旅行業界に計10年従事。1回目の転職で、職場の人間関係が悪化し退職したことをきっかけに、カウンセリングと出会い、パンドラの箱を開けたかのように、それまで気づかなかった幼い頃からの課題に向き合う。現在は、「自分らしく気分爽快に生きる」サポートをするため、個人を中心とした心屋流カウンセリング、セミナーを行っている。
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「専業主婦になり、むなしさを感じている」という、星の子さん(29歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■星の子さんのお悩み 子どもが生まれてからすぐに離婚し、7年間ひたすら働いてきましたが、このたび晴れて再婚。仕事を辞めて4月から新しい土地へと引っ越し、専業主婦として家庭に入っています。 子どもは自分で小学校へ行き、夫は仕事に出かけます。私は掃除をしてごはんを作り、2人の帰りを待つ…という生活が初めは新鮮で楽しかったのですが、最近は夫の飲み会や出張が続くとイライラしてしまいます。 「私はなんのためにここにいるのか?」「このまま人生が終わってしまうのか?」と悲しくもなります。子どもがいる私を受け入れてくれたことをとても感謝しているのに、キツく当たってしまうこともあります。 ぜいたくなことを言っていると思われてしまうかもしれませんが、むなしくて、悲しくなるんです。どうしてこんな気持ちになるのでしょう。もうイライラしたくありません。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより 星の子さん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。今回は、私がお答えさせていただきますね。 子どもが生まれてすぐに離婚して、女手ひとつで子育てを7年間、本当に大変だったことと思います。よく頑張りましたね。そして再婚し、専業主婦になられたとのこと、おめでとうございます。 どんなに良い環境でも、人から見れば「うらやましい」と言われるような状況でも、夢見ていたものが手に入ったとしても、その人の心が満たされるとは限らないものです。むしろそういう状況だからこそ、人に言えず苦しかったり、自分を責めたりもしてしまうものですよね。よく打ち明けてくださいました。ありがとうございます。 星の子さんのお悩み解決のキーワードは「尽くしすぎ」です。夫に感謝しているのはとてもすてきなことですが、苦しくなるくらいなにかをしたり、我慢することでその恩を返そうとしなくていいのです。夫がしてくれることにただただ喜んでいれば、それでいい…。それでいいと言いますか、それがなにより、ご主人にとってうれしいことでしょう。 むなしくなったり、悲しくなったり、イライラしたりしてしまうのも、この点が潜んでいるように思います。星の子さんは、「相手の役に立つこと(必要とされること)で、一緒にいてもらえる」といった感覚をお持ちなのではないでしょうか。 自分と幼い子どもを受け入れてくれ、素晴らしい環境を用意してくれた夫に感謝と愛情を伝えるために、家事を一生懸命して尽くしている(役立とうとしている)。それなのに、ご主人が飲み会や出張で留守が多いと、なんだかなおざりにされているような、気持ちを受け取ってもらえていないような気がして、むなしくなったり悲しくなったりしているのではないかと推測しますが、いかがでしょうか。 あわせて、お子さんも夫も自分の知らない世界に行ってしまい、自分から離れていく、自分だけが取り残されていくのではないか…といった不安も根底にあるのかもしれませんね。そんな自分を分かってもらえなくて、自分すら自分がわからなくて、どうしていいか分からなくて、イライラしてしまうのかもしれません。 そういった意味では、もしかしたらひとりで子育てを頑張っている時のほうが「私がいないとダメ」と思える生きがいや充実感は得られていたのかなとも推測します(状況的には苦しかったかもしれませんが)。 そうして、これまで「人の役に立つこと」に忙しく、がむしゃらに時間を使ってきたから、今のようにゆとりがある時間をどうしていいかわからない。そのくらい「自分のために時間を使うこと」をせずに、ずっと頑張って生きてこられたのかな、という可能性を感じました。 もし思い当たるようであれば、まずはその呪縛から解放されましょう。「人の役に立たなくていい」「私がいるだけでみんな幸せ」「私が楽しいとみんな楽しい」と何度もつぶやいて、自分に浸透させてみてください。 そして、空いているひとりの時間をぜひ楽しんでみましょう。妻としての時間、母としての時間、それ以外に自分としての時間(もしくは、ひとりの女性としての時間)を意識してみるのです。習い事でも、働くことでも、ボランティアでもなんでも構いません。新しい土地での関わりも含め、“自分の世界”をぜひ持ってみましょう。 そんなふうに過ごしていると、夫が飲み会や出張となると「わー、それじゃその時間、なにをしよう?」とワクワクするようになっていくことでしょう。 離れている時間も星の子さんが楽しく過ごしていることは、夫にとっても幸せであり、働くパワーになるものです(ただし「楽しく過ごさなければならない」と強迫観念のように受け取らないでくださいね。また苦しくなる原因になりますから…)。 もちろん、そうは言っても「夫がいなくて寂しい」と感じる時は、素直にかわいく伝えて、甘えてくださいね。 星の子さんが、楽しく幸せに過ごしていかれることを応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年10月16日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「プライドが高くて臆病。もっと心豊かに生きたい」という、よもぎさん(28歳・販売員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■よもぎさんのお悩み 昔から「かわいい」と言われ、チヤホヤされてきたせいか、私はプライドがとても高いです。でも、もう28歳。それも限界があります。 プライドが高いので、分からないことも人に聞けなかったり、失敗を怖がったり、とにかく臆病です。そうした余裕のなさからか、最近は人を思いやれる時間も少なくなったように思います。 もっとやさしく豊かな心を持てるようになりたいです。どうすればプライドを捨てて、豊かに生きられるでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより よもぎさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。 思い返せば、私も「もう若くないんだな」と真剣にその後を考えたのが、27歳のときでした。今思えば、まだまだ若い時期でしたが、とても大切な時間だったと思います。 よもぎさんも今まさに生き方を変え、次のステージに向かおうとしているところにいらっしゃいますね。真摯(しんし)に自分のこれからに向き合おうとしているよもぎさんのお役に少しでも立てればと思います。 さて、まず最初にお伝えしたいのは、プライドについてです。 プライドには「大切なプライド」「不要なプライド」の2種類があると私は思います。 大切なプライドとは、自分の尊厳を守る意志、自分の言動に誇りと責任を持つという意味のプライドです。不要なプライドとは、自分をよく見せるための虚栄心や、人から見られている良いイメージを守るためのプライドです。 大切なプライドは、自分を自分らしく、凛とさせてくれます。一方、不要なプライドは持てば持つほど等身大の自分とかけ離れ、素直になれず、心の鎧(よろい)だけが増えてしまうもの。結果、人生がままならなくなっていきます。 