを目指そうとしてしまい、最初から”完璧”を求めてしまいがち。その結果、自分はダメだと思ってしまい、なおさら言葉が出なくなってしまうのです。 そこで、一旦ハードルを下げてみるのです。言葉にならない状態の心の内をあえて口にすることで、相手はずっと知りたかった「あなたの気持ち」を見つけることができます。 あなたが突っ張ってむくれていたとしても、あなたが言葉にするまでの”途中経過”を知ることができた相手は、「ああ、だから怒ってたんだな」「かわいいな」とホッとできて、距離が縮まるもの。そしてあなた自身も「やっとわかってもらえた」という安心感が得られることでしょう。 この経験を経ると、自分にとっての心地いい表現の「方法」や「温度」が分かってきます。 リアルな心のつぶやきを観察しながら、自分らしい表現を見つけていけるといいですね。そうやってあれこれと悩むあなたを、周りはきっと「可愛い」と思っていますよ。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年11月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに恵まれなかったことを、気にして生きるのがつらい」という、カレンさん(49歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■カレンさんのお悩み 結婚しましたが子供に恵まれませんでした。その事についてずっと気にして過ごしてきました。夫婦関係は円満で、主人はとても優しいです。人と接する仕事を長年続けていますが、家庭の話題、特にお子さんの話題になることが多く、「さみしいでしょ」「旦那はいなくても子供はいてよかったよ」といった他者からの言葉に傷ついてしまいいます。 父親にしてあげられなかった主人にも心配をかけたくなく、自分がつらい場面にいるとき「あぁ、主人もこんな思いしているのかな」と思うと、つらいです。長年「気にしていない自分」で過ごしてきて、いつも主人にどこか悪かったな~と思ってしまい、この事について誰にも言えずにきました。仕事や健康面に影響しているわけではありませんが、どうすれば心が少しでも楽になりますでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。ずっと口にすることができなかった、大切な大切な本音を言葉にしてくださり、ありがとうございます。お互いを思い、支え合う、とても素敵なご夫婦の姿が浮かびました。 ご主人の優しさゆえ、子供を授かることのなかった責任や悲しみを、カレンさんはひとりで背負おうとされてきたのですね。その背負った荷物が重たく感じられるときがあっても、彼の心を守るために、無防備にはその胸に飛び込めずにきた――。 だからこそ、無意識に我慢が積もってきてしまい、苦しかったですね。 「本音が言えない」ということは、お互いがお互いの気持ちを「想像」するしかない状況の中で生活している、ということ。相手の気持ちをおもんばかるのは、愛があるからこそ。一方で、想像が想像を呼び(妄想とも言います)、思わぬ方向に膨れ上がった状態で、「相手はこう思っているはずだ」と決めつけてしまう場合もあります。 あなたがひとり悶々としている間、彼は彼でどんなことを感じていたでしょうか。それは聞いてみないと分かりません。子どもを授かることのなかった人生を彼なりに受け止めていることもあれば、その寂しさ以上に、あなたとの人生を前向きに進んでいこうと思っているかもしれません。 カレンさんは、彼との今後の人生をどんなふうに歩んでいきたいと思っていますか? 「子どもがいてもいなくても、彼と幸せになりたい」という思いは、あなたの中には、変わらずあるのではないでしょうか。ここにご相談くださったことをきっかけに、勇気を出して、ご夫婦で心の内を打ち明けあってみませんか。 あなたの本音とは、ここに書いてくださったような「やわらかい心の内」のことです。彼に対して「叶えてあげられなかった」とあなたが感じていること。申し訳なさや、罪悪感で自分を責めてしまうこと。心ない言葉を言ってくる他人への腹立たしさ。そのあとに襲ってくる無念さ。そして、あなた自身の純粋な気持ち。会いたかった。愛したかった。お母さんになりたかった。彼をお父さんにしてあげたかった。悲しい。寂しい…。 そして改めて、今カレンさんにご提案させていただけますか? それは、心に嘘をついてまで明るく振舞うのをやめること。「本当は寂しかったり、こわかったり、悲しかったりするのに、元気なふり」を、少しずつやめていくチャレンジです。いきなりご主人に対してが難しい場合は、外での人間関係からで構いません。 今までの「ひとりで抱える」「私が守る」という頑張りを、これからは「彼の器の大きさを信じてみる」「守られる」という方向に使うことで、やっとご主人には、あなたのヒーローになれるチャンスが与えられるように思います。 このことをきっかけに、お二人がますます絆を深めていかれますよう、心から応援しています。末永くお幸せに。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年10月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「休日に子どもをほったらかしして寝てばかりな自分が嫌です」という、かなさん(39歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■かなさんのお悩み バツ2で、3人の男の子の母です。平日は子どもたちは学校、私も仕事があるので頑張って起きていますが、帰宅後は疲れきって何とかご飯を作っています。土日になるとグッタリで、何もしたくありません。 子どもたちは外へ遊びに行ったり、ビデオを見たりしており、朝・昼はパンやお菓子を食べさせて、私はずっと寝ています。夕飯は簡単なものを作って、あとはお風呂に入って寝ます。昼間ずっと寝ているのに、夜はしっかり寝られます。 以前は、休日に布団を干したり洗濯をしたり、部屋を綺麗にしていた時期もありましたが、ここ2〜3ヶ月、起きられなくなりました。「色々やらなければいけないのに」「子どもを公園にも連れて行きたいのに」なとと思いながらも起きられません。そんな自分が嫌ですし、生活していくことに疲れました。子どもたちにも強く当たってしまい、毎日とても疲れます。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより かなさん、毎日よく頑張って来られましたね。本当にお疲れ様です。何もする気になれない状況のなかで、ここにご相談くださったこと、ありがとうございます。 今回のように弱みをさらけ出したり、心の内を開いたりという行為が、かなさんを支えていってくれるのではと感じました。それができたならば、きっともう大丈夫ですよ。 起き上がれなくなるくらいに限界いっぱいまで頑張ってこられたと言うことは、身体はもちろん、心もとても疲れていることでしょう。もともと頑張り屋なのに、今の状況になって「さらに頑張らなければ」とご自身を奮いたたせてこられたのだろうと思います。 休日に寝ているとき、頭の中にはどんな言葉が浮かんでいますか? 自分にどんな言葉をかけていますか? 「私がもっと○○すれば」「私が△△だからいけないんだ」など、ご自身を責める言葉がぐるぐると回っていないでしょうか。 もしそうだとすれば、いつ頃からそんな言葉を自分にかけるようになりましたか? もしかしたら、過去に誰かに何かを言われたことで、「自分は△△な人間なのだ」と信じ、それはダメなことだと思うようになっていませんか? 頑張り屋気質の人は、心の奥には頼ったり甘えたりしたい気持ちがあるのに、「自分の中の厳しい条件をクリアしてからではないと、他人に頼ってはいけない」と決めている人が多いようです。 ところが、ひとりで頑張れば頑張るほど、その条件のハードルは高くなり、他人に頼るきっかけを見失ったまま「私がもっと頑張りさえすれば」と、ますます自分を孤独に追い込んでしまう傾向があります。 そうしていると、今度は他人にも「もっと頑張れるはず」と求めてしまうようになります。本人は苦しいながらも「頑張れる人」として生きていると、他人の弱さを見せられることに、強い拒否反応が出てきてしまうのですね。 もし、かなさんに心当たりがあるならば、いつ頃から頑張り屋さんになったと思いますか? 何があってそう生きようと決めましたか? 子どもの頃に頑張っていると褒められた経験からかもしれませんし、甘えたくてもそうできなかった経験からかもしれません。 仮にそのとき、かなさんが「もう頑張れない」「助けて」「分かってほしい」と言っていたら、周りの大人たちはどんな顔でどんなことを言ったと思いますか? 大人たちの顔色を想像して「私は頼ってはいけない、自分が頑張ればいいんだ」と決めたのではないかとも推測します。 でも、それはかなさんの勘違いという可能性もあります。頼らせてもらえず悲しかった思い出があったとしても、「かなさんが誰にも助けてもらえない人」というわけではありません。人はひとりでは生きていけません。必ず誰かに支えられて生きています。 息子さん3人も、かなさんがいないと生きてはいけないのと同時に、かなさん自身も、息子さんたちがいるから今日までやって来られたのではないでしょうか。 「子どもたちに負担をかけているのでは」と申し訳なく思っているかもしれませんが、もしかしたら彼らは「もっともっと頼ってほしい」と思っているかもしれません。 「まさか彼らに頼るなんて」と抵抗を感じるならば、なおさら「弱い自分を見せる」という挑戦をしてみていただけませんか? そのように抵抗感がある行為こそ、自分を救う「答え」である可能性が高いからです。 「ママ、もう頑張れなくて、そんな自分が悲しいの」「疲れちゃってて、君たちにごめんねって思っちゃうんだ」「我慢させちゃうね。少しだけ待っててね」などなど、彼らに不満をぶつけるのではなくて、「こう思ってるんだよ」と心の内を見せるイメージです。もしも泣きたくなったらそのまま泣いてください。 加えて、「君たちがいてくれるだけで、支えになってるよ」「元気になったら、また一緒に公園に行きたいな」といった嬉しい言葉も、もし思っているようであればぜひ伝えてあげてください。できそうだったらで構いません。 男の子は、大好きな人を支えるヒーローでありたいと言われています。伝えるのが恥ずかしいと思っても、彼らはその言葉を聞いて「ママを支えるチャンス到来!」と元気を出すかもしれません。 一番身近な子どもたちに頼ることができたら、周りの人たちにも少しずつ頼っていけるようになるはず。かなさんがそうすることで周りも勇気をもらえるし、その力がまた、かなさんの力になっていくことでしょう。 あなたは何もできなくても、頑張れなくても、愛される人です。「結婚がうまくいかなかった」と思っておられるのかもしれませんが、自分はもっともっと幸せになっていいんだと信じてみてください。 「ひとりで何とかしなきゃ」という頑張り屋さんを手放して、ありのままの自分と仲直りしてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「男性に勘違いされずに話をする方法を知りたい」という、こまちさん(31歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■こまちさんのお悩み 男性に勘違いされず、話をする方法をお聞きしたいです。 私は初対面の人とも物おじせず話ができるタイプです。ただ社交辞令で話しているつもりなのに、時々勘違いした男性から食事に誘われたり、交際を申し込まれたりすることがあり、困っています。 うまい断り方が分からず、適当な返事をして場を乗り切っては、その後相手を避けてフェードアウトしていく…。そんなことが職場でも何度かあり、気まずくなって仕事を辞めた経験がこれまで何度かあります。 もうそんな理由で仕事を変えたくありません。どうしたら勘違いされず、人と話すことができるのでしょうか。連絡先を交換したくないとき、どうすれば角を立てずに断れるのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは、ご相談ありがとうございます。確かに「断る」ということはエネルギーが要りますし、続くと心が折れますね。 こまちさんは、本音や自分の気持ちを相手に伝えるのが少し苦手であるようにお見受けしました。勘違いされてしまうのは、適当に返事をすることによって、相手にあなたの「NO」という意思がはっきり伝わっていないからだろうと推測します。 そもそも、男性は相手の気持ちを察することが苦手な方が多いです。こまちさんの気持ちが「NO」だったとしても、はっきりと拒絶しないことがあなたの優しさとして受け取られてしまい、「僕に対する扉はまだ開いている」と感じられてしまうのかもしれません。 そんなこまちさんの場合、たとえ「うまい断り方」や「角の立たない断り方」を身に付けたとしても、実際あまり役に立たないかもしれません。 なぜなら現状では、「相手を傷つけたくない」「あまり波風を立てたくない」「(これ以上)嫌な女になりたくない」という気持ちのほうが強くなってしまうからです。 こまちさんの一番の課題は「たとえ相手を傷つけたとしても、自分の気持ちをはっきりと伝えること」ではないでしょうか。 試しに、自分からも人を誘ってみてください。断れない人は、人を誘えない人でもあります。「断ると相手を傷つける」と信じている人は、「自分も、断られると傷つく」と思い込んでいるからです。 でも、その練習をしているうちに「断っても、断られても、なんとも思わない人の気持ち」が分かるようになってきます。 なおかつ、「はっきり意思を示してくれる人」の誠意や愛情もわかるようになるはず。他人ではなく、自分の気持ちを大切にすることについての大きなヒントが得られることでしょう。 「やりたい、行きたい、好き」という肯定的な本音も、「やりたくない、行きたくない、気が進まない」といった否定的な本音も、これからの人生をもっと楽しんでいくために、こまちさん自身がまず大切にしてみませんか。 その練習と言っては大変失礼ですが、誘ってくれる男性たちとのやりとりを楽しむ視点を持ってみても面白いのかもしれません。 人と本音の関わりのなかで、たくさん傷ついて、たくさん失敗していきましょう。いつか気づいたら、社交辞令や建前ではないリアルな気持ちを表現できる自分に出会えるはず。その日を楽しみにしていてくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫や子どもをダメにしているのは、私なのでしょうか」という、あっこちゃんさん(41歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■あっこちゃんさんのお悩み 5歳年下のしっかり者の夫と結婚し、翌年には長男が生まれました。しかし夫は家事や子育てを手伝わず、ゲームとお酒ばかり。浮気もしていましたが、謝罪されて許しました。 その後、次男が生まれても、夫のゲーム時間と酒量は増えていく一方。私のイライラもMAXでしたが、夫は暴言や暴力も多くなり、私は意見を言えなくなってしまいました。些細な事でキレられ、家の壁は穴だらけに。