よもぎさんが書かれているのは、まさに不要なプライドのほうですね。そんなものは、すっかり脱ぎ捨ててしまいましょう!…と言いたいところですが、それが簡単にできないから悩んでいらっしゃるのでしょう。 なぜ、不要なプライドを捨てられないのでしょうか。そこには、「格好悪い自分を見せるのが怖くて、恥ずかしくて仕方がない」「皆が愛する自分でいなければいけない。そうでなければ、人が離れていく」という思い込みがあるからではないでしょうか。 まずは「ありままの自分でいても大丈夫。もっと愛される」と知りましょう。そのためには、今までプライドが邪魔をして「本当はしたいのにできないと思ってきたこと」をやってみることが一番です。例えば、分からないことは素直に人に聞いてみる。失敗してもいいからやってみる。 「だから、それができないから困ってるんです!」と思われるかもしれませんが、自分でブレーキをかけているだけだと、よもぎさんはもう分かっているはずです。 最初は、分からないことを人に教わる、人前で失敗する自分を見せると、”負けた気分”になるかもしれません。 それでも「やる」と決めてみること。実際にやってみるところに、人生を変えるパワーが潜んでいます。”最初の一歩”が一番怖いと思いますが、その一歩が踏み出せれば大丈夫だ! と思ってやってみましょう。これは受け身ではない、能動的な人生を送る決意にもなります。 よもぎさんに贈る魔法の言葉は、 「チヤホヤされなくてもいい!」 「失敗してもいい!」 「格好悪くてもいい!」 「人の期待に応えなくてもいい!」 「負けてもいい!」 です。上記をたくさんつぶやいて、これまで止めていたことをどんどんやってみてくださいね。 それは言いかえれば、自分の弱みやダメな部分を人に見せることともいえます。ダメなところをまず自分が許し、ありのままの自分を大切にすることです。 そして、「したいけど…」の「けど」以降は却下し、「したい」だけを意識して自分の心に一番素直に行動していきましょう。 人に愛情を示すことも、ためらわないでください。恥ずかしくて赤面しながらでかまいませんから。それはよもぎさんの新たなかわいらしさ、本当の魅力になっていきます。不要なプライドというのは、本来の魅力も封印してしまうのですね。 また、よもぎさんは「若くてかわいいから、チヤホヤされる」と思っている様子。おそらく「いつかチヤホヤされなくなる」という怖さがあり、今までも心の底から満たされてはいなかったのではないでしょうか。 確かに20代までは、親からもらった素材次第というところも大きいかもしれません。しかし30代からは、自分の体や顔立ち(表情)は自分で作っていくもの。生き方が顔に表れてきます。よもぎさんなら、これからもっとすてきになっていけますよ。 そのためにも、本当の自分の魅力を封じ込める不要なプライドを脱ぎ捨て、素直に自分らしく、自由に生きるほうへシフトチェンジしていきましょう。そうすれば、本当の意味での人間関係が築けるようになり、心も満たされていくと思います。 よもぎさんが本来の優しさを発揮し、”大人かわいい”魅力にあふれた豊かな人生を送っていけること応援しています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年08月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫の意見で買ったマンションが気に入らず、後悔している」という、ゆきぞうさん(47歳 主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆきぞうさんのお悩み マンションを買いましたが、違う部屋にすればよかったと後悔しています。窓の多い部屋が良かったのですが、価格との兼ね合いで、旦那から「こっちでいいよね?」と言われ、妥協してしまいました。 私たちの間取りの部屋が一番売れ残っている状況を見るたびに、「やっぱり人気ないじゃん」と心の中で旦那に文句を言っています。 「日中仕事に出ている人は気にならないだろうが、私は日当たりのいい部屋で過ごすのが好きなんじゃ。バーカ」と心の中で言っても、モヤモヤは消えません。マンションを買い直すこともできないのですが、この後悔の念を成仏させる方法はないでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ゆきぞうさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。毎日いる場所、そしてこれからもずっといる場所だからこそ、モヤモヤしたままでは、つらいですね。 購入したマンションは、「窓が少ない」のが不満とのこと。そこから派生して、いろんな気持ちがでてきていることと思います。 「ない」と思えば思うほど、欲しくなってしまうのが、人の常。売れ残っている=人が選ばないとなると、「やっぱりここはよくない」と自分の思いを強化する材料にしてしまいますよね。 そして、いろんな気持ちの中で、最も大きなものが「旦那さんへの不満」でしょうか。旦那さんが自分のことを考えてくれていない、わかってくれない! と怒っているようですね。それも心の中だけで、口に出されてはいないようですが…。 ゆきぞうさんは、小さい頃から「どうせ私のことなんて考えてくれていない」「わかってくれない」と思う機会が多かったのではないでしょうか? もしそうであれば、「やっぱり、あなたもそうなんだ」と見る癖が付いていて、そうとしか見えなくなっているだけ。誤解なのです。誤解を解いていくには、「みんな私のこと考えてくれてる」「わかろうとしてくれてる」とたくさんつぶやいてみることです。 そして、ゆきぞうさんの課題は「旦那さんに気持ちを伝えること」です。 旦那さんは、マンションを買うときに「いいよね?」と聞いてくれていますよね。確認や配慮をしてくれているんです。 (「じゃ、私が悪いっていうの!?」と思いましたか? そうではないのです。これについては後で説明しますね) ゆきぞうさんはおそらく、旦那さんに本当の気持ちが言えずにたびたび従ってきたことがあるのではないでしょうか。察して欲しいと願ってきたかもしれません。「そろそろ、言いましょうね」という時期に来ているのだと思います。 これまで、言いたいことを邪魔していた気持ちはどんなものでしょう? 1. 波風が立つのが怖い 2. 困らせてはいけない 3. 私の言うことを聞いてくれて、旦那さんが苦労することに罪悪感がある 4. 私の言うことを聞いてくれて、あとで文句を言われるのが嫌だ…などなど。 ゆきぞうさんに当てはまるものはありますか? 1、2への対応については、これまでのご相談回答にも何度か出てきているので、こちらの記事( )なども参考にしてほしいのですが、ここでは「波風立ててもいい」「困らせてもいい」が魔法の言葉であることをお伝えしておきます。 3、4は「強いる、強いられる」の関係からくるものです。自分が「強いられる側」を担当してきた人が抱きやすい感情です。 自分が人の言うことを聞いてあげるとき、「強いられて嫌々させられてる感」があるからこそ、人も同じように感じるはずだと思ってしまうのです。4などは、まさに今のゆきぞうさんが感じているような不満を、自分に向けられたくない…というわけです。 そして、3、4の感情に悩むくらいなら自分が我慢した方がマシ…という考えのもと、強いられる側を選んでいるのです。 そもそもの「強いる、強いられる」の関係(考え方)から卒業しましょう。嫌々やらなくても、我慢しなくてもいいのです。しかも、相手は強いているつもりもないことがほとんどです。 自分の意見を相手に伝えること。そして、お互いに納得いく着地点を探すことです。その上で、決まったことは決まったことして、受け取る。それが「自分の言動に責任を取る」ということなのです。 