子どもたちもビクビク過ごすようになり、夫は再び不倫を始めたので、離婚をしました。 現在は実家で子どもたちと暮らしていますが、中学生になった長男は不登校になり、ゲームばかりで話もあまりしなくなっています。私自身が夫をダメにし、子どもたちもダメにしてしまったのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより あっこちゃんさん、こんにちは。本当によく頑張ってこられましたね。これまで、家庭生活をちゃんと回そうと奮闘してきた姿が目に浮かびました。その頑張りが少しでもゆるむといいな、という気持ちで書かせていただきますね。 まず、あっこちゃんさんにとって「ダメな人」とは、どんな人のことを言っているのか。ご相談をよく読ませていただきました。 文面から推察するに、それは「不倫をする人」や「家事を手伝わない人」でもなければ「ゲームをする人」でもなさそうです。 そのような現実を通して「この人も、私の期待に応えてくれない」と思ったとき、あっこちゃんさんはその人を「ダメな人」と認定しているようにお見受けしました。 この人「も」というところが、ポイントです。 もともと、あなたの頭の中には「ちゃんとしなきゃ」「どうしてこんなこともできないの?」などと、できない自分を責めたり見張ったりする声が常に聞こえていませんでしたか? 最近に限らず、子どもの頃のこともよく思い出してみてくださいね。そして、その声の主が一体誰なのかも探ってみてください。 自分が自分を責めるようになったのは、誰の期待に応えられないのが悲しかったからなのでしょう? 本当は誰に認めてもらいたかったですか? あっこちゃんさんは、人生の早い段階で自分自身のことを「期待に応えられない子」「ダメな子」と決めつけ、なかなか自信が持てずにきたのかもしれません。 頑張ってもなかなか報われず、自分のダメ出しが癖になっていくと、人はどうなるのか。 「ここがダメ、あそこがダメ」「どうしてそうなるの?」「私のダメなところを分かってよ、支えてよ」「私の期待に応えなさいよ」と、親しい人たちのことも、次から次へと見張るようになっていきます。 そうして誰かを見張ると、ダメなところばかりが目に付き、相手のいい面はなかなか見えなくなっていきます。 相手の「頑張っているつもりでも、できていない」「やろうとは思ってるけど、行動に出られない」という状況も”言い訳”に感じてしまい、むしょうに腹が立つこともあったかもしれません。 これが心理学などでよく言われる「鏡の法則」、もしくは「投影」のしくみなのです。 あなたが、あなた自身にこんなふうに辛く当たったり、いじめてきたりしているんだよ…ということを、周りの人たちが教えてくれているのですね。 そうやって誰かに見張られていると、どんどん窮屈になり、やがて「期待されること」から逃げたくなってしまうのが人間の心理。頑張ったってどうせ失敗する、期待を外される、がっかりされる…と分かってしまうからです。そして「誰かをがっかりさせるような自分」を見たくないから、先に失敗しておくほうが安心、という気持ちにもなってしまう。 こうして、見張っている側からすると、どんどん相手が「できないダメな人」になっていく――。 これが、自分が身の回りの人をダメにするからくりです。つまり、自分が自分をダメにしてきたかもしれないし、誰かのこともダメにしてきたかもしれない、ということですね。 でもきっと、あっこちゃんさんは「自分の欠けているところ」を元ご主人やお子さんに優しく支えてもらい、フォローしてほしかっただけなのですよね。 しかし、相手も同じように「ダメなところ」「できないところ」「頑張ってもあなたの期待に応えられないところ」を持っていた。あなたに喜んでもらえるように一生懸命頑張っても、なかなか認めてもらえないから、最終的にすねてしまっていた。 そんな彼らの姿は、実はあなたの心の中にいる「小さな頃のあなた」なのかもしれません。 そろそろ、このすねて反抗している”小さなあっこちゃんさん”を許してあげませんか。その子に向かって、下記のような”魔法の言葉”を口に出して伝えてあげてください。 「大切な人をがっかりさせる自分でもいい」 「ちゃんとできない私でもいい」 「ダメなまま、暮らしていってもいい」 「できない自分、おかえり」 「頑張っても報われなかった自分、おかえり」 「そのまま幸せになってもいいよ」 「今まで私の期待に応えようと頑張ってくれてありがとう」(自分の中の小さな自分に向かって) あっこちゃんさん、もうちゃんとできなくても、そんな自分を許していいよ。ダメなところがあっても、のらりくらり、もっと力を抜いて、しあわせに生きていいよ――。 「あなたがダメな自分を許し始めた瞬間から、世界は変わる」と信じてみてください。 息子さんがゲームにかまけていても、あなたは知らんぷりして、勝手に好きなことを楽しんでください。アイスクリームを買いだめしたり、SNSにはまってみたり、カラオケに行ったりしてみてください。 自分解放宣言をして、「見張り」をやめたあとの世界がどう見えるようになるのか。ぜひ確かめてみてください。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月04日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「気持ちを楽にして明るく前向きに妊活できる方法を知りたい」という、りんさん(28歳・医療関係)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■りんさんのお悩み 「結婚したらすぐに子どもが欲しい」と思い、半年前から妊活をスタートしていますが、まだ授かりません。「まだまだ半年だから気長に行こう」と思おうとしているものの、もしかして出来にくいのでは…などと不安になります。 妊娠している友達を見たり、職場の人の妊娠報告を受けたりすると「おめでとう」と思う反面、羨ましい気持ちでいっぱいになり、落ち込むようになりました。妊活にストレスはよくないため「気にしないでいこう!」と思うのに、どうしても落ち込んでしまいます。 もともと考えすぎる癖もあるので、悪いことばかり想像してしまいます。どうしたら不安や羨ましさを解消し、気持ちを楽にして、明るく前向きに妊活に取り組めるのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは、ご結婚おめでとうございます。新婚生活楽しんでおられますか? できるならば毎日ストレスフリーな状態で赤ちゃんを待ってあげたいところですが、自分の先を行く人や、心を揺さぶるものが目に入るたびに落ち込んでしまうし、そんな自分自身も嫌になってしまいますよね。 他人に振り回されることなく、穏やかに過ごせるようになるために大切なことは、自分の気持ちの中身をありのまま知ることです。 今、りんさんは「子どもがほしい」と思っていますね。妊活期間を”自分を見つめる心の棚おろし期間”と位置付け、この「子どもがほしい」という気持ちの中身を、私と一緒に今から見つめてみましょう。 まずは紙とペンを用意して、今からする質問の答えを、思いつく限り書き出してみてください。 『あなたはなぜ子どもが欲しいと思っていますか?』 例えば、純粋に「旦那さんとの赤ちゃんに会いたい」「理由はない」「ただ欲しい」「お母さんになりたい」。 それ以外にも、「年齢が1歳でも若いうちに産んでおきたい」「周りから取り残されていくように感じてしまう」「親を喜ばせたい」「結婚して子どもがいる私にこそ価値があると思う」…などなど。 「純粋に子どもに会いたい」以外にも、子どもがいることで得られるメリットを期待している自分に気づくかもしれませんし、他人と比較して自分自身の劣等感を何とかするために「子どもを持たなければ」と考えている自分や、他にも色んな気持ちを見つけるかもしれません。 この作業をしていると、だんだん暗い気持ちになってしまうかもしれません。でも、それでいいのです。あえて一度、ちゃんとその気持ちを見つめてみてください。 いろんな面を持っている自分の心の中身を知っておいてあげること。これが大切なのです。特に、他人にはあまり知られたくない心の声には、たくさんの大切な本音が詰まっています。他人に翻弄されたとしても、あなた自身がそれらの本音を分かってあげれば、自分を信じて進んでいくことができます。 実は私自身も、この作業をやってみて心を緩められたひとりなのです。現在は一児の母として楽しくドタバタ暮らしていますが、もともと私はりんさんとは真逆で、結婚後ずっと「母親になりたくない」という気持ちがありました。その気持ちを隠しながら、周りの期待や年齢の壁に葛藤し続けている辛い日々を過ごしていました。 そんなある日、この作業に取り組んでみて分かったことがありました。「子どもを持つ」というテーマを通し、自分の本音、つまり心の中の怖さや不安、自分勝手な気持ちをたくさん教えてもらった、ということです。 将来の子どもや夫婦のことを考えているようで、自分のことしか考えていない自分。「なんて自分勝手なんだろう!」「でも仕方ない、そう思っているのか」「そんな私で、このまま生きて行こう」と思えた頃、息子がお腹に来てくれていました。 いつも心穏やかでハッピーな人の元にこそ子どもは来るものだと思っていたので、とても驚きました。そして怖がりながら母になり、今に至ります。 他人と自分を比べて落ち込んでしまう自分でいいんです。りんさんも「もう妊婦さんを見たくない!」と悪態のひとつでもついてみてください。それでいいんです。人間だもの。 そんなりんさんが迎える赤ちゃんは、きっと幸せだろうなと思います。笑っている時も、泣きたい時も「うんうん」と聞いてくれるお母さんがいる。どれだけのびのび育つことができるでしょう。 赤ちゃんを待っているこの期間だからこそ、りんさんには自分自身を心から楽しんでいただきたいなと思っています。妊活を忘れるくらいに。子どもがいたらできないことは、たくさんありますから。今のうちにデートも重ねて、夫婦の絆も強くなることでしょう。 末永くお幸せに。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月16日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「結婚後の仕事について、彼と意見が合わない」という、くりくりさん(36歳・接客業)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■くりくりさんのお悩み 結婚したら仕事をやめて家庭を第一にしたいです。 落ち着いてきたら仕事をするなど考えようと思っていますが、彼は働いてほしいみたいです。 仕事と家事の両立はきついのですが、これを貫き通すのはワガママですか? 私が折れた方がよいのでしょうか? ※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。彼と将来を見据えた話し合いをされているとのこと。素敵ですね、なんだか嬉しい気持ちで読ませていただきました。 結婚後、女性がお仕事を続けるのか、辞めるのか、特に今回のように相手との考え方がすれ違っている場合は悩ましいですよね。いま彼と話し合って答えを出すことも大切、と思いますが、それ以上に夫婦の会話から絆を深めるきっかけになれば、という気持ちでお伝えいたしますね。 さて、今のくりくりさんの頭の中は“どちらが折れなければいけない”という二択の「勝ち負けベース」になっていないでしょうか。また、この問題についてくりくりさんがひとりで抱えてしまっているようにお見受けしました。答えが見つからず困っているときにこうなると、ちょっと苦しいですよね。 ところでくりくりさんは彼に、結婚したらまず生活を優先したい、という気持ちをどのように伝えましたか? 最初から家事も仕事もだと、ご自身の体がツライとのことですが、それよりももっと彼に伝わってほしいことがあるような気がしました。それは「あなたが結婚生活で一番大切にしたいこと」です。 たとえば、結婚したらまず彼の帰ってくるふたりの家を整えられる自分でいたい。そのために余裕ある自分でいたいから、結婚と同時に仕事はしたくないと思っているのかもしれません。もしくは単純に彼との新婚生活や専業主婦というものを味わってみたい気持ちがあるのかもしれません。些細なことかもしれませんが、そこを素直に彼に伝えてみてはいかがでしょうか。 それと同時に、彼もあなたとの結婚生活で大切にしたいことがあるはずだと思います。たとえば、あなたには笑顔でいてほしいとか、充実した日々を送ってほしいとか。奥さんに働いてほしいのは、経済的な理由だけではないかもしれません。専業主婦は退屈だと思い込んでいる男性は意外に多いようです。彼の真意を聞いてみると、知らなかった面が見えてくるかもしれません。 たとえ経済的な理由だったとしても、あなたの気持ちを丁寧に伝えることによって、彼の考えや選択肢もどんどん広げていくことができると思います。 結婚生活を送る上で大事なのは、それぞれが大切にしていることを、お互いに「知る」ことです。 ふだんアニメを見ない人は、“アニメは子どもだけが見るもの”と思っている人が多いかもしれません。しかし、ほかの誰かにとっては、仕事で忙しい日々から頭をリセットするための大切な時間、である場合もあります。 知ると知らないとでは大違い。ここをすり合わせることによって相手の意味不明な言動が、ある日突然理解できるようになったりします。またさまざまな方法で、お互いが大切なものを、大切にしていける道が見つかっていきます。 すると、ふたりがハッピーでいるためには、あなたが仕事をするかしないかは、重要な問題ではなくなっていくかもしれません。あなた自身が続けたかったら続ければいいし、1度専業主婦になって、働きたくなった時にまた考えたらいいね、と選択肢がゆるくなったらラクですよね。 夫婦の会話時間は時とともに減少していき、なんと1日に原稿用紙1枚分程度しか言葉を交わさなくなってしまうというデータも出ています。少なすぎるとショックを受けると同時に、今年結婚10年目の私も、やがてはそうなりそうな気配を否定できなかったりします。それでも少し時間ができたときには、いま相手が大切にしていることは何だろう? と探りながら話に耳を傾けています。 結婚前後は、相手との考え方の違いにモヤモヤしたり腹が立つこともたくさんあるでしょう。でも今から、お互いの頭の中のすり合わせを、会話の中に取り入れてみてください。白か黒かの二択の世界から、どれを選んでもOKの世界へ。どうぞお幸せに。
2017年03月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那がリストラされ将来が不安」という、スパイクさん(41歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■スパイクさんのお悩み 高給取りだった主人がリストラになり、半年が過ぎました。住まいが賃貸であるわが家は、私のお給料だけではまかなえず、ずっと引越しを提案しています。ですが、「仕事はすぐに見つかる」と楽観視する主人に反対され、彼の退職金を崩して生活費を捻出しています。 先月から、私はフルタイム勤務のほかに、アルバイトも始めました。とうとう子供の保育園費の捻出も難しくなってきているのですが、本人はまだ主夫にはなりたくない、就職活動に専念したい、と言っていうことを聞きません。 彼の生活態度に節約などの努力は見れず、だからといってせっかく時間ができて、懐いた娘から父親を放すようなことはできず、途方に暮れています。 家事育児は主人がしてくれるようになりましたが、将来が見えず不安でいっぱいです。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより スパイクさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。 ご主人のリストラ、突然のことでショックでしたね。小さいお子さんがいる中、いまの生活を保つためにフルタイムのお仕事に加え、アルバイトを掛け持ちされているとのこと。不安で押しつぶされそうなときに、毎日忙しくされて、心も体もさぞお疲れのことでしょう。 今回起こったできごとから、この先ずっと続いていくスパイクさんの人生に、もしヒントとなる考え方があるとしたら、という視点でお話しさせていただけたらと思います。 きっとあなたにとってご主人は、“自分の不安を分かってくれない人”、“思い通りに動いてくれない自己中心な人”に見えているかもしれません。相手が自分の不安な気持ちを汲んでくれたり、家族のことをもっと考えてくれたら、1人でへとへとになるまで頑張らずに済むのに! と、腹が立つこともあったかもしれません。 どうしようもない状況や、先が見えず不安なとき、本当は誰かに助けてほしいとき、今までのあなただったらどんなことを思い、どんな行動に出ていましたか? もしかしたら「私が頑張りさえすれば、状況を乗り越えられる」と思って頑張ることが多かったのではありませんか? そんなあなたの行動とは裏腹に「いつも私は損な役回り」と腹が立ったこともあったでしょうか。 もしもこれが対面カウンセリングだったら、私は「今すぐアルバイトを辞めてみてください」、とお伝えしていたと思います。そう伝えた時のあなたの心の反応を、一緒に受け止めてみたかったからです。 想像しただけで怖いですよね。ぎりぎり綱渡りの生活を支えるアルバイトを辞めるなんて…。そのうえでご主人の希望を保つために今の住宅費や保育費をなんとかしなければならない。この重圧に、どう耐えられるのだろうかと、不安でいっぱいになりますよね。 そこで、ご主人にこう伝えてみてください。 「わたし、もう頑張れない」 「助けてほしい」 「こう見えて私は弱いんだ」 もしかしたらこの言葉は、これまでもあなたが他人に言えなかった言葉だったかもしれません。いまやっと、この状況になったことでSOSを言えるチャンスが訪れたんです。 あなたがたまたま頑張ることができてしまったために、そこまで辛い思いをしていたことに周りは気がつけなかったのかもしれません。 そしてこれはご主人だけでなく、これまであなたが不安を分かってほしいと思った相手の人たちも、同じかもしれません。 男性は本来、愛する女性を喜ばせ、守りたい本能を標準装備しています。そのため、「あ、自分はちゃんと愛する彼女を笑顔にできている!」と確認できることが励みになり、自信につながってゆきます。 逆を言うと、女性が頑張れば頑張るほど、男性は愛する能力を忘れてしまう生き物のようです。 あなたが頑張るのをやめたり、弱さを出してみることで、ご主人は家族を養う責任感や、愛する奥さんや子どもを守る強い気持ちを取り戻していけるということを、一度信じてみていただきたいなと思います。 言い方を変えると、あなたは“ご主人が活躍するチャンス”を邪魔しないでみることに挑戦してみてほしいのです。 自分が頑張るのをやめてどうにかなってしまったとしても、それでも大丈夫なんだということも信じてみてください。なぜなら、そこは彼がちゃんと考えてくれるからです。 不安は女性同士の場で吐き出していきましょう。そして、おうちでは穏やかに(とても難しいとは思いますが)「頑張ってね、あなたが活躍してくれると嬉しいな~」という生温かい気持ちで見守ってみてください。 簡単に言いますが、ちょっとした修行のようですね…。でもやってみると、どれだけ自分が他人やパートナーを信頼していなかったか、不安の方ばかり見てきたか、ということに気づかされるのではないかな? と思います。 これからは「いつまで私が頑張れば…?」と途方に暮れるあなたのまま、弱い自分で生きていってみてください。頑張ってきたあなたが、「本当は頑張れない自分」を一番認めてあげてくださいね。 家庭以外の場でもやってみると、「やっとあなたの役に立てるチャンスがやってきた!」と周りは喜んで助けてくれたり、一緒に協力しに集まってきてくれることでしょう。 これからは、守られ、助けられ、愛されている証拠を集めていきましょう。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那にダメだしばかりしてしまう」という、もんちさん(41歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■もんちさんのお悩み 主人にダメ出しばかりしてしまいます。主人の欠点ばかり見つけてしまい、口うるさく言ってしまいます。自分でもこんなに干渉し、ダメ出しをしていたら主人にとって良くないとわかっているのですが、口を出さずにいられません。 私がうるさく言うためか、主人が昔に比べ知ったかぶりをしたり、素直じゃなくなったように思います。 主人を下に見て、支配しようとしてしまうのは何故なのか、自分でもわかりません。 どうしたら主人と良い関係になれるでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより もんちさん、こんにちは。 本当はご主人ともっといい関係になりたいと思っているのに、目の前の彼を見るとついあれこれ口を出さずにいられなくなってしまう。きっと、ご自分でも原因をさぐってみたり、反省してみたりしてこられたのだろうなぁと思います。 夫婦って、タイミングが合うと想像以上のパワーが出る一方で、近い存在だからこそほんの些細な何かにイライラしたり、爆発したりしてしまいがちですよね。一度感情的になると、いったい何を伝えたくて心が暴走しているのか、自分でもわからなくなってしまいます。この状態ではいくら仲良くいたいと思っても、冷静な会話はなかなか難しくなりますね。 誰かにダメ出しをしたくなるのは、“自分が正しい”ということを分かってほしいからです。つまり今のあなたは「(旦那さんは)間違ってる! 私が正しい!」と言いたくて仕方ない状態と言えるでしょう。 自分の正しさを主張するためには、相手に間違っている人でいてもらわないと成立しません。つまり目の前のご主人を何とかしよう、変えようとしてきたのだけれど、本当はご主人を使って「自分は正しい」という心の叫びを叫ばせてもらっているのです。そんな風に今の状態を眺めてみてください。 一般的に女性は男性に比べて口が達者です。一度私(妻)が正しい!という立場を取られ論破されると、ご主人は立場をなくし、何も言えない代わりにますますムキになってしまうこともあるでしょう。 ここで戦おうとしてしまうと、いつまでも平行線のまま。戦いたくなるのは、負けたくない、弱みを見せたくないと頑張ってしまうから。後に引けなくなってしまうのですね。自信があるとき、人はあえて戦いません。つまり、自分に自信がなくて頑張っているときこそ、相手への対抗心が燃えるのです。もんちさんの場合はいかがでしょうか。 相手に対抗したり、勝ちたくなっているとき、どんな本音が隠れていると思いますか? 実はご主人に分かってほしかった、本当の気持ちがそこにあるような気がします。 主語を「私」にして考えてみてください。 たとえば、 「私を大切にしてほしい」 「もっと私を甘やかしてほしい」 「私に楽をさせてほしい」 「もう頑張れない」 などなど、どんな本音が浮かんできたでしょうか。ちょっと素直に相手に言えなそうな心の柔らかい部分が見えてきたかもしれません。 本音を言うって恥ずかしいですよね。なんだか負けたような気がしてしまって。でも、ここではあえて頑張って負けてみることはできそうですか? ちょっと難しそうでしょうか。でも、頑張って! こんな弱気なことを思っている自分を隠しておきたいためだけに、旦那さまに強く出てしまっているとしたら、これほどもったいないことはないんです。なぜなら、男性は愛する女性を守るために強くありたいからです。 一度、“正しさ”という剣を捨てて、ご主人にあなたを大切に守らせてあげてみてください。最初は「ごっこ遊び」でいいのです。剣を捨てたあなたを感じるだけでもきっと、ご主人は自信を取り戻し、ますます男らしさを発揮することになるでしょう。 負けるって、悔しいことではないんですよ。もんちさんご夫婦がより楽しい日々を送られますように。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年10月11日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「義両親を許す気になれない」という、ももんがさん(37歳・パート)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ももんがさんのお悩み 私には3歳の娘がおり、主人の両親と同居しています。悩みは義両親との関係についてです。色々なことが積もり積もって、今では顔もみたくないほど嫌いな存在になってしまいました。 でも、主人は自営業の長男ということもあり、別居はできない、と言います。それならと、私は娘をつれて実家に帰ったこともあります。でも、主人の考えは変わらず、結局私がまた戻ってきました。 毎日、義両親の足音、声に敏感に反応し、なるべく会わないように避ける生活です。精神的にも疲れてしまいます。 なんとか義両親と仲良くできないかと、心理学の本や心屋さんの本も読みましたが、どうしても、ピンとこないし、義両親を許す気になれないのです。 「私は悪くない!」という気持ちが、押さえきれません。 でも、私はなんとかこの家で、穏やかに暮らしていきたいのです。どうすれば、義両親を許すことができるでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。早く許さないと自分がこの家に住めなくなる等、損得勘定を横に置いて考えた場合、義両親のことを許したいですか? もし純粋に仲良くしたい、許したいと思っておられるなら、その気持ちに素直になるだけであとは時間が何とかしてくれると思います。 ところがご相談から、ももんがさんにとっては許すよりも大切なことが他にあるのでは?と感じましたのでその方向でお話させていただきますね。 まず結論から言うと、義両親のことは今すぐ努力して許さなくてもよいでしょう。許せない状態は心が苦しいですよね。ですが今は「許す」「許さない」ということから少し離れてみましょう。 いま目の前で起こっている問題について、義両親は全く関係ないとしたら? 少し視点を広げて、あなたの心のカラクリを見つめてみると本当にあなたが必要としていることが見えてきます。 ももんがさんは過去に義両親に何かいやな気持ちになるようなことをされたと感じ、今でも腹を立てているし、許せないと思っています。またそんな自分を責める気持ちもあるのかもしれません。ですが、まずその腹が立っていたり許せない気持ちを思いきり認めてあげてください。それを何とかしようとするのではなく、ただそう感じている自分がいる。それだけです。 また、頭では『感謝しなければいけない』と分かっているのに心がついて行かないですよね。そこは無理に感謝しなくていいのです。感謝「したい」ではなく、しなければという「べき」はあなたの心を苦しめ、ますます頭と心がバラバラになってしまいます。本音はいつも「心」が教えてくれます。そちらに耳を傾けてみてください。 さて、許してしまうと、どんな嫌なことが待っているでしょうか。 たとえば、まだ傷ついている心が収まらないまま相手を受け入れなければならなかったり、負担が増えそうな気がしますね。 つまり、今のあなたにとって「許す」=ガマンが増える。になっているかもしれません。 ガマンするということは相手に粗末に扱われるのを受け入れる行為で、ますます自分を犠牲にしてしまいそうです。いかがでしょうか。 ここで視点を広げてみます。今は義両親のことが許せないのだけれど、もともとあなたは被害者意識を感じやすかったかもしれません。それがいま目の前にいる義理のご両親など目の前の人たちを通して「私は大切にされないみじめなヤツ」「どうせ誰も私の気持ちを分かってくれない」「やっぱりガマンしないといけない」と思いたい自分がいるかもしれないということです。なぜなら自分はこういう人だ(セルフイメージ)と思い込んでいるからです。 一度その視点でご家族をぐるりと見まわしてみてください。自分のセルフイメージや心の前提がいまの現実を創っているとはこういうことで、実は知らないうちに他人に粗末に扱われるよう自分で仕組んでいるかもしれないということです。 それは自分が自分を粗末に扱ってきたから。何か嫌なことをされて言い返せなかったり、相手の立場を優先しすぎて自分がガマンを重ねたり。また、傷ついているのに「今のままでは自分はダメだ、もっとしっかりしなきゃ。頑張らなきゃ」など、できない自分、弱い自分にまだまだむち打って嫌ってしまったり。心当たりはありませんか? これからは弱い自分のことも、誰かを許せない心の狭い自分のことも、あなた自身がまず優しく受け止めてあげる練習をしてみてください。そして嫌なことを伝えたり、言い返したりしてもいいのです。もしかしたら義両親はあなたが嫌な気持ちになったことすら知らないだけかもしれません。嫌な気持ちをガマンして飲み込むことは、あなたがあなたを傷つけてしまいます。 いま起こっている現実を使って、あなたが自分と仲直りするチャンスです。子育てに、嫁業、妻業もがんばっているあなた自身をねぎらいつつ、たくさんわがままを言わせてあげてください。 最後に、この魔法の言葉をプレゼントします。 「心が狭くてダメな私だけど、どうせ愛されてるし」 「本音を言ってもいい」 「もうガマンをやめてもいい」 「愛されている」のは義両親やご家族を超えたもっともっともっと広い大きな範囲だと想像しながらこの言葉を口にしてみてくださいね。どうか心穏やかな日々が訪れますように。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年05月17日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「うそをつくことをやめたい」という、ぱぴさん(46歳・主婦)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ぱぴさんのお悩み 私はうそつきです。 自分を大きく見せたい、“ええカッコ”したくて、ついうそをついてしまいます。うそを言った後で延々後悔するので、もう人前で口を開くのはやめようと思います。でも、大勢でしゃべっていると、黙っていることができません。 つい偉そうなことや良いことを言ってみんなに感心され、ひとりになってすごい自己嫌悪におちいります。がんばって我慢してしゃべらなかったら、心は平安ですが自分の存在が必要でないような気分になり寂しくなります。 