これは決して、「旦那さんが悪い」「ゆきぞうさんが悪い」という話ではありません。「あなたのせいで/あなたがそうさせた」と人のせいにして被害者になることでもなければ、「なぜ言えなかったんだろう」と自分を責めることとも違います。 ただ、すべてにおいて「私がそうしたんだ」と認めることです。「した後悔」より「しなかった後悔」のほうが大きいと言われるように、言わないで勝手に諦めるより、自分の意見をきちんと言えたほうが納得感はあるものです。たとえ、思いどおりにはならなかったとしてもです。 言えなかったとしても、1〜4などの思いを優先させて言わなかった私、妥協した私ごと、「あのときの私にはそれが精一杯で、それを選んだんだ」と認めてあげること。すると、その瞬間から「強いられる」、つまり被害者意識から卒業できます。 どんな状況であろうと、「決めたのは私、したのは私」「そのことによって起きたことを引き受けます」という考え方です。 その上で、日中、日に当たる気持ちよさが欲しいなら、昼間すてきなカフェのテラス席でお茶をするのもいいでしょうし、他にもいろいろなアイディアがあるかもしれません。ぜひ考えてみましょう。 また、この問題は自分の気分的なものなのか、実際に困っていることがあるのか、本当に欲しているものは何か、ないものねだりの心の癖はないか…など自分と対話してみることもオススメします。 そして、旦那さんと会話不足であったと思われますので、この件に限らず今後の生活全般について、自分の思いを素直に打ち明け、互いにすりあわせる機会を持つのもいいでしょう。 (旦那さんも、ローンの額が高くなると高いプレゼントを買ってあげられなくなると思ったかもしれませんし、 互いに何を重視して相手を思いやっているかは、話してみなければわからないものです) ゆきぞうさんがどこでも、誰との関係でも、気持ちよく過ごされることを祈っています。 ・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「買い物癖をやめられず苦しい」という、モコさん(50歳以上・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■モコさんのお悩み こんな歳になって恥ずかしいのですが、外出をすると、必ず何か買わなければ気が済みません。服や靴もそうですが、特にコスメは同じような色を持っているにも関わらず、「このくらいの値段なら」と買ってしまいます。 これまであまり高価な物を買ったことがないからか、まるで腹いせのように買ってしまい、あとで「今さらこんなおばさんが、メイクやおしゃれにして何になるのか」と後悔します。ただの買い物依存なのか、寂しいのかわかりません。お金がなくなっていくのに、やめられません。苦しいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより モコさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。モコさんのご相談には年齢やお金のブロックなど、いろいろな理由が絡んでいるようです。ひも解いていきましょうね。 まず初めに「歳は関係ない!」。これを受け入れましょう。年齢を理由に、したいことをやめなくていいのです。 何歳になっても、おしゃれをしていいじゃないですか。女性としての意識があるって、とてもすてきなことだと思います。私も、いくつになってもおしゃれをしたいと思っていますよ。 おしゃれって楽しいですよね。「おしゃれをして何になるのか」なんて考える必要ありません。「自分がウキウキした気分になれる」。これ以上に素晴らしい意味はないのです。 モコさんは他にどんなことをやめてしまっていますか? 本当はしたいことがたくさんあるんではないでしょうか。歳のせいにせず、どんどんやっていきましょう! 続いて、お金のブロックについてですが、お金は本当に好きな物に使いましょう。ほそぼそとどうでもいいような物を買うくらいなら、大きな買い物でも(値段に関係なく)、大好きな物を買いましょう。 最初は見分けがつかないかもしれません。でも「それを手に入れた後」の自分を観察するとわかります。「買ったら興味がなくなる」か、逆に「それを目にする、ある、触るだけでワクワクする」か。後者のように感じる物で、身の回りをいっぱいにしてくださいね。 次に買い物をしてしまう心理ですが、「寂しさ」と、自分の存在に対する「無意味感」「無価値感」があるのだろうと推測できます。そしてそれらは、「自分は愛されない存在だ」と信じていることから引き起こされています。 もっと詳しく説明しますね。 モコさんが「外出すると何かを買わずにはいられない」のは、何か意味を探しているのではないでしょうか。自分の言動や時間が無意味だったと思いたくない。何か残したい。それによって一瞬でも安心したい…等々。 でも、本当に満たされているわけではないので、すぐにわれに返ってしまう。更にそんな自分を責める悪循環になっています。 また、モコさんが感じるおしゃれの無意味感は、もしかして「誰も見てくれないし」「褒めてくれないし」ではありませんか? 歳についてもそうですが、「誰にどう見られるか」「認めてほしい」という思いから自分の言動を決めていると、苦しくなってしまいます。 満たされない思いがあると、人は何かに依存的になりやすいものです。本当は「おしゃれした自分を見てほしい人」がいるのかもしれませんね。旦那さんでしょうか? 「旦那さんが◯◯してくれない」→「愛されていない」→「寂しい」となっていませんか? だとしたら、旦那さんに、あるいは誰かに、この寂しさを埋めてほしいと思っているかもしれませんが、その寂しさの根本は考え方のクセですから、実は自分でしか埋められないものです。 では、どうすればいいのか。それは、まず「どうせ愛されてる」と何度でもつぶやくことです。自分は愛されない存在だという”勘違い”から目覚めるために。 そして、旦那さんからもらう愛に執着せず、まず自分で自分を満たそうとしてみてください。自分が喜ぶことを、自分がしてあげるのです。したいことを、歳のせいにしてやめるのはもうナシです。「自分が喜ぶことが最大の意味」だと思ってくださいね。 おしゃれして、本当にしたいことして、本当に欲しい物を買って…。自分に手間ひまとお金をかけてあげてください。小さい頃から、そうして欲しいと望んでいませんでしたか? 今はもう自分が自分に、そうしてあげていいのです。モコさんは、そうしてあげる価値のある人です。 モコさんが大人の女性として輝き、生き生きと過ごされることを応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年05月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「周囲にマイナスな感情をぶつけられやすく、疲弊している」というゆりさん(25歳・飲食)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆりさんのお悩み 優柔不断で気弱な性格のせいか、家族や身の回りの人間から、機嫌が悪いときなどにマイナスな感情をぶつけられやすく、「ゴミ箱」のようにされることが多いです。そのたびに相手はスッキリしているように思えますが、私は惨めで悲しい気持ちになります。 和を乱したり、揉め事になったりするのが昔から苦手な為、喧嘩はできず、相手の言うことをただ我慢して聞いているだけ。とても心が疲弊していますが、解決方法がわかりません。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ゆりさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。今、変わりどきですね! どうしていけば良いか、アドバイスさせていただきます。 「ゴミ箱のように扱われる人」。残念ながら、これが今のゆりさんの自己イメージです。 だから嫌だと思いながらも、どこかで、周囲からそう扱われることも仕方がない、と許している自分がいます。そしてともすると、それが自分にできること、誰かの役に立つ方法だとも思っている節があります。 「私さえ我慢すれば、うまくいく」。そんなふうに思ってはいませんか? そこから卒業する時が来ているようですね。 今までは、ずっと悲しみの中にいたことでしょう。それは先ほども触れたとおり、ゆりさん自身がそのポジションにいることに甘んじ、「どうにもできない」「そうでなくなるなんて思えない」と強い諦めを感じていたからです。 しかしこうしてアドバイスを求めてこられたのは、ゆりさんの中で何かが変わってきた証拠。ゆりさんに芽生えてきたものがあるはずです。 今、感じてほしいのは、怒りです。どんどん怒ってください! 「私はそんな扱いを受けるような人じゃない!」「大切な私に何してくれてんだよ!」「私は姫だよ!」と、ひとりで叫んでみてください。 まずは、自分が自分を舐めないこと。失礼な扱いをする周囲の人たちと、それを許す自分自身に怒ってください。「こんなのもう、嫌だ!」と心底、怒ってください。それがエネルギーになります。 それから、自分で自分は”姫”なのだと自覚して、姫として大切に扱ってみてください。 そして次に、これまで避けてきたことを覚悟しましょう。つまりそれは、「和を乱してもいい」「揉めてもいい」「喧嘩になってもいい」「相手の言うことを聞かなくていい」「もう我慢しなくていい」ということです。 その覚悟を持って、周囲の人たちに「私に当たらないで」「そうされると、ゴミ箱扱いされているようで嫌なんです。やめてください」と真剣に伝えてみてください。 初めは、ただ喚くだけで精一杯かもしれません。うまく言葉にならなくても構いません。泣いてもいいです。感情的になる人は嫌いかもしれませんが、それでも「感情的になってもいい!」と思って、とにかく自分を表現してみてください。 今までそれをしてこなかったから、周りは「そうしてもいいんだ」と勘違いして、ゆりさんを”許してくれる人認定”してきてしまったのです。だから皆、最初はびっくりするかもしれません。でも、それでいいのです。新たな関係性を築いていくために、一旦壊すくらいの覚悟でいきましょう。 「今度そんなことがあったら言うぞ♪ カモン!」くらいの気概があれば、それだけで望まない扱いをされなくなることも十分期待できますよ。 もしかすると、「ゴミ箱役」のゆりさんだけを欲していた人は離れていくかもしれません。でも、そんな人には離れていってもらっていいのです。そうじゃない人と繋がりたいですよね! 必ずいますから、大丈夫です。 嫌なことは嫌、嬉しいことは嬉しい(プラスの方も)と喜怒哀楽を出して、意思表示をする練習をしていきましょう。 新たな関係性の中で、凛々しく楽しく生活するゆりさんを応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む (編集/外山ゆひら)
2018年04月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「緊張せずに自分の意見を言えるようになりたい」という、まぁちゃんさん(50歳以上・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■まぁちゃんさんのお悩み 自分の意見を話さなければならない場面で、緊張もあり、話すことができません。小さい頃からあまり親に逆らうことがなく育った影響もあるのか、そういった場面では思考停止してしまいます。後から「ああ言えばよかった」と後悔することも多々。せめて必要な場面では、緊張せずに自分の思いを言えるようになりたいです ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより まぁちゃん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。「自分の意見を言えようになりたい」との思い、しかと受け止めました。 まず、まぁちゃんが意見が言えないのは、「緊張」よりも「怖さ」という表現がぴったりだろうと思います。 (緊張しないための魔法の言葉は、こちら()) まぁちゃんのような悩みを持った方は、沢山いらっしゃいます。そんな皆さんの参考に少しでもなれば嬉しいです。 まず、どうしてそのような傾向を持つようになるかをお話ししますね。 まあちゃんも感じているように、小さい頃の環境が強く影響しています。自分の意見が言えないのは、いわゆる「いい子」でいた方の傾向です。そのまま、大人になっても周りに対して「いい子」でいる状態です。「いい子」は相手の望むことを察して期待通りに動く、相手に合わせる、人の顔色を伺う傾向が強い。それが人とうまくやっていく方法だと学び、信じています。 その自分で好かれても、本当の自分ではないので虚しくなりますが、それで好かれているので、本当の自分がますます出せなくなるのです。 なぜ「いい子」になったのか。それは「いい子でいることで、親に可愛がられる」と思ったからです。誰かを見てそう学ぶこともあれば、何度か逆らったり、自分の意見を言ったりしたけれど、怒られた、あるいは言ったところで耳すら傾けてもらえなかった――。そのような悲しい体験をすると心の傷となり、「もう言わない」を選択して「いい子」になります。 つまり、裏を返せば「いい子でいなければ、可愛がられない」のであり、結果、「自分の意見を言わないこと」に安心感があり、言うことが怖くなってしまうのです。 さらに長年いい子でいると、自分を押し殺す癖がつき、自分の意見がわからない、意見がない(自分がない)という状態に陥ってしまいやすいです。 そのような場合、自分の希望を察して動いてくれる人が周りにいるときはいいのですが、いない場合、自分ばかりが一方的に合わせることになり、理由不明のモヤモヤやイライラが募ります。そして、ある日突然に「なんで私ばっかり!」「こんなに頑張ってるのに!」と爆発する……なんてことも。そうすると周りからは「わがままだ」と言われ、さらに「いい子」になろうとします。悪循環ですよね。これまで我慢しすぎた結果、そうなってしまうのです。 どうやったら自分の意見を言えるようになるのか。それには、2つのステップがあります。1つ目は「自分の意見を自分でわかるようになる」こと。2つ目は「それを伝えること」です。 これまで「言わないようにしてきた」、さらに「わからないように麻痺させてきた」分、意見を言う経験値が極端に少ないのが現状です。逆に言えば、ただの経験不足。だから、今から練習するつもりで取り組んでくださいね。自分を育て直すリハビリです! 練習は次のようにしていくといいでしょう。 まずは、1つ目のステップから。生活の中の小さいことからでいいので、自分の意見をまず自分に聞いてあげましょう。例えば、ランチを決めるにしても、皆がどうかではなく「私は何が食べたいか」「飲み物は紅茶がいいのか、コーヒーがいいのか」。そこから始めてみてください。テレビなどを見ているときにも「心の中で言っている意見」にも耳を傾けてみましょう。 続いては、2つ目のステップ。意見が言えないのは、心の底にある「怖さ」がブレーキになっています。ですから、まずは自分に許可を出してあげること。「自分の意見を言ってもいい」「私の意見をみんなも聞きたがってる♪」と呟いてみてください。 そして、いい子とお別れするために「人の期待に応えなくていい」「人に合わせなくてもいい」「人の機嫌を取らなくていい」の魔法の言葉も言ってみてください。 それから、「意見を言うことで起こるかもしれないと恐れていること」を引き受ける魔法の言葉。「嫌われてもいい」「否定されてもいい」「揉めてもいい」など。