ふだんはついたうそに追いつけるように努力しますが、結局自分は薄っぺらい人間だと思うと、ある日突然、何もかも嫌になり、家から出られなくなります。しばらくすると復活するので、延々これをくりかえしています。 嫌なこともいつまでも忘れられず、何年も前のつらいことをふと思いだして、ひとりのときに目の前にいない人をののしったりしてしまいます。 こんなに後悔するのに、なぜ私はうそをついてしまうのでしょうか。また、どうしたらうそをつかずにいられるのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは、心屋塾の志緒村です。本来の自分を隠すためについうそを口にしたり、見えを張ってしまったりするということですね。 うそを一度もついたことがない人はいないと思いますが、一回やってしまうと、場合によってはその後ずっとうそを正当化しなければならないので、長期化すると罪悪感で自分が苦しくなってしまいますね。 うしろめたい気持ちを抱えたまま他人と仲良くすることは本人にとって難しく、どんどん孤立せざるを得なくなる。やめたくても引きさがれず、環境を変えることでしかリセットできないパターンをくりかえす方もなかにはいるようです。 ぱぴさんもきっとご存じの通り、うそをやめることはそこまで難しいことではないのかもしれません。おっしゃるとおり、黙っていることだってできるのですから。それよりも“素の自分”を他人に見せられないことの方が本当の問題なのでしょう。 そこで、ご相談文をこんな風に読みかえてみました。 「本来の自分のまま生きていきたい。薄っぺらい自分を受けいれる勇気と、ありのままの私で他人とつながる勇気がほしい」 いかがでしょうか? 少し怖いかもしれませんね。 うそをつくのをやめて、ありのままの自分が感じることを表現すると、薄っぺらい自分や嫌いな自分、理想とはかけ離れているダメな自分、卑屈で器が小さい自分など、あらゆる現実をとことん見なくてはなりません。 これがしんどい。自分ひとりが見るぶんにはまだがんばれるかもしれませんが、他人にどう反応されるかと思うと怖いですよね。 ただ、ご相談文から、あなたの本心は「ちゃんと自分に自分を見てもらいたい。認めてもらいたい」と切に願っているように感じました。ダメなところもいいところもすべて、あなたが一番認めてほしいのはあなた自身ではありませんか? 自分のダメさやできなさを受けとめている人は、他人からあまりダメ出しされません。それが見えても温かく見守ってもらえるようです。 ところが、自分を責めてジャッジしていると、他人からも同じように粗末に扱われてしまいます。隠そうとすればするほど、です。 ですから、まずは、あなた自身があなたを大切な人として扱ってあげてください。ダメで薄っぺらいところもたくさんあるけれど、不器用に一生懸命生きてきた。うそをついてまで他人と関わろうとがんばっている。そこを認めてあげませんか? 薄っぺらくてもいいじゃないですか。あなたが嫌っている自分のこと、押しいれから引っぱりだして、ゆっくりじっくり見つめてあげてください。そして少しずつ外の空気にさらす勇気を出してみてください。「エイヤ!」です。 そして、たくさん失敗もしていきましょう。勇気を出したところで受けいれられないことも多々ありますが、それでいいのです。他人に受けいれられないからといってあなた自身はもう嫌わない。自分の味方になった状態で心は開いてみる。 正直ここが一番イタイので何度もめげそうになるかもしれません。めげてもいいんです。でも何度もやってみてくださいね。 そうするうちに本心で生きる心地良さを実感していくでしょうし、信頼できる人間関係に囲まれる未来だってそう遠くはないかもしれません。経験者(私)は語ります。 うそつきな自分のことも今日から大切にねぎらってあげてください。 「いままで私を守ってくれてありがとう」 「薄っぺらだって悪口を言ってごめんね」 って、ぜひ口にだして自分に言ってあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年03月22日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「こんなに幸せでいいのでしょうか?」という、まろんさん(23歳・会社員)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■まろんさんのお悩み 私は親にお金の面でとても迷惑をかけて、大学にいかせてもらいました。そのせいか、自分で選んだ道で夢を叶えて、たくさんお金を稼いで親にお返しをしたいと思っています。 しかし、それをできないいまの自分に焦りを感じています。だから、自分が幸せだと感じる環境にいると、こんなに幸せでいいの? という思いがよぎります。そして、より辛い状況を選んでしまうし、それで自分自身を苦しめる負のスパイラルにいつの間にかはまっています。私はこの先、どう生きればいいのでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。志緒村亜希子です。大学を卒業して間もないいまの時期に親への恩返しを真剣に考えているなんて、とても素敵ですね。 私の20代はとにかく自分のことだけしか考えていませんでした。きっと親御さんはまろんさんの気持ちにうすうす気づいておられることでしょうね。 その上で、すぐに恩返しができない焦りや負のスパイラルを引き起こす原因は、純粋な感謝の気持ちの陰に隠れた「自分だけが幸せになってはいけない」という小さな罪悪感かもしれません。 前を見ながら、後ろの方にいる親御さんの存在が気になり進めない状態。きっと彼らがあなたのために必死になる様子を見てきたのですよね。いわば、彼らを苦労させてしまったという罪を早く償いたいのに、自分だけがぬくぬくと幸せを味わう訳にはいかない。そんな心の声が聞こえてくるような気がしました。 どう生きて行けばいいかということですが、まず恩返しすることと、自分の夢を叶えることを切り離して考えてみませんか。 親御さんはおそらく恩返しなど1ミリも期待していないでしょうし、また残念ながらこれからもあなたは迷惑をかけ続けることと思います。そしてそれが親にとっては喜びであるのでしょう。 あなたが納得しようがしまいが、一旦そう思ってみてください。その上で、どうぞ本当に自分の思う道へ進んでみるのです。 ちゃんと挑戦する勇気、失敗する勇気を持って行動してみてください。そうすることで夢への思いは磨かれます。道の途中で、もしかしたらいまの夢が本心からではなかったと気づくこともあるかもしれません。それでも行動してみないとわからないのです。 そしてやり直しはいつだってできます。たとえなりふりかまわず夢へ突き進むことが親を裏切るようで怖かったとしても、親を悲しませても、怒られても、反対されても、やってみたいことをする。親の前に、自分を喜ばせましょう。 もし親御さんがあなたに恩返しを望んでいるとしたら、これからもたくさん泣いて笑って、転んで、傷ついて、助けられて、繋がって、選択して、再始動して、そんな彩りある人生を送るあなたを感じることではないでしょうか。 私の人生、こんなもんじゃない、と親の期待を楽しく裏切ってあげてください。そして引き続きたくさん頼ってあげてね。きっと彼らは彼らでずっと幸せだったし、これからも幸せだから。ああ見えても。 そんなあなたへの魔法の言葉を贈ります。 親の期待を裏切ってもいい。 死ぬまで甘えて愛されてもいい。 自分のことばかり考える自己中な娘になってもいい。 そして、もう一度お聞きしますね。 あなたが本当にやりたいことは何ですか? 反対されることが怖くて挑戦できないことは、何ですか? 親ではなく改めて自分のハートに向かい合ってみてくださいね。心から応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年01月26日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「人に悩みごとを打ち明けられない」という、くまのすけさん(20歳・学生)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■くまのすけさんのお悩み 悩みごとなどを他の人に相談できず、自分で抱え込み崩壊してしまいます。相談だけに限らず自分を表現するのがすごく苦手です。どうやったらいいかわからないです。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。ご相談を読ませていただきました。自己表現がニガテながら、こちらにご相談いただきありがとうございました。その一歩に敬意を表します。 おっしゃるとおり、悩みごとを人に相談できない人はそもそも自分の思いや考えを言葉にして表現するのがニガテな方が多いです。そんなとき頭の中は相手のことでいっぱいになっています。 話したいのは悩みごと。自分で抱えているとしんどいから聞いてほしい。けれど、いざ話そうとするともっと気になるのが相手の反応。自分が話したことに対して興味を示してくれるか。真剣に聞いてくれるか。バカにされないか。などなど、相手の反応をあれこれ妄想すればするほど、相手に受け入れてもらうために自分はどう表現すればいいかに気が行ってしまいませんか? するといつの間にかメインの話題が迷子になってしまい、結局、誰にも話せず抱え込んでしまう状況に陥ってしまいますよね。 そんなことは関係なく、言いたいことを言えたらきっと悩まないのに。 ひとつ悩みごとを抱えているだけでもシンドイのに、相手の反応に余計に気を取られてしまって、心もヘトヘトにお疲れかもしれません。 そこで自分を表現するのがニガテな人にお勧めしているのが、ブログを書くことです。そこに何も考えず、ただただあなたの気持ちを言葉にしてみるのです。 悩みごとはもちろん、他人へのひがみ、自分大絶賛、マニアックな趣味について語るなど、何でもアリ。ポイントは、手帳や日記など自分だけが読めるものではなく不特定多数の人の目に自分の言葉を触れさせることです。 ブログは匿名で始められますし、知り合いに読まれる可能性も低いので自分の中身を出しやすいのです。もしあなたが既にIDを持っているなら、もうひとつ「頭の中身ぶちまけ用」に開設するのもアリです。 これ、簡単そうに思えますが、意外に難しいのです。自分の心にあふれる思いをいきなり上手に言葉にしようとしてもうまく行かず挫折するかもしれません。だからこそ数稽古が必要です。どんどん挫折して何度もやり直してみてください。 じつは自己表現ができず悩んでいた私自身も過去に経験があります。たかがブログなのに、誰も見ていないのに、いざパソコンの前に座るとうまく書こうとしすぎて手が止まり、よく凹みました。 だけど、そのまま続けるのです。 その、上手く書けずにモヤモヤした気持ちもそのまま、書く。 文章の完成度、表現力、全部中途半端なままで記事を完成させてとにかく少しずつ続けてみてください。あとで振り返って削除したくなるような記事もあえてそのまま残しましょう。 これは、自分の心の中にあることを整理したり、表現する練習なのですが、もうひとつ目的があります。それは表現力の乏しい自分、幼稚で情けない自分、1人で抱えて出せない自身と向き合い、そのままの姿をさらす練習です。 リアルな人間関係の中でそれができることがゴールかと思いますが、まずはこの方法、騙されたと思って試してみてください。 そんなにきれいにちゃんと相手に伝えようなんて諦めてくださいね。あなたのぐちゃぐちゃしたそのままが人間らしくて素敵なのです。 まずは自分が自分を認め、受け入れて行くこと。もっともっと、思いをたくさん言葉に出してみよう。今後ますます、あなたが発する言葉で必要なご縁が繋がっていくことを楽しみにしていてくださいね。応援しています! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年12月15日話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「ちょっとしたことでイライラしてしまう」という、かなやんさん(29歳・アパレル販売)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■かなやんのお悩み 私はアパレル会社で店長をしています。 最近、お店のスタッフのレジミスや行動のちょっとしたことにイライラしてしまいます。しかも私は表情に出やすく、雰囲気を悪くしてしまうので、自分にイライラして更に悲しくなってしまい悪循環です。 スタッフのことは嫌いじゃないです。でも好きでもないです。歩み寄ることも気持ちがついていかなくてできていません。 ミーティングや仕事外で食事に行ったら? など上司に言われたりしますが、仕事の後は職場の人と一緒に居たくない、早く帰りたい、と思ってしまいます。 過食気味で太ってしまったかもしれない、と思うと接客にも自信がなくなってしまい、人に見られてる、という気持ちが強いのでだんだん休みの日は外に出たくなくなって家にいることが増えました。 こんな自分が嫌いで、でもどうしたら良いのかわかりません。助けてください。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより 店長としてスタッフを抱えながらのお仕事、本当にお疲れさまです。責任ある立場だからこそ、スタッフの小さいミスにイライラしてしまうのかもしれませんね。 人に見られている気持ちが強いとのことでしたが、言いかえると誰かに「見張られている」気分なのだと思います。かなやんさんは、いつ頃から人に見張られている感じがありますか? また、その見張られている感をずっとずっと遡ってみると、一体最初は誰の目を気にしていたと思いますか? きっと、その感覚は最近始まったわけではないと思います。 お母さん、またはお父さんなど、小さい頃、家の中に居た人かもしれないし、周りに居た大人かもしれません。まずは原因となった記憶を突き止めてみるだけでも目の前のスタッフに対して寛容になれるかもしれません。 なぜなら目の前の現実が、心の古傷を刺激していると理解できるからです。 ところであなたは「ちゃんとしなきゃ!」が心の中の口癖だったりしませんか? このセリフも遠い昔、誰かから常に求められてきたため、いつの間にか自分が自分に「ちゃんとする」ことを求めるあまり自分の行動を見張るようになったのかもしれません。 すると今度は他人にも「ちゃんと」を求めるようになります。自分のミスを許せない人は他人のミスにも厳しくなってしまう。 イライラは思い通りにならないときに湧いてくる感情です。他人の小さなミスによって「ちゃんとしてよ!」とイライラスイッチが発動し、これ以上ミスしないかどうか見張って、また見つけて、またイライラして…エンドレスですね。 スタッフのでき栄えが自分の評価に繋がる恐怖も追い打ちをかけていることもあるでしょう。 こうなってしまうと、相手も苦しいですね。完璧を求められながら見張られているとどうしてもミスが増えてしまいます。 …このからくり、かなやんさんが誰かから見張られていることで感じている苦しさと似ている気がしませんか? そう気づいたら、今度は自分から自分を許し、緩めることができますよ。 