相手の反応よりも、意見を言えた自分を褒めてあげてください。始めから上手に言おうとしなくて構いません。 意見を言うときは、「否定されること」に敏感になってしまうかもしれません。しかし、反論があっても、相手もただ単に自分の意見を言ったにすぎないケースが殆どです。意見が違っているとわかれば、そこから「じゃあ、どうしようか」の話し合いがようやくスタートするのです。 そうしたやり取りも含め、意見は一方的に一度言って終わり…ということはほぼありません。意見に対して相手も何かを言って、その意見に対して自分も…とキャッチボールになるのが普通です。 もちろん、すぐにはそうした対応力を発揮できないと思いますが、それでオッケーです。後から「ああ言えばよかった、こう言えばよかった」と思うかもしれません。でもこれは「後からでも自分の意見がわかる」ということなので、途中段階として順調ということ。そのうちにその間隔がどんどん短くなり、瞬時に言えるようになります。そう思っておいてくださいね。 後からでも「本当は何と言いたかったのか」をしっかり考えることは、次へ向けてのいい練習です。次に言える機会があるかもしれませんし、どうしても言い直したいことがあれば、自分から切り出してもいいわけです。 最後にひとつだけ。「せめて必要な場面では自分の意見を言いたい」という記述もありますが、これが「怖さ」マックスの最終到達点だと思っておいてくださいね。そこでだけ言おうと思うと練習は進みません。まずは、どうでもいいところから自分の意見をどんどん言ってみてください。そして「言っても大丈夫なんだ」を体験してください。 自分の意見を伝えれば伝えるほど、「本当のまぁちゃん」と相性ぴったりの方々が周りに集まってくることと思います。応援していますね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「自分を好きになりたいのに、母親そっくりな自分が嫌い」という、ドーラさん(50歳以上・看護師)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ドーラさんのお悩み 50歳にして、未だに「自分のことを好きな人」になりたい、という夢が捨てられません。私は、ガミガミうるさくて意地悪で被害者ぶっている実の母親が大嫌いです。ですが、最近自分が母親に似ていることに気付いて愕然とし、ますます自分が嫌いになっています。 心屋の考えに触れ、”自分の中の小さい子ども”に声をかけてあげていますが、その度に泣けて泣けて…。母親そっくりの「ガミガミうるさくて意地悪で被害者ぶる自分」を好きになれる日は来るのでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ドーラさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。「自分を好きになりたい」と心屋に触れ、自分に向き合っていらっしゃるとのこと。素敵だなぁと思いました。ぜひ好きになっていただきたいですし、なれますよ! ただ、もしも「どんな自分も好きと言えなければいけない」と思っているのだとしたら、それを叶えるのは苦しくなっていくことでしょう。なぜなら、それが”完璧主義”な考え方だからです。 欠点もあるけれど、なぜか憎めず、その不完全さが逆に安心感や親近感を生み出している人が、ドーラさんの周りにもいませんか? 欠点も時に顔を出すけれど、「好きな部分もたくさんある」と許せる――。 「自分を好きな人」というのは、そんなイメージだと思ってみてくださいね。「出来が悪いほど可愛い」になったら最高です(笑)。 ですから、ガミガミうるさいところ、意地悪なところ、被害者ぶっちゃうところが時々顔を出して、「嫌だな」と思う瞬間があってもいいのです。 そうした自分の欠点もわかっているからこそ、それでも一緒にいてくれる人に感謝も湧いてくるもの。相手に悪かったなと思ったら、素直に謝ってみてください。そして、必要以上にその自分を責めず、「そういう自分もいていいよ(そういうときがあってもいいよ)」と許してあげてください。 「自分の嫌なところ」は、目につきやすいですよね。目につくと、時々しか顔を出さないのに、「それが私という人間」だと極端に捉えてもしまいやすいです。でも、そんな自分を撲滅しようとも思わなくていいのですよ。 ドーラさんには、ガミガミうるさくない穏やかなときも、意地悪でなく優しいときも、被害者ぶらないときもありますよね? ともすると、本当はそういった時間のほうが多くを占めているのではないでしょうか。そんな時間のドーラさんのいいところや好きな部分を、もっと好きになってもいいのです。 なぜ「自分の嫌な部分」をそんなに嫌うのか。それは、ドーラさんも気づいているとおり、お母様の嫌いな部分にそっくりだからです。小さい頃から、お母様のその部分を嫌ってきたからこそ、自分も嫌いだと思ってしまう――。 (※)「自分はそうならないつもり」がなってしまう仕組みについては、 こちらのページ も参照してみてください。 お母様のその嫌な部分のせいで、ドーラさんも嫌な思いをしてきたことと思います。ですが、その「被害者」も、もう終わりにするときが来ているのかもしれませんね。そのお母様を許すことは、自分を許すことでもあり、一石二鳥です。 お母様が目の前にいるイメージで、こんな言葉を、上から目線で言ってみてください。「お母さん、大嫌い! ガミガミうるさくて意地悪で被害者ぶっているとこが大嫌い。そのせいで私、嫌な思いをいっぱいしてきたよ。なのに、私もそんな人になっちゃった。だから、お互い様ってことで許してあげる。私の被害にあった人に感謝してよね。でも、その嫌いな部分以外は大好きだよ。お母さん、大好き!」と。 そして、こんなふうにも呟いてみましょう。「お母さんみたいになってもいい。っていうか、もうなってるし!」「たまには、人に私のような思いをさせてもいい」。 私が好きなインドの言葉に、「人は生きていれば、迷惑をかけあうもの。だから、あなたも許しなさい」という趣旨の言葉があります。「社会全体で、お互い様」ということで、それが「許し合う」ということなのでしょうね。この許すには、「自分を許す」も入っていると私は思っています。 ドーラさんが、いろんな自分との関係を良好にしていくことで、人間関係も良くなり、楽しく過ごされていくことを応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2018年01月23日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「存在価値がないと感じてしまう自分を変えたい」という、みらいさん(34歳・教師)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■みらいさんのお悩み 昔からの夢で、海外で仕事をしていますが、職場は想像していたものとはかけ離れており、自分がどんどん存在価値がなく思えて仕方がなくなっています。もともと自分の話をするより人の話を聞いているタイプでしたが、それが間違っているように感じ、上司にまったく存在を感じてもらえていない孤独を感じます。 自分を変えたくて今の場所へ来たのに、自分の選択が正しかったのか、自分は何なのかもわからない日々を過ごしています。このような自分を変えるためのアドバイスをいただきたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより みらいさん、海外で仕事をする夢を叶えたのですね。おめでとうございます! その行動力、素敵です! その職場が想像と違っていたとのこと。せっかく「夢を叶えた!」だけに、悲しい思いをしていることと思います。けれど、みらいさん、そのお悩みは「その職場だから」ではなく、これまでの考え方が顕著に露見した結果なのではないか…と私には思えるのです。きっと、今が”向き合いどき”なのでしょうね。一緒にひも解いてみましょう。 まずは思い出してみてください。そもそも、みらいさんはなぜ、海外で仕事をしたかったのでしょう? その仕事内容が海外でなければできない、あるいは、海外でなら日本と違ってこんなふうにできるから…など、「したい仕事」がそこにあった印象が、投稿からは残念ながら伝わってきません(書いていないだけなら、ごめんなさい)。 ご自身でもおっしゃっているように、海外で仕事をしたら、自分が変われると思った。けれど、変われなかった…ということなのだと思うのです。 みらいさんは、海外で仕事をしたら、どんな自分になれると思っていましたか? おそらくですが、「そうなりたいのになれない」悩みは、今にも始まったことではなく、日本にいた頃から持っていたのではないでしょうか。存在感がない、存在価値がないと、日本でも同じように感じていませんでしたか。 それを払拭したくて行ったのに、海外では自己主張がより必要とされるために、さらに強くその悩みを実感する結果となったのかもしれません。 海外に行ったことで、日本にいる知り合いには一目置かれ、希望を叶えられた部分も多少あるのかもしれません。それでもやっぱり、満たされない――。 確かに、「新天地で心機一転、自分を変える!」ことの成功例はたくさんあります。それはどんな場合かと言えば、「周囲から持たれている自分のイメージ」に自分を押し込め、息苦しさを感じていた人が、環境を変え、自分を全く知らない人たちのなかで「本来の自分になれた」というケースです。 けれど、みらいさんのように、今の自分が嫌で変わりたくて、「◯◯すれば、きっと変われる」と信じて行動した場合は、残念ながら変われないことのほうが多いです。なぜなら、それは「幻想」だからです。本当の問題は、そこにはないからです。 せっかく努力したのに変われなかったことで、その方法が間違っていたのだと落胆し、そう信じていた自分さえも、責めてしまう。「それなら、何をすれば変われるのだろう?」と次の◯◯を探す…。そうした旅は、とても苦しいです。 では、どうすればよいか。 みらいさんはこれまで、周りに存在を認めてほしい。存在意義を感じてほしい(役に立ちたい)と強く思ってきたことと思います。 けれど、みらいさんに今一番大切なことは、人から認めてもらうことでも、そのために何かの行動をすることでもありません。 自分の存在を、他の誰でもなく、みらいさん自身が認めてあげることです。他の人は、みらいさんが自分を扱うように扱ってくれるのですよ。 みらいさんへの魔法の言葉は、「ダメなところがあってもいい」「間違ってもいい」「人の役に立たなくてもいい」「必要とされなくてもいい」「このままの、ありのままの自分で愛されている」です。これを、たくさん呟いてみてくださいね。 人に認められようと頑張ってきたことを辞め、その代わり、自分が喜ぶことをしてあげてください。そして、人に助けてもらってください。誰かに助けてもらうことは、存在価値がなくなることではありませんよ。逆です。誰だって、誰かを助けられたら嬉しい。助けてもらうことで、「人に存在価値を与える人」としての存在価値が生まれるのですよ! 私たちは一人ひとり、違うDNAを持って生まれてきます。過去に同じDNAの人がいなければ、未来にもいません。この世には、未来永劫「私」だけ。だからもともと、私たちは唯一無二のすごい存在なんです。その自分が「自分を大切に、自分らしく生きる」を全うすること。それが大きな、そして大切な存在意義だと私は思っています。 みらいさんがどこにいても、自分でいることを楽しんでいられますように。応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年12月19日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「海外で育児中ですが、毎日が単調で退屈」という、律子さん(34歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■律子さんのお悩み 4か月前から夫の転勤に伴い、1歳の息子と一緒にアトランタに引越してきました。夫の会社の都合次第なので、就労は考えておらず、働くことへの未練も感じていません。 しかし、毎日が単調です。今までは「X年X月に結婚して地方へ引越す」「X月に子供が産まれる」「X月からアトランタへ」など目標や区切りがあり、メリハリを持って生活できました。 今は、何もありません。かと言って、右も左も分からず言語も違う海外で、新しいことを始める気も起きません。家の中で日本のゲームをやっている瞬間が至福のときです。夫はそんな私を不憫に思い、心配してくれています。終わりの分からない海外生活、私はどう過ごせば良いでしょうか? ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより 律子さん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。慣れない土地での生活は、自分がその土地に根付くまで、気疲れが多いことと思います。 そんな状況下でも、律子さんは今の生活に大きな不満はなさそうですね。不満はないものの、単調さのなかで時間を持て余している…というところでしょうか。 本来「幸せ」とは、そのような単調なものかもしれません。ただ人間は贅沢なもので、どんなに幸せでも、変化やハリは欲しいものですよね。 「あと数ヶ月なら今のままでもいいけれど、これが何年も続くのなら嫌だ」「どのくらい続くかわからない状況で、どう過ごせばいいかわからない」というモヤモヤ感が最大の悩みなのかなとお察しします。 きっと律子さんは、家庭を最優先に、周りの環境や状況に合わせることが上手で、その条件の中で幸せを見つけるのも上手な、素敵な方なのだろうと感じました。 しっかり計画性もある方なので、「いつまで」という区切りがわかっていれば、その期間で楽しめることを見つけられる。けれど、今回はわからないから計画できないでいる――。そのような状況ではないでしょうか。 そんなときは、以下のように考えてみると見通しが付いてくると思います。 今の生活を続けるなら、後どのくらい続けていてもいいですか? もう嫌だとなったら何をしますか? 何がしたいですか? 例えば、あと3年間アトランタにいると仮定したら、何をしたいですか? きっと律子さんなら、「せっかくそのくらい海外にいるのなら、ああしたい、こうしたい」が出てくるのではないでしょうか。 この際、「何年いることになるか」は気にせず、どんどんやりたいことをやってみてはどうでしょうか。だって、帰国をまだかまだかと待ちながら、今の生活をしているのは、すごく長く感じると思いませんか? あるいは、日本にいたら、何をしていましたか? そのことを、海外でもしてみてはどうでしょうか。諦めなくてもいいのです! 「まずは、英語を学ぶ」のもいいかもしれませんが、生活に必要な英語は使っていくうちにきっと覚えるでしょうし、「やりたいことをやるなかで覚えていく」のもいいと思いますよ。 「右も左も分からず言語も違う海外で、新しいことを始める気も起きません」というのは実は逆で、やりたいことを始めたら言語も覚えて、周りに仲間も増えて、右も左もわかるようになる――。 子育てを通しての出会いも、たくさんあるのではないでしょうか。帰国する頃には「もう帰るの?」って言っちゃうくらい、充実している律子さんを想像してみましょう。 いま律子さんは、「期限」という縛りを外して「自分がどう過ごしたいか」を考えてもいい、とても素敵な時期に来ているように思います。 