試しにこんな魔法の言葉をしばらくつぶやいてみてください。最初は刺激が強いかもしれませんが、きっと毎日がラクに面白くなると思います。 ミスしてもいい スタッフがミスしてもいい それで評価が落ちてもいい 私もミス連発してもいい 「やっちゃった」って笑ってもいい 売り上げ下がってもいい いい加減な自分がばれてもいい スタッフに鬱陶しがられてもいい 私、実はおっちょこちょいだし バカみたいですがしばらく呟いてみてください。かなやんさんはちゃんとしなくてもできる人なんです。いい加減だしおっちょこちょいだけど、そんな自分を認めた日から、ちゃんとできるようになる。だからもう自分を見張らなくてもいい。 自分が緩んできたら、実際店の売り上げや評価が一瞬下がるかもしれません。だけど覚えていてください。だからと言ってあなたの価値とは関係ないんです。 そこに気がつけたら売り上げも評価も勝手に上がることでしょう。誰もあなたを見張っていません。だからもう自分のことも見張るのをやめて、仕事もプライベートもただ楽しむ自分に戻るためのレッスン、ちょっと遊んでみてください。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年11月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。自己投資をしたいれけど金銭的に…という、すみさん(43歳・会社員)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■すみさんのお悩み 自分が稼いだお金を惜しまず自己投資する、なら良いことだと思います。でも「借金してまで」はやはりだめですよね…。今とても受けたいコーチングや講座がありますが、手持ちのお金もないし、分割払いにしていただいても、もうすでに少額とはいえ借金をしている身です。これ以上増えるのは不安です。分不相応だとあきらめるしかないのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは、ご相談ありがとうございます。借金をしてまで自己投資することに、何だか罪悪感が湧いてきてしまうのですね。きっとどちらを選んでも、勇気をもって選択した自分を誇らしく思えるのでしょうし、また一方で、心のモヤモヤが拭い去れない部分も出てきてしまうのかもしれません。 すこし私の話をさせてください。私も、社会人になり経済的に自由が利くようになってから、かなり自己投資してきました。英会話から始まり、映像翻訳(字幕制作)、ライタースクールなど、借金の一歩手前まで、かなりの投資をしてきました。 ところが学ぶ度に「何か違う気がする」と、才能のなさと業界の厳しさという現実を知り、挫折しては別のスクールと次から次へ渡り歩いていた時期がありました。そして最終的に辿り着いた心理学が、現在のお仕事に繋がっています。 スクールジプシーが始まった当初は、自分には特別な技術や知識もなく、平凡な私には価値がないと焦っていました。これが最後、これが最後と自分に言い聞かせながら必死にスクールやセミナーに自己投資してきました。ところがいつまでたっても自分はダメなままだし、お金も出ていくばかり、胃もキリキリ…。そのことで、両親とも度重なる大喧嘩をしました。 とにかくダメな自分を埋めたくて、いわゆる「自分磨き」のため何かを学ぼうとしていた頃は何も身につきませんでした。自分も大嫌いになり、もがき続けるうちに選ぶ基準が変わっていったことを覚えています。 「自分を何とかしなければ」から単なる「知的好奇心」や「好き」へ。すると人間関係も苦手な人から好きな人ばかりになっていきました。あの時もがいて良かったと思うのが、この結果、今の足りない自分のままで私は十分満たされているということが分かるようになったことです。 当時嫌いだった仕事も集中できるようになり、その仕事が好きになりました。そして、周囲の人たちにも存分に助けられていることも分かりました。すると、イヤイヤ働いていたのにも関わらず毎月同じお給料をいただけてきたことに感謝できるようになるのですね。 お金がない! と思っていたのに、ありました。自分を埋めようと頑張ることをやめたら、不思議とお給料が上がりました。そして気づけば現在は、当時好きで学んでいた心理学がお仕事になっています。 今年4年目ですが何とか続けることができています。それも、楽しく笑いながら。もしこちらの道に進んでいなかったとしても、いま楽しく笑っていることは変わらないのだと思います。それは何かがある、なしは関係ないのです。 すみさんにお伝えしたいのは、借金して受講したとしても、今回は見送ったとしても、最終的には同じ結果が訪れるだろうということです。借金があるあなたにも価値があります。 いまベストだと思う選択に間違いはないのでしょう。どちらを選んだとしても苦しい面があるかもしれませんが、行動した自分がいます。そこで出逢う人によって何倍にも成長させられることもあるでしょう。 それをひとつひとつ味わっていくうちに、経済的にも精神的にも大きな豊かさが訪れるのではないかなと感じます。それを受け取ってくださいね。今すぐ何とかしたい気持ちも分かりますが、これまでもこれからも自分の選択に自信を持ってください。 何を選んだとしても幸せにしかならないのだと思います。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年09月22日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。どうすれば人を信じられるのでしょうかという、もっちゃんさん(43歳・医療関係)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■もっちゃんさんのお悩み こんにちは。私には友人や恋人と呼べる人がいません。というより誰のことも信じられません。どうせ皆他に大切な人達がいて、私は取り残される、本気で相手にされないと思ってしまいます。とてもつらいです。 でも、パートナーが欲しいので婚活を始めましたが、年上であることを理由に断られたりしてなかなか上手くいきません。今まで誰ともお付き合いをしたことがないので、それも恥だと感じています。一体どうすれば人を信じられるのでしょうか。アドバイスいただけると嬉しいです。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより 人を信じられないのはとても辛いことですよね。一度そういう心の状態に陥ってしまうと、たとえ誰かが好意的な態度を示してくれたとしても、相手を心のどこかで疑ってしまったり、素直に受け入れられなくなったりしませんか。きっともっちゃんさんも、どこかで気が張りつめて心が疲れてしまっているのかもしれません。 ところで、「人を信じる」って一体どういうことでしょう。 例えば誰かに「あなたを信じているよ」と言われた(もしくは思われた)としたら、あなたはどう感じますか? 相手の期待に応えなければならないようで息苦しい? 相手の機嫌を取らなくてはならないと感じる? もしくは、信頼されると嬉しくて自信を得られたり、何をしても許され見守ってもらえると感じる人もいるでしょう。 この質問の答えから、あなたが「人を信じる」ということをどう意味づけているかが分かります。 もっちゃんさんの場合、「あなたを信じてるよ」と口では言いながら、相手が自分を傷つけたり裏切ったりしないか、つい見張り続けたくなっていたのではないでしょうか。言葉と本音が裏腹なのは相手もきっとうすうす感じるでしょうし、自分も何だかしんどいですよね。 「人を信じる」というのは自分を信じるということ。今回ご相談をいただき、改めてそう感じました。たとえ、もっちゃんさんが傷つくようなことがあったとしても、それを受け止めたり乗り越えられる自分を信じる。また、意に反して誰かを傷つけてしまっても、自分の非を認め、素直に謝れる心を持っていると信じる。もしくは、そうありたいと願う。 その覚悟がないから相手を変えたくなったり、過剰に期待してしまうのかもしれません。自分で自分を幸せにできる力があると信じられれば、他人に期待することはかなり減るのでしょう。 本当に人を信頼したいのであれば、この魔法の言葉を差し上げます。 「私はもう自分を幸せにしてあげてもいい」 あなたに本気で向かい合っていないのは、他人ではなくあなた自身かもしれないから。放棄してしまった自分の幸せの主導権、いつからだって握り直せますよ。 ご縁のある人と繋がり、素敵な関係が深められますように。しあわせを願っています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年08月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。職場でのたち振る舞いに悩むという、にゃんたさん(38歳・会社員)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ひまわりさんのお悩み こんばんは。最近、職場で自分をどのように表現したらいいのかわかりません。仕事も卒なくやれているとおもいますが、他人の目が気になります。いや、むしろ嫌なこともハッキリ言いますから、自分を出していないとは思えません。年齢も高くなってきていますので、責任ある仕事も任せて貰えます。若い世代が多く、彼女らは楽しくやっていると感じてしまいます。また年上の人に対しても寛容でなくなっているなと思います。 人数が少ない世代で、早くから厳しい仕事を求められたのに、今になって若い世代が甘やかされていてずるいと感じているのかもしれません。割り切った付き合いをすればいいとわかっていますが、周りがオープン過ぎるのに嫌悪感をもってしまいます。どのように考えたら良いでしょう。 心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより この状況をどのように考えたらよいか、とのことですが、まずこんな風に見てはいかがでしょうか。周りがオープンすぎるのではなく、にゃんたさんが心をぎゅっと固く閉じてしまっている。閉じていると、開いている人が気に障るように感じるものですよね。 また、自分を出しているし嫌なことはハッキリ言っているとのことですが、もしかしたらそれは自分を表現しているというよりは、本音を違う形の変化球に変換するのが得意なのかもしれません。 本当は仕事を頑張ってきたことを認めてほしかったり、若い世代には先輩としてもう少しリスペクトを持ってほしかったり、という腹が立つような寂しい気持ちが本音でありつつ、正直それが人に知れるとカッコ悪い。それを隠す代わりに強い態度で出たり、孤立することで自分を守ってしまうのです。 つまりあなたが心を閉じてしまったのは、周りが分かってくれないと感じて、拗ねてしまったのかもしれませんね。 心が閉じると、ますます本音が言えなくなってしまいます。その状態で「認められたい」という気持ちが満たされないままでいると、もっと大変な役割を背負うなど頑張り続けることで認めてもらえるまで周囲に無言のアピールをしたくなります。 やりがいのある仕事に携われるのは素晴らしいことですが、仕事が本当に好きで頑張っている場合は、あまりそこは気にならないものですよね。他人の目が気になってしまうにゃんたさんは、周囲からどんな反応を求めていると思いますか? ありのままの本音をのぞいてみてください。たとえば… できる人だと思われたい 正当に評価してほしい 若い世代から慕われたい もっとリスペクトしてほしい 頑張って来た自分をすごいって言ってほしい などなど。ここで見つけた本音は、会社に入るずっとずっと前からあなたの中でくすぶっている思いかもしれません。社内ではなくもっともっと前に出逢っている人で、この気持ちをぶつけたい本当の相手がいるとしたら、それは誰だと思いますか? きっとあの頃は言えなくて、自分の頑張りを無言でアピールしたり、大変な役割を背負うことで認められようとしてきたことがあったかもしれません。ちょっと昔の記憶に意識を向けつつ、自分の気持ちに向かい合ってみてください。 「私のことを認めてよ!」と言いたい人は誰ですか? そして本当は何て言いたかったですか? そこに気付いていくと、あなたが心を閉ざしてしまう時のパターンが見つかったり、強がりではなく本音で人と関われるようになっていきますよ。当然、社内のコミュニケーションも変わってくるでしょう。 これはどんな状況でも当てはめることのできる「目の前の問題はダミー」という心のお話でした。参考にしてみていただけると嬉しいです。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年06月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。事実ではないことを周りに言いふらされているという、ひまわりさん(35歳・福祉)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ひまわりさんのお悩み 小さい頃からずっと苛められています。それもパターンがあって、私に嫌なこと言われたとか、たたかれたとか、事実ではないことを周りに言いふらし、同情を得ています。私の話は誰も信じてくれません。死にたい、死にたいと思いながら、生きていたらいつか良いことがある! と思ってきましたが。どうしたらよいのでしょう。相手は憎くありません。なぜそのようなことをするのか、どうしたら止めてもらえるのか知りたいです。私の何が相手にそうさせるのでしょうか? 弱さ? よろしくお願いします。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより こんにちは。周りの人に事実ではないことを言いふらされても相手は憎くないというのはあなたの本音ですか? 私も幼少期から中学生くらいまでは特に気が弱くて、自分の気持ちを主張できず、相手にあることないこと決めつけられてしまい何も言い返せない、という時期が続きました。いわゆるいじめにも遭いました。どうして自分はこうなんだろう? と責めたり反省するばかりで、今思えば周りの人たちに魂をまるごと渡してしまったかのような人生を送っていました。 ご相談を読ませていただいた限りでは、あなたの周りの人が本当に事実を言っているのか、そうでないのかは私には確認できません。ただ、もし本当にそうであれば、そんな風に他人に粗末に扱わせているのが自分自身であることに少しずつ気づいていく必要があるのかもしれません。 あなたはいつの間にか、どうせ自分は価値がない人間だと思い込むようになってしまってはいませんか? 自分が自分をそうやっていじめてしまっていると、他人にも自分を粗末に扱うことを許してしまいます。それはあなたが望む生き方でしょうか。 生きているといいことがある。本当にそうでしょう。そして、もしそのいいこと=生きてて良かった、と思えるためには、自分の気持ちを少しずつ表現することを諦めないでみてください。 ちゃんと「やめてほしい」「そうされると悲しい」と、自分の気持ちを相手に伝えてみるのです。伝えて初めて、事実関係が確認できます。もしかしたら悪いように言われていることがあなたの思い込みであることも分かるかもしれませんね。自分は嫌われている、というメガネをかけていると、他人の行動が全て自分の悪口を言っているように見えてしまうことがあります。 そしてもし実際、悪く言われていたとしても、やめてほしいと言う勇気を持ちましょう。揉めてもいいのです。言いたいことを言って嫌われることもあるでしょう。たとえ、都合が悪い思いをしても、傷ついても、自分が自分の応援団であることです。そのためには、まず、ちゃんと怒ってください。自分のために。 怒りは自分を守る感情でもあります。怒れない自分を責めるのではなく、誰かを責めるのではなく、「私はこう扱われて腹が立った」と自分の尊厳をちゃんと守ってあげるのです。悔し涙を流してみてもいいです。 ここに相談できるあなたは、ちゃんと感情を感じられる人です。こうしたい、こうなりたい、が分かる人。 だからこそ、自分の感情に嘘をつかない練習をまずは始めてみてくださいね。あなたは好きな人と楽しい時間を通してもっともっと豊かに人生を生きられる人ですから。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年05月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。「完璧主義から解放されたい」という、よっちさん(33歳・小学校教諭)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■よっちさんのお悩み 周りと自分を比べてしまい、羨んだり、妬んだりしてしまいます。人格者とまではいかなくても、そういう感情を持たないように生きていきたいのにできない自分は、どのようにしたら自分の感情を抑えることができるでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより つい周りと自分を比べて凹んでしまうこと、ありますよね。劣等感を刺激されるといいますか。ただ、よく考えてみると、他人を羨ましい、妬ましい、と思ってしまうときというのは、「自分にはまだ発揮しきれていない能力や魅力があるんだよ!」とあなたの心が叫んでいるときでもあるかもしれません。 誰かを妬むというのは、当然あまり心地よいものではありませんね。でもその負の感情も、あなたがあなたらしく生きようと願うからこそ湧いてくる、とっても大切な感情なのです。 ご相談を読ませていただき、すこし不自然に感じてしまったことがあります。それは「そういう感情を持たないように生きていきたい」。「自分の感情を抑えたい」というところ。気持ちはとても分かります。つまり自分を不快にする負の感情はなるべく持たずに生きていきたいということですよね。 もちろん、そう生きられたらきっと毎日穏やかです。誰だって負の感情はあまり感じたくないものですから。ただ、それが本当に幸せでしょうか。 怒り、悲しみ、妬み…。いわゆるマイナスの感情をなかったことにしようとすればするほど、人は自分を押し殺し、心を鈍感にさせてしまいます。 実際、そうしてきた人たちがどんなことで悩んでいるかご存知ですか? それは「やりたいことが分からない」「毎日が平凡すぎてつまらない」というものです。 無難な生活を望んでいたにもかかわらず、自分の好き嫌いさえも分からなくなってしまい、無味無臭で、日々の小さな喜びも感じられないというジレンマに陥ってしまうのです。 マイナスに針が振れないようにするということは、その逆の喜びや楽しみに対しても鈍感になってしまうということです。心が豊かな人は、針がどちらへ傾くことも許しています。 毎日を楽しく豊かに過ごすためには、負の感情を味方につけてみることです。なぜなら、それこそ宝物だからです。 誰かを羨ましいと感じたとき、心の中で「羨ましい~!」「悔しい!」ってちゃんと叫んでいますか? 「あの人ばっかりずるい!」「私だって〇〇なのに!」「私だって認められたい! 見てほしい!」お腹の中に湧いた感情をちゃんと受け止める、それが自分を大切にすることの基本の基です。 そして、あなたが思うあなたの才能や魅力をちゃんと自分で認めてあげるのです。私だって結構イケてるのに! 実はこんなにすごいのに! って。まずは自己満足でいいのです。妬みが湧くときって、自分が自分を褒めたいときなのですから。 こんな風に、自分の喜怒哀楽や個性をもっともっとあなた自身が楽しんで行きましょう。決して、湧いてきた感情をなかったことにしない。それが負の感情だったとしても。 それができると、いま以上に人間関係が充実し楽しいものになっていきますよ。もめることがあっても、それをプラスに変えられるように成長したり、上辺ではなく、本心で語り合える人たちとどんどん繋がって行けるのです。 そのうち、心から「大好き!」と思える人が増えるでしょうし、ひょっとしたらこれまであなたが羨み、妬んできたような人たちも大好きな人に変わっているかもしれません。なぜならそれは、気になる人はあなたの鏡だからです。あなたもその人たちと同じ魅力があるということに気づいてくださいね。 もっともっと、突き抜けて、自信持ってはみ出していこう! そう、あの羨ましい人たちみたいに。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年04月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門が相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。「完璧主義から解放されたい」という、ななさん(41歳・契約社員)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ななさんのお悩み 私は完璧主義から解放されたいと思っています。仕事ではミスが無いように、友人たちとのメールでは誤解を生まないように正しい文章で、など、どの場面でも常にきちんとしていようと思ってしまいます。常に相手の顔色を伺ってしまいます。 そして、自分の思った通りの結果になると、とても気持ちがよく、反対にそれができなかったときは、ものすごく不安になり、自分のことをなんてダメなヤツだと責めてしまいます。達成したときの快感は気持ちいいものですが、そうでなかったときの不安に押しつぶされる時間がとても苦しく、完璧主義で自分を縛っていることが辛いです。アドバイスをどうぞよろしくお願いいたします。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより ななさん、こんにちは。完璧主義から解放されて自由になりたい、一方できちんとしていなければという気持ちが働いてしまい、つい自分を縛ってしまうことが辛いのですね。自分が自分を見張ってしまう、そんな状況なのかなと思います。心が常に張りつめた状態が続くと、とても疲れますよね。 本当はもっとのびのびしたいのに、皆みたいに仕事も雑談も自由に振る舞いたいのに、できない。気づけば毎晩のように「あれがダメだった」「こうすればよかった」と、その日あった出来事や雑談レベルの会話まで思い返してはひとり反省会など開いていないでしょうか。私はよくやっていました。 つい自分を縛って監視してしまう。そんなとき心の中には、人には見せてはいけない本当の自分がいるのではないかな? と思います。その本当の自分とは、タイミングが計れなかったり、空気が読めなかったり、相手の期待に応えられなかったり…つまり「ダメ」な自分のこと。 今は信じられないかもしれませんが、本当はその「ダメな状態」が実は、一番あなたがノビノビ幸せにいられる状態なんですよ。他人はそこを可愛いと思ってくれていたり、お茶目だと楽しんでくれているもの。ただ、今はご自身がそこを許せないので、他人にも見せてはいけない、認めてはもらえない、と、どんどんクローゼットの奥に押し込めて人には見えないところに隠してしまうのですよね。 一旦他人の目を気にし始めると、いつの間にか言動の軸が自分の素直な気持ちよりも、他人目線になってしまいます。辛さの原因はここではないでしょうか。でも、もういい加減、完璧主義を卒業したいのですよね。 そんなときは、頑張ってボロを隠さないでいてください。他人をもっと信頼してゆだねて、ダメなまま人に頼ってみてください。 そして、他人のことももっと許してあげてみてください。 たとえば… ミスを許す。 既読スルーを許す。 お店で不快な対応をされたときも「ま、いっか!」と言ってみる。 予想外の反応が返って来ても笑ったり流してみたりする。 すると徐々に、ご自分にもOKが出せるようになるでしょう。できない って言えるようになったり、多少ミスをしても「てへ!」と笑って元気に再出発できるようになったり。自分が作っている「べき」というルールが緩んだり。 自分と他人を緩めてあげることで、周りはあなたのことを何とも思っていない(ダメな評価はしていない)ことが見えてきます。むしろ、そのままの状態で受け入れられている、ということを身を持って知ることができるかもしれません。 そう、たとえあなたが完璧にできたとしても、できなかったとしても、周りは「いい意味で」そこまで期待していないのですよ。自分だけが自分を見張り他人を見張り、ダメ出ししている。 「頼る」ということは、信頼を寄せるということ。相手にも、自分にも。 「できない」を認めてもがっかりされない。「助けて」を言っても惨めにならない。むしろ、豊かになるかもしれない。そして、人は頼られ、誰かの役に立てると嬉しいもの。あなたがやっと心を開いてくれた、と喜んで手を貸してくれる人が増えるかもしれません。 もうそろそろ、他人の懐の中に飛び込む勇気を持ってみてください。きっとあなたは思っている以上に愛され、受け入れられ、楽しまれているかもしれませんよ。これからの毎日がより楽しいものとなりますように。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年02月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子供を産みたいと思えない」という、ゆんさん(30歳・主婦)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ゆんさんのお悩み 子供を作るべきか…。できれば夫婦で暮らしていきたいと思っています。でも周りからは子供をつくるプレッシャーが。主人はあまり子供がほしいとは言いませんが、姪っこや甥っこにデレデレ。私は子育ては大変そうだし、ストレスがたまりそうで、全く子供がほしいと思えません…。子供がきらいなわけではなく、子供を見てかわいいと思いますが、自分で産んで育てたいという気持ちにまでならないのです。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより ゆんさん、こんにちは。今は「子供を産んで育てたいという気持ちにはならない」これが今の素直な気持ちなのですね。 普段カウンセリングやセミナー活動をさせていただきながら出逢う女性の中で、今はまだ子供を持ちたいという気持ちになれないと悩む人は、子供が欲しくて悩んでいる人と同じくらいいるように感じています。 子供は天からの授かりもの。分かっているけれど、あれこれ考えてしまうのが人間ですよね。 いま、ゆんさんが「子供を欲しいと思わない」という気持ちも「子供が欲しい」と同じようにごく自然な感情のひとつだと思います。ですから、今そう感じている自分に×を付けるのではなく、「私はそう思っているのだな」ということを肯定してあげてください。 同じく、子供が欲しいと思っている人は、「私は欲しい」と思う気持ちを、他人や状況にかかわらず、まずは自分が受け止めてほしいと思います。 「私は子供欲しくない!」「夫婦二人で過ごしていきたい!」…ああ、いま自分はそう思っているのだな、とただ受け止めるのです。そこに良い悪いのジャッジは不要です。 他人の期待や常識に振り回されると、自分の気持ち以上に「べき」が基準になってしまいます。放っておくと自分軸を見失うばかりでなく、他人に受け入れられそうなことしか口にできなくなってしまいますよね。ここまで行くと、とても苦しいです。 ですから、「べき」ではなく「『今は』欲しくないのだ」と感じている「自分」を認めてあげてください。 その上で、もう一つ気になることがありましたね。それはご主人が子供好きであること。 彼の気持ちを思うと、欲しくないと思ってしまっている自分が申し訳なく、後ろめたさを感じてしまいませんか。実は私自身もそうでした。 ゆんさんが子供を欲しくないと思う理由は「子育てで大変そうだし、ストレスがたまりそう」とのこと。ここに子供というテーマを通して心の中にある不安があぶり出されているだけだとすると…? 問題は子供そのものではないことも考えられそうです。 あなたは普段から我慢が得意だったり、相手の期待に応えようとしてストレスを溜めたりしていないでしょうか? もしくは一人で頑張ってしまい、気が付くと孤独を感じたりはしていませんか? もし子育てが始まったら、今以上に我慢を強いられるのではないかという不安に襲われてしまっているだけかもしれません。 一旦子供のことは置いておいて、ご主人に甘えたり頼ったり愚痴や不満も含め、いろんな話をしてみませんか? そうする中で、勇気を出して今の気持ちを伝えてみてもいいかもしれません。何かを誤解したり、決めつけていることも、お互い分かって来るでしょう。 ご主人との関係がより安心できるものになれば、今の悩みは悩みではなくなってしまうかもしれません。 子供を持つ・持たないって、女性誰もが直面するテーマですよね。だからこそまずは自分の気持ちにとことん素直にいてあげてください。放っておいても人の気持ちは育っていきますから、結論は急がなくてもいいのです。 まずは、今もこの先も、ご主人と仲良くお幸せに。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年01月13日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼を怒らせてしまい1ヵ月連絡がありません」という、emiさん(40歳・公務員)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■emiさんのお悩み 8年間付き合った彼から「嫌な思いを我慢しても一緒にいたいのか、それとももう我慢ができないか。時間を掛けて考えたいと思います。」のメールをもらい、1ヵ月連絡がありません。これまで何度か、私の軽い気持ちですねたりいじけたりしたメールで彼を嫌な気持ちにさせてしまいました。 顔を合わせて同じことを言えば、ちょっとすねてかわいいと思えても、メールではそれが伝わらず、私はなんでこんなことでそんなに怒るの? と思ってしまいます。でも彼にしたら、とても嫌な気持ちにさせられていたようです。彼を怒らせるのは、いつもメールが原因です。言い訳すれば、かえって逆なでしてしまうことになり、どうやって仲直りすればいいのか、アドバイスをお願いします。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより 長くお付き合いしてきた男性からこう告げられ、とてもショックですね。お辛いと思いますが、1ヵ月連絡がない中で、emiさんも冷静に考える時間が持てたでしょうか。 