なぜなら、これまでの「目標」や「区切り」とおっしゃっている内容は、人生の流れや旦那さんと話し合って決めてきたことが多く、そのなかで、自分の役割をきちんと果たしてきた。そんな印象を持ちました。 見方を変えれば、その目標や区切りの中で「しなくてはならないこと」があったから、能動的に「どう過ごすか」「どう過ごしたいか」を考えなくても良かった――とも言えるかもしれません。 だからこそ今、改めて「自分がしたいこと」を考えてみてほしいのです。1歳の息子さんの子育てだけでも大変なことと思いますが、家の中で赤ちゃんとずっと二人きりだとストレスを溜めやすいと思いますし、海外にいたら尚更だと思います。ぜひ外に出て、人々(現地の方や在住の日本人)と関わって、助けてもらってくださいね! 最後に、「夫はそんな私を不憫に思い心配してくれています」の言葉が少し気になります。「旦那さんを安心させるために、何かをしなくては!」なんて考えなくていいのですよ。律子さんが至福を感じられているなら、その時間を大切にしてください。堂々と至福宣言をしてくださいね。 そして旦那さんにも、たくさん助けてもらってください! 律子さんがどこにいても、律子さんらしく楽しめることを応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年11月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「第一志望だけが叶わない人生から抜け出したい」という、Annさん(34歳・自由業)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■Annさんのお悩み 「どうしてもこれだけはあきらめたくない、欲しい」と思うものが絶対に手に入らない、という人生から抜け出したいです。 私は小さい頃から、とても恵まれて育ちました。でも、第一志望はいつも手に入らなかった。受験も、恋愛も、就職も。 第一志望のレベルが一番高いというわけでもないのに、「どうしてもこの学校、この人、この職」と思うとダメになるのです。どのような潜在意識がこうした結果を引き起こしているのか、教えてください。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより Annさん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。「これだけは!」と思ったもの、手に入れたいですよね。 今、Annさんは「私は第一志望が手に入らない」と信じています。いつからそう信じるようになりましたか? きっと、そう信じるキッカケとなる幾つかの経験があったのでしょう。 そうした経験を「まただ」「やっぱり」と重ねることで「私は第一志望が手に入らない」という思考は強化され、頭のなかに定着していきます。そして、いつのまにか「私は第一志望が手に入らない」という思考が、その現実を作り出してしまうことがよくあるのです。思考によって変な力が入りすぎたり、諦めたりしてしまうからですね。 このような悪循環を断ち切るためには、「第一志望も手に入るかも。入ってもいい」と思ってみることが肝心です。 続いて「第一志望が手に入らないことは、そんなにダメなことですか?」という点からお話ししたく思います。説教じみて聞こえたら申し訳ありませんが、「第一志望を手に入れること」が執着になっていると、その達成を妨げる要因になってしまいやすいので、ここで確認をさせてくださいね。 小さい頃から恵まれていた、というAnnさん。もしかすると、何かを望めば手に入る環境や状況下で育ち、第二志望のことを考えなくていい場面が多かったのかもしれません。 そのために、いつしか「第一志望のものが手に入るのが当たり前」と思うようになった。そして、「第一志望が手に入らないことが我慢ならない、あってはならない」という考えになってはいないでしょうか――。 だとしたら、これは「執着」の域です。「第二志望じゃダメなんですか?」というと、どこかの政治家の台詞のようですが、人生のすべてを思い通りにできる人はいません。思い通りにできなくても「ダメ」ではない、と私は思うのです。 第一志望というのは「ある目的を手に入れるために、一番いいだろう」とそのときの自分で思った手段かと思いますが、その「目的」は、第二志望ではまったく手に入らないものなのでしょうか? 自分が「一番いい」と思うことが、ベストとは限りません。第二志望の中に、思いもよらない素敵なことも詰まっているのが人生です。第二志望だったからこそ出会えた人や出来事も、たくさんあるはずです。「だから、この道だったんだ」と後でわかるのも人生です。 その人生の醍醐味を味わおうとするのか。それとも、手に入らなかったことだけに着目して悔いる日々を送るのか。それは自分の選択に委ねられています。 これまでの自分の人生を否定しないでください。私はAnnさんにそうお伝えしたいです。 ちなみに「どうしてもこれだけは諦めたくない」とのことですが、Annさんは「再度のトライ」をしているでしょうか? どうしても欲しいならば、一度手に入らなかったくらいで諦める必要はありません。 ちょっと厳しい言い方になるかもしれませんが、諦めたくないなら、諦めずに求め続ける。さもなくば、手に入ったものの中で素敵な経験を重ねる。このどちらかを選んでいれば、少なくとも今のような悶々とした悩みはなくなるのではないかなと思います。 最後に「どういう潜在意識が、こういう結果を引き起こしているのか」というご質問について。ご相談文から推測できるオーソドックスな潜在意識を2つご紹介しますね。 1つ目は「私には、第一志望を自力で手に入れる力がない」という潜在意識です。小さい頃から、望めばたくさんのモノやコトが手に入ったり、望む前に与えられたりもしてきたかもしれませんが、Annさんが手に入れられないという「受験、恋愛、就職」は、自らの行動によって手に入れるものです。決して他人から与えられるものではありません。 しかし、「私には、第一志望を自力で手に入れる力がない」という潜在意識があると、心の奥でどこか諦めモードになり、本気で全力投球できなくなります。 また「私には第一志望を自力で手に入れる力がないから、周りから与えられ可愛がられるのだ」と潜在意識にインプットしていると、恐ろしいことに、無意識に「自分の力のなさ」を周りに見てもらおうとさえしてしまうのです。 これを解決するには「私は私の力で、第一志望を手に入れていい」とつぶやいてみましょう。一種の自立宣言です。大丈夫。自分で何かを手に入れられるようになっても、助けて欲しいときには、言えばまた助けてもらえますよ。 2つ目は「私は恵まれてきたから、第一希望を叶えては申し訳ない(妬まれる)」という潜在意識です。「すべてが思い通りだと妬まれる」、あるいは「申し訳ない」とどこかで遠慮している可能性はないですか? これを解決するには「すべてを手に入れてもいい」「妬まれてもいい」と自分に言い聞かせてあげることです。 Annさんが「第一志望を手に入れること」そして「第一志望でなくても幸せでいられること」を心より応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月26日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「『天然』だと言われることに傷ついている」という、アラメさん(45歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■アラメさんのお悩み 不思議ちゃんって何なのよ!「変わってるね」「なんか変」「人と違う」「別格に変わってる」「天然天然超天然!」等々。これらは色々な場面で、私が言われてきた言葉です。傷つくし、何なのそれ!って感じで…。どんだけ変なの?私…。 なぜいつもこう言われるのか、自分ではわからないんです。言われなくなるには、どうしたらいいのでしょうか。私の何がそう感じさせているのか…悲しくて傷ついて、つらいです。アドバイスを頂きたいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。アラメさんの憤りと悲しさがよく伝わってきました。 これまで言われ続けてきた「変わってるね、なんか変、人と違う、不思議ちゃん、別格に変わってる、天然天然超天然!」。アラメさんは、これらがどんな意味で言われていると思っていますか? 実はその受け取り方が、アラメさんを憤らせ、悲しませているのです。 アラメさんが、どんな受け取り方をしているか。よくあるパターンだと、「変な人」「マイノリティ」「頭、おかしい」「理解し合えない人」「間違っている」「バカにされてる」などでしょうか。 でもね、誰もそんなことを言っていないんです。自分がそう頭のなかで変換してしまっていることに、まずは気づいてみてください。 なぜ、そのように頭の中で変換してしまうのでしょう? 残念なお知らせかもしれませんが、これは実は周りが思っているのではなく、自分が一番、自分のことをそう思ってしまっているのです。 「そんな自分はダメだ」と隠そうとするあまり、「周りにバレていないか」と疑い、「そう思われたくない」と思うあまり、敏感に「そう言われた」と受け取ってしまう…。図星をつかれたとき、人は怒ってしまうものなのです。 「何でそう言われるのか自分ではわからない」というアラメさん。それこそが、ほんまもの、天然ものの証拠です。 世の中には「変わってる」「天然」などと言われたくて、わざとしている人もいるくらいです。そういう人たちは、それらの言葉を「ユニーク」「かわいい」「面白い」「オリジナリティーがある」「あなたに興味深々」といった意味に受け取っています。 つまり、「何を言われたか」ではなく、それを「どんな意味と解釈したか」で、私たちの抱く感情は変わるのです。 言葉をどう受け取るかは、自分に任されています。だとしたら、嫌な意味に受け取るのはやめませんか? やめるためには、脳内変換してしまう"ダメだと思っている自分"をそれでもいいと認めてあげることです。例えば「変でもいい」「間違っていてもいい」等々つぶやいてみましょう。先にも言いましたが、他の誰でもなく、自分が一番自分をそう思っていて、被害妄想になってしまっているだけ。そう考えてみてください。 「誰かを傷つけようとして、悪い意味でわざわざ何かを言ってくる人」というのは少ないです。ただ思ったことを、他意や悪気がなく、時には褒めたつもりで言うことのほうが圧倒的に多いです。しかも、アラメさんの脳内でそんなふうに悪い意味に変換されるなんて、相手には思ってもみないことでしょう。 人間関係のなかでは、そうしたすれ違いがよく起こります。ですので、嫌なことを言われた…と思ったときには、「事実として何と言われたのか」に立ち返り、自分の脳内変換の癖を知ること。そして「自分が思ったような意味で言われたわけではないかもしれない」と思ってみることが大事です。 心配なら、相手の方に「そういうふうに言われると、私は◯◯と言われている気がして嫌なのだけど、そういう意味なのかな?」と聞いてみてもいいのです。 ちなみに、私もよく「天然」と言われます。初めは、やっぱりアラメさんのように「違うもん」「どこがよ!」と抵抗してましたが、もう受け入れることにしました。どうやら、そうらしいと。 私自身は普通にしているつもりなのに、皆が笑ってくれるし(ウケを狙っているわけではないのに、笑いが取れるし)、「ま、いっか!」という感じです。羨ましい人には羨ましいらしいですよ。 なぜ皆が笑っているのか自分だけわからないときには、理由を聞いてみることもあります。ひとりでキョトンとなっていると、大抵教えてくれますがね。 (※ちなみに心屋塾には「前者・後者論」というものがありますが、そのように言われる方は後者が多いです。 こちら もぜひご参考ください) というわけで、残念ながら「言われなくなるのは無理だ」と潔く諦めましょう! そんな努力はしなくて構いません。普通になろう、としなくていい。あなたの並々ならぬ個性なのですから。そういう姿勢が「自分のよさを受け入れること」になるのです。 自分の個性を認めてしまえば、アラメさんの魅力がもっともっと開花しますよ。みんな違って、みんないい。違うのが当たり前。お互いの違いに、興味を持ちあえたらいいですね。 今度「天然」「変わってる」などと言われたときは、「うん、よく言われるー!」と言ってみましょう!! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「反抗的な息子をかわいがることができない」という、ミッキー!さん(39歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ミッキー!さんのお悩み 一男一女がいます。子どもが大好きで保育士をしていた私なのですが、長男を心からかわいがることができません。反抗的な態度をとるのでヒートアップしてしまい、けんかの毎日です。私が押しつけすぎているとは分かっていますし、申し訳ない気持ちで何度も改心しようと思うのですが、どうしても変われず悩んでいます。 私は「自分が子どもを産んだら、絶対に母親のようにはならない!」と思ってきました。私とはそりが合わず、妹には口うるさく言わない母親に対して、悲しい思いをして育ったからです。それなのに、母親のようになってしまっている自分が嫌です。どうしたらこの状態から脱却できるのでしょうか。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ミッキー!さん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。 「母親のようにはならない!」と思っていたのに、そうなってしまっている自分…苦しいことと思います。でも実際は、「そう思っていた”のに”そうなった」のではなく、「そう思っていた”から”そうなった」のです。 なぜなら、人は頭の中でイメージする方向に自然と向かうものだからです。「そうならないように」と、頭のなかにお母さんのことを思い浮かれば浮かべるほど、そこに向かっていく…それが普通だと思ってください。自己嫌悪になることはありません。 では、それを踏まえた上で、どうすればいいか。 まずは「お母さんのようになってもいい」と何度も呟いてみてください。嫌だと思うかもしれませんが、もうなっているのですから、観念してしまいましょう。そういう自分を許すことが、結果、頭の中でイメージしてしまうお母さんを消す方法なのです。 そして考えてみてください。自分はどんなときに「嫌だったお母さんにそっくり」だと思いますか? 「平等にかわいがれない」「押し付ける」…他にもありますか? そういう自分を責めるのは、もうやめましょう。「平等にかわいがれなくてもいい」「押しつけてもいい」と呟いて、受け入れましょう。これが、そんな自分を許すということです。 なぜ今、ミッキー!さんはお母さんとそっくりな行動をする自分に気づき、悩むことになったのでしょうか。 もしかすると、お母さんを理解するためなのかも知れません。お母さんも、ミッキー!さんと同じように悩んでいたのかもしれないのです。愛情がなかったわけじゃない。うまく愛せなかっただけ…。そう考えれば、お母さんの見方が変わってきませんか? ミッキー!さんは、息子さんをかわいがれないと悩んでいますが、息子さんは、そんな「昔の自分とお母さんとの関係を教えてくれるために来た使者」だと思ってみてはいかがでしょうか。 いえ、「かわいがる」なんて、上から見る対象ではないのかもしれません。息子さんを通して、お母さんとの関係や自分と向き合わせてもらう…そんな視点を持ってみてください。 ミッキー!さんは、息