これからのことですが、たとえ彼とこの先どうなったとしても、emiさんには自分らしくノビノビできる幸せが待っていることに変わりはないと思います。そのために、いまお伝えしたいことを書かせていただきますね。 もしかしたら、あなたはもともと素直になれず意地を張ってしまうような一面がありませんか? 相手にはその素直なあなたの気持ちが上手に伝わっていない可能性があるような気がしました。 これまで、あなたはどの程度、素直な気持ちを彼に伝えて来たでしょうか。もしかしたら、素直な気持ちとは、あなたにとって口にするとちょっと悔しくなるような、相手に負けるような、そんな恥ずかしい気持ちかもしれません。そんな「本音」は言わない代わりに、変化球を投げる方が得意ではありませんでしたか? 実は男性にとって、女性が投げる直球と変化球の違いはとても分かりづらく、どんな球も真に受けてしまうところがあるようです。例えば、本音は「もっと一緒にいたい」。ところが、口から出るのは「あなた、私のことどうでもいいと思っているんでしょ?」だったとします。 意地を張ってしまうと本音がつい相手を責める言葉になり、「もういい、知らない!」と彼を冷たく突き放すような、真意が全く伝わらない変化球になってしまいます。この変化球とは「心にもない言葉」、そして本音の裏返しでもあります。 あなたにとっては真意ではないそれらの言葉を、いちいち彼が真に受けていたとしたら…? 彼がそっぽ向いてから、「そういうつもりはなかった」と、言い訳したり誤解を解いたり面倒な仕事が増えていたのはこういうことなのかもしれません。 変化球を投げたくなる時は、どういう時でしょう。それは相手の真意を確かめたくなる時。つまり、心の中で実は愛されている自信が持てない、と不安に感じているときでもあるのです。いかがですか? つまりお互い「相手に愛されている自信が持てない」という共通点があったかもしれませんね。 さて、ここで質問です。彼が大切にしているものが何か、あなたは知っていますか? 男性は基本的に、愛する女性を喜ばせたり、彼女の役に立つことで心の栄養を得てゆくもの。更に、自分の愛情表現が不器用だと自覚しているからこそ、それを豊かに受け取ってくれる女性にとても励まされ、もっと愛したいと思う気持ちが育つようです。 emiさんの彼が「我慢を重ねてきた」と言うのですね。それはきっと、彼なりにあなたを理解しようとか、愛情を示そうという努力を続けてきたことが表現されているような気がします。彼が大切にしてきたものとはつまり、あなただったのではないでしょうか。相手が大切にしているものをこちらは「本当に知っているか?」これを疑うことがとても大切なのです。 私たち女性はついつい、自分が思った通りの愛情表現をしてくれないとダメ、とハードルを上げたくなってしまいますね。そのハードルを超えようとする男性の姿にこそ愛情を感じるのが女の困った性(さが)。 最初は男性も、努力しよう! と頑張ってくれてはいても、励ましもなく我慢が続くと「もう頑張れない」「自分は彼女の望みを叶えることはできないのではないか」と自信を失ってしまうのだそう。 そう、これからemiさんがパートナーに伝えていくべきことは言い訳でも弁解でもなさそうです。「あなたの気持ちを分かってあげられていなかったようで、ごめんなさい」「本当はもっと一緒にいたい」他にどんな言葉がありますか? もう意地を張るのはおしまい。自分の素直な気持ちを伝え、相手の愛情を信頼して受け取る勇気を持ってみましょう。あなた自身が将来、素直な気持ちで幸せなパートナーシップを築いて行けますように。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年12月02日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「嫌なことでも断れない」という、わん子さん(29歳・トリマー)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■わん子さんのお悩み 私は何か言われると嫌とは言えないのが悩みです! 仕事で「これやって」と言われれば、嫌だなぁと思ってもやるしかないと思ってしまいます。お休みの日でも用事を頼まれると「お休みしたいなぁ」と思っても、口にしたら相手を怒らせたりダメと言われるんじゃないかと思って言うことができません!どうにか相手に上手く伝える方法はありますか? ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより わん子さん、こんにちは。相手に上手に伝える方法はいくらでもあります。ただ、その「方法」だけ知っていても、うまく使える人と使えない人が出てくると思います。わん子さんの場合は、もう少し奥の方を見ていくとより効果が上がるような気がしますので、そこをお伝えしますね。 わん子さんと同じように「いや」と言えない人は割と多くいると思います。実はこういう方々は、断れないこと自体がイヤというよりも、断ったとき相手にどう思われるかが怖くて言えない、という人がほとんどです。 では、わん子さんはどう思われそうで怖いのだと思いますか? 実はそれはもう「相手を怒らせたり ダメと断られるんじゃないか。そう思うと言えなくなってしまう」とおっしゃっていますね。 そう。つまり、断ったりイヤだと伝えると相手を怒らせてしまう、と思っている。自分の意見が受け入れてもらえないのではないか、と思っている。つまり、行動する前に先回りして相手の反応を決めつけて怖がっている、ということが分かります。 そしてもしかしたら、怖がりながらも心の中では「どうして私ばっかり損な役回りなんだろう」とお腹の中ではイライラや怒りもあるかもしれませんね。 この状態になると、自分は何を言っても無駄だと諦めてしまい、自分一人で我慢したり、無理するようになります。それが無意識に態度に出てしまうからこそ、上手に断れなくなってしまうのではないでしょうか。 では、どうして「自分の反対意見は受け入れてもらえない」と思うようになってしまったのでしょうか。そのきっかけを振り返ってみましょう。 というのは実は、こう思うようになったのはつい最近のことではないからです。意外な記憶が思い出される人もいるでしょう。もしかしたら、いつの頃からか、周りの空気を読んで「自分の意見を言わない方がいいんだ!」と半分ふてくされながら決めたことがあったかもしれません。 何事も、何か自分の意思を伝える前に「どうせ受け入れてもらえない」という前提があると、断るときだけでなく、大事な場面で何も言えなくなってしまいますね。これは悲しいことだと思います。 あなたは本当に受け入れられない人ですか? 意見を聞いてもらえない人ですか? そこを疑ってみるといいかもしれません。その上で、断って相手が怒ったとしても、「ごめんね」と誠意を伝えつつ、あなたはあなたの気持ちを大切にしてみてください。 最初は勇気が要るかもしれませんが、今まで5回引き受けてきたとしたら、うち2回は断ってみる。慣れて来たら頻度を増やす。 そうしているうちに、断れるようになるだけでなく、相手がお休みが欲しい時に快く代わってあげられるようにもなるでしょう。また、自分の意見を交えてもっと深いおしゃべりができるようになっているかもしれません。 自分一人の中に溜めず、いやだな、断りたいという気持ちも相手を信頼して伝えてみましょう。それでダメだと言われたら、そのときまた考えればいい。 今、わん子さんにとって大切なことは、自分は分かってもらえない人という決めつけを緩め、相手と自分を信頼してコミュニケーションを取ること。少しずつトライしながら、お仕事もプライベートも楽しんで行かれますように! 応援しています。
2014年10月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「両親に対する怒りを乗り越えたい」という、チロルさん(33歳・会社員)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■チロルさんのお悩み ネガティブを克服したくて5年ほど前から学校に通ったり、心屋さんの本を読んだりセミナーに通ったり様々なことをしてきました。そのお陰で、本当に少しずつではありますが前に進んでいるなとも思えるようになりました。 ただ、そういうことをすればするほど、いきつくところは両親。学べば学ぶほど、落ち込みと怒りがこみ上げてきて、どんどん両親のことが嫌いになってきます。そして、学びの中で気づいた私の悪いクセを目の前でされ、そしてそれを自分がやっていることに気づかず私に注意してきます。堂々めぐりで辛いです。どのように乗り越えていったらいいでしょうか。アドバイス宜しくお願いします。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより チロルさん、こんにちは。ネガティブな自分が嫌で、何とか克服しようと心のことを学んで来られたのですね。その過程で、この心屋仁之助塾ページを見つけてくださりありがとうございます! ネガティブな自分、私も大嫌いでした。後ろ向きな姿勢、何でも悪く取ってしまう考え方、悪運を引き寄せそうな口癖(笑)。直そうとすればするほど、自分のダメなところが目について落ち込み、重苦しいオーラをまとっていたのではないかと思います。 学びの中で気づいたチロルさんご自身のクセに対して、ご両親がダメ出ししてくるのが嫌なのですね。でも、よく考えると指摘してくる本人(両親)こそ無意識にそのクセが出ているのです。 これはどういうことかというと、彼らはチロルさんに×をつけているようで、そのクセを持っている「自分自身」に×を付けているということです。つまり、あなたは悪くないのです。それをダメなことだと信じている彼らの価値観によって、自分を否定されているように感じているだけとも言えます。 とはいえ、辛いですよね。チロルさんは本当は、そこを否定せずにまるごと受け入れて欲しかったのかもしれません。 私は、ネガティブは克服するものではないと考えています。そう、本来人間はネガティブとポジティブ両方あって完璧な存在。欠けていたり、ネガティブなところがあるからこそ、私たちはお互い豊かに関わっていけるのだと思っています。 そんな豊かさをたくさん持っている自分のことを、まずご自身が許し、受け止めることはできそうですか? 例えば、つい愛想笑いをしてしまう自分でもいいと許す…。否定的な言葉を使ってしまう自分が嫌いだけど、許すためにあえて禁止していること(たくさんグチややっかみを言うなど)をしてみてもいいですね。ネガティブは排除したり乗り越えるのではなく許し、共存するものだから。 こんな風に自分を許せて来ると、次はご両親に対しても寛容になれるでしょう。もしくは客観的に「この人たちはこれをダメだと思っているんだな」と切り離すことができます。 相手に対して寛容になれると、相手の真意がようやく見えてくることがあります。例えば今までダメ出しされていたと思っていたことが、実は両親にとって愛情表現だった、などなど。 いまチロルさんは、バランスの取れた自分になっていく途中なのかもしれませんね。どんな自分も可愛がれる豊かな日々を味わって行くことを応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年09月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「後輩に妬み僻みを感じてしまい苦しい」という、ゆっぱさん(28歳・OL)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ゆっぱさんのお悩み 今営業事務2年目ですが、私より4ヶ月程遅く入った後輩はノリがよく仕事も早い為みんなに可愛がられていて、できない自分への悔しさと惨めさ、後輩に対する妬み僻みを感じてしまい苦しい毎日で困っています。こんなネガティブ思考から抜け出すにはどうしたらいいでしょうか? アドバイスが欲しいです。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより ゆっぱさん、こんにちは。いまの状況、しんどいですね。私もコミュニケーションがうまく取れず、仕事もうまくいかない時期がありました。自分が大嫌いで、そこを変えようと必死でした。でも頑張れば頑張るほど「できない自分」を目の前に突きつけられ苦しかったことを覚えています。ですからお気持ち、少し分かるつもりです。 現在の私は、あの頃がうそのように毎日を楽しく過ごしています。ですが、欠点を克服したのかというと…正直能力は相変わらずです。ただ、自分の感じ方、考え方が変わったように感じています。 なぜならダメだらけな自分のまま、できることをしようと前を向いたからだと思います。いま流行りの「ありのままの自分」ですね。ただ、それが簡単にできないから苦しいこともあると思います。 ここで、ゆっぱさんに残念なお知らせがあります。あなたは周りに比べて劣っていると思い、ずっと周りに追いつこうと頑張ってこられましたね。ですが、皆さんはあなたの不器用なところ、よくご存知でしょう。つまり、バレています。なんとか追いつこうと頑張っているところ、つい他人を妬んでしまうことも含めて周りは分かってくれているのです。 そしてゆっぱさんができない、劣っていると思っているところを「ダメ」だとは思っていないかもしれません。むしろ、あなたがそこに居てくれることで彼らは助かっている部分がたくさんあるでしょう。 そう、能力がない自分は価値がない、ダメだとジャッジを下しているのは実は自分自身だけ。もし周りからダメ扱いされたと感じたら、それは自分の中にある思いを他人が見せてくれているだけなんです。 頭の中に「今の自分ではダメだ」という否定的な思いでいっぱいになると、今度はそれを克服しようと自分を追いつめ始めます。ダメな自分を責め、欠点を埋めようと頑張りすぎてしまうから“こそ”、心の余裕を失い、焦りが理解力を低下させてしまうのですね。ミスが多いのもただそれだけのことです。 ゆっぱさんはきっと、もともとできることもたくさんあるのでしょう。人と楽しく話せるし理解力もあるのです。ただ今の状態は「自分がダメだ」と責める思いでいっぱいいっぱい。そんな時はどんな方法を取り入れようとしても上滑りするだけなのですね。 ですから、まずは諦めましょう。できなくてダメな自分を。心を緩める魔法の言葉を贈ります。 「私は不器用でもいい」 「私は人をがっかりさせてもいい」 もう許してあげましょう、こんなに頑張ってもできない自分を。きっと悔しいかもしれません。でも恥をかく自分を許すことで、やっと心が緩むんです。欠点があるからこそ人と繋がれるんです。もう頑張らなくていい。 するとようやく本来の才能や魅力を発揮されるでしょう。実はそれも周りにバレているはずなのですが! どうか、その「ありのまま」で愛されるということをたくさん経験し、笑顔が増えますよう、心から応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年07月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「本音が言えない、その場で言い返せず後悔するのが悩み」という、とびちゃんさん(33歳 主婦)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■とびちゃんさんのお悩み 20歳頃までは、いわゆる毒舌タイプだったのですが、当時付き合っていた彼に対して、友人の前で彼のことをバカにし、その後にマジ切れされてから、私の性格が一変しました。これまでも人を傷付けてきたなとか、だから友達と言える人が少ないんだとか反省したのです。その彼とは結婚しました。今まで私のことを否定したり、怒ってくれる人っていなかったので、私に必要な人だなと思いました。(天敵をパートナーに、その通りでした) しかし、顔を合わせるとケンカになる毎日にうんざりしてます。もっと穏やかに毎日過ごしたいです。小さい時のことを思い返すと毒舌&自分勝手さ故に、女子からのシカトを喰らいました。気の強かった私は、屁とも思わなかったのですが、見えない傷が残ってるのかなと想う時があります。 それから幼い頃、父から性的虐待を受け、今でも癒えない傷として残ってます。あの時もなぜやめて! と言えなかったのかと悔しくなります。どのようにこれらを克服していけばいいのでしょうか。よろしくお願いします。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより あの頃のショッキングな出来事を通して、とびちゃんさんの心の奥に「負けてはいけない」という気持ちが芽生えたのではないかと感じました。毒舌や強気は、負けたくない気持ちや、強さでねじ伏せるような人を許すもんか、といった“反骨精神”の表れでもあるかもしれません。 あれから、とびちゃんさんの中に封印した感情があるような気がします。それは「こわい」気持ち。 「本音が言いたい」ということと、「『やめて!』と言えなかった悔しい気持ち」、これらの根っこは実は同じかもしれません。それが本音であり、「こわい」もしくは「こわかった」という心の叫び。この気持ちを自分で受け止めてあげることが、あの頃の自分を癒やし、また他人に脅威を感じることなく生きていける大きなヒントになります。 とびちゃんさんが毒舌だったり、気が強かったのは、自分を強く見せることで怖そうな相手(特に男性)を威嚇・けん制し、自分を守る必要があったのかもしれません。あの頃、自分を守ってあげられなかったかわりに、もう誰にも傷つけられないように、攻撃されないように、相手の優位に立ち、弱みをみせまいと頑張ってこられたのかもしれませんね。そう。毒舌や強気、実は「こわいよ~!」という心の叫びでもあったのだと思います。 あの頃、とてもショックだった。悲しかった。腹が立った。そしてそんな自分を守ってあげられなかったことも、どんなに悲しくて悔しかったことでしょう。 人はショックを受けた瞬間、子供の頃は特に、びっくりして心のフタが閉じることがあります。とっさの言葉が出ないかわりに、時間が経って冷静になると、ようやく恐怖や怒りがこみ上げてきます。でももうその時点ではどうすることもできないことが多く、より悔しさや悲しみが増長されてしまいますね。 とびちゃんさんの周りに、話を聞いてくれる人がいらっしゃったことを願っています。とはいえ、よく頑張ってご自分を守って来られましたね。 もう助けてって言ってもいいんですよ。こわかった。悲しかった。ビクビク怖がっていた弱い自分を認めてあげることが、本当の強さに繋がってゆきます。今までずっと守ってきた心の中の柔らかくて弱い部分に勇気を持って触れてあげることが大切な人と穏やかな信頼関係を築いて行くためのステップ。 もう武器を下ろして丸腰のまま、とびちゃんさん自身が『大切な人』として周りと繋がっていけるとき。心からの笑顔がより輝いていきますよう、応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年06月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼を見捨てられなくて」という、ココさん(39歳 販売)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■ココさんのお悩み 自分を大切にできない人と付き合ってしまいます。見捨てたら罪悪感を感じます。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより ココさん、こんにちは。ご相談文から、本当は別れたいけれど、実際そうすると彼を見捨てたような気がして自分を責めてしまう、というように私は受け取りました。情報量が限られていますが、今回はこの解釈を前提にご相談への回答を進めさせていただきますね。ご了承くださいませ。 愛情がなくなったとしても、一度は好きになった人に別れを告げるのは辛いものですね。ココさんの目に彼はどんな人として映っていましたか? 「見捨てる」という言葉から推測すると、もしかしたら彼は不幸な人、もしくは可哀想な人に見えていたのではないのでしょうか。 別れ話を切り出すことは、ただでさえいい気分ではないのに、相手がハッピーではないとすると、なおさら良心の呵責を感じるかもしれません。 ですが、ここをまず疑ってみましょう。ココさんから見たら彼は自分を大切にしていないのではなく、単にそういう人なのかもしれません。彼を見ていてココさんが感じることは、「ココさんの価値観」というフィルターを通っています。 「こうすればいいのに」と思ってしまったり、つい相手を変えたくなってしまうとしても、きっと彼はそれを求めていないでしょう。逆に、相手を見ていて自分を大切にしていない、自己重要感が低い、と感じるとするならば、それはココさんが自分の生き方をはっきり見つけたときなのでしょう。 もう相手の役に立つことで何かを満たそうとすることを諦めて、自分自身を幸せにしてあげることに専念しませんか? 自分を大切にする、ということは、自分に正直に生きるということ。それは乱暴な言い方をすると、誰かを傷つけてでも自分の気持ちに素直になるということ。ハッピーではない彼はあなたに別れを告げられて嫌な思いをするかもしれません。またそれを見たココさんは自分のことを責めたくなるかもしれません。 でもいま、その悪役を引き受けるとき。もう、いい人でいようと自分を我慢しなくてもいい。つまり自分を大切にするのは、ココさんご自身なのかもしれませんね。 一度しかない人生、自分の幸せを一番に考えていい。彼のことは見捨てるのではなく、彼の人生を切り拓いていけると信頼するのです。そしてココさんご自身も同様です。 今、こうして悪者になりたくなくて悩んでいる間にも運命の相手はあなたと出会える時を待っているかもしれませんよ。どうか幸せになってくださいね。心から応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年05月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「他人の目や評価がすごく気になる」という、春野さん(28歳 医療事務)のお悩みに、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。 ■春野さんのお悩み 私は昔から他人の目、評価がすごく気になります。小学時代いじめにあったこともあり、余計ビクビクして過ごしてきました。相手を傷つけるのは恐怖であり自己主張しません。そのかわり心の声がおしゃべりになりました。心の中で相手の話す内容に○×をつけてしまう癖があり、相手にこうすればいいのに。とか心の中で評論してる日々です。どうしたらこの腹黒い習慣から抜け出せるのか、そんな自分が嫌で苦しくてたまりません。 ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより 春野さんのご相談を読ませていただきながら、私自身の子供の頃を思い出していました。 私が小学4年生の頃、ふと言った一言に反応したクラスの子たちが一斉に振り向いて私を笑ったことがありました。以来、人前で発言することが怖くなった私は、周りから見て自分はおかしくないだろうか? と常に他人から見た自分を意識することが多くなっていったようです。 高校になると、登下校をともにする友達と自然に会話ができるように…と、思っている時点で自然ではないのですが、変に思われないように前の晩お風呂の中で無意識に会話の練習をしてしまうこともありました。 「明日はこんな風に話そう」と、身振り手振り表情つきでイメージトレーニングしているのです。実際本人を目の前にするとそのトレーニングのことも忘れてしまっていたのですが、いくらなんでも必死すぎますね。でもそのくらい日々ビクビクしていました。 今思えばそれは、自分の自然な言動すべてを自ら「ダメだ」と否定していたのですね。他人に受け入れられない浮いた存在にならないように、常に自分を他人目線で監視し、どんな振る舞いなら受け入れられるのか、厳しくキツく自分を律していた時期が続きました。 そのくらい私は自分自身の振る舞いや言動がダメなものであると固く信じ、全く自信が持てなくなっていたのです。 私の例は少し極端かもしれません。だとしても、春野さんもきっと知らない間に自分自身に禁止してきたことがたくさんあるのではないでしょうか。自分に禁止事項、つまりルールがありすぎると、そのルールを他人が破ったときにものすごく心が反応し、相手を裁きたくなるのです。 つまり相手に「こうすればいいのに」と言いたくなったり、心の中で相手をジャッジしてしまったり。春野さんも心の中で、そんな思いが渦巻いているようですね。 ではその言葉の最初に「私は」という言葉をつけて、是非自分に向けて言ってみることはできますか? 例えば「“私は”もっと人に寛容にすればいいのに」「“私は”イヤなら断ればいいのに」「(あの人は、に変えて)“私は”人の欠点ばかり目につくんだな」いかがですか? こんな言葉があなたの頭の中で常にぐるぐるしているのではないでしょうか? 他人に言いたいことは、実は自分に言いたいこと。 そう。その春野さんのおっしゃる「腹黒さ」というのは自分のことは棚に上げて、他人をジャッジしてしまうというところに起因するのかもしれませんね。理想通りにできない自分に不満があって、こうすればいいのに、どうしてもっとこうできないの? と自分にいつもダメ出ししているということはありませんか? 是非、棚に上げた自分を、あなたの手で降ろしてあげましょう。「できなくてもいいよ」「ダメなところがあってもいいよ」「よく頑張ったね」「辛かったね」そう声を掛けてあげながら。不完全な自分でもいい。頑張っているのにうまくできない自分のこともねぎらってあげてくださいね。 許せない人が現れたときは、許せないそのことをする自分を許してあげるとき。もう他人の目ではなく、自分の心の目で、ありのままの自分を全て受け止めてあげませんか? ちなみに私もダメな存在だと思っていた自分を認めるのはとても苦労しました。でも受け入れたらもう誰とも戦わずに済みますし、今はとてもラクチンです。 ダメなところがあるからこそ、人は繋がれるし分かりあえるもの。新たなスタート地点に立とうとしている春野さんが心から笑える日を願っています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年03月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「過去の感情にとらわれてしまう」という、Nさん(33歳 サービス)のお悩みに心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんがアドバイスしてくれました。 ■Nさん(33歳 サービス)のお悩み 過去の嫌な出来事のときに感じた感情がいつまでたっても蘇ってきて、その度に気持ちが凹んで前に進めなくなります。例えば自分のやったことを拒否・否定されただけで、嫌われた…、影で悪口を言われている…、など被害妄想に振り回され、今まで普通に接していた人ともぎくしゃくしてしまいます。 トラウマかなと思ったりするのですが、10年以上前の感情を今だに引きずっているのもどうかと思いますし、ましてや相手は全くの別人です。同じ状況になると必ず出てくるドス黒い感情に流されてしまいそうになり、生きにくいときが多くあります。どうすれば安定した感情で、楽しく生活できるでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより Nさん、こんにちは。10年以上も前の感情が今でもよみがえってしまうのは辛いですね。けれど、過去を手放し、前を見て楽しく進んで行きたいという思いが伝わってきます。だからこそ、それが上手くいかない期間が続くと心が折れそうになりますよね。よく今まで頑張ってこられましたね。でも、もう大丈夫ですよ。 そのことを、こうして誰かに話せるようになったということは、これまでのステージが変わっていく段階にいるのだなと思います。 もしかすると、普段はそのドス黒い感情を、表情や態度に出さないように装ってこられたのではないでしょうか? 実は、その感情をなかったこととして抑えようとすればするほど、心はそちらの方へフォーカスしてしまい、結果的に執着してしまい忘れられなくなるものです。 それは心が「まだ不完全燃焼なものがあるよ」と教えてくれているということ。まだ自分にとっては「終わっていない」のかもしれません。そのことを消化できない自分にも焦りや葛藤を感じるからこそ「どす黒さ」が増していくこともあるかもしれませんね。 そんなNさんにお勧めしたいのは、「一人ネガティブ祭り」。できればお休みを利用して1~2日、あえてどっぷりその「ドス黒い気持ち」にトコトン向き合ってみるのです。 そこにはどんな気持ちがありますか? どんなセリフが出てきますか? どんな感覚がありますか? それを分かって欲しい誰かがいますか? 本当は何て言いたかったですか? 何でもいいので、感じるまま書き出してみてください。飽きるまで。 誰かに言いたいけれど言っていない言葉や、自分や誰かを責める言葉、もしくは自分や誰かを守ってあげられなかったという悔しさなども入っているかもしれません。 いずれにしても、普段あまり口にしてはいけないような、そんな暗い言葉やワルイ言葉、そういうものも全部あっていいから、そのどす黒い感情の中身にその手で触れてみるのです。あえて泣いてみるのもいいですね。 これは、あなた自身がありのままのあなたを一番に認めてあげるという作業です。今の状態のまま人と上手く関わろうとすると、余計に自分を責めてしまい辛くなってしまうと思います。だからこそ汚い言葉、黒い感情が湧いて来る自分を否定することをやめて、ネガティブなところがある自分もまるっとOK! してみてください。 「祭り」にしてみることで、気が重くなりそうなこともちょっと笑えてきませんか?「私何やってるんだろう?」と半分バカみたいだと思いながら、ネガティブにたくさん浸ってみてくださいね。 人はネガティブとポジティブでできています。そして人はそこに人間らしい魅力を感じるものですね。だからNさんは「どうせ素晴らしいヤツ」なんです。Nさんがいま向き合っておられることが、いつか自分を励まし、誰かの心を癒やすヒントになる日が来るかもしれません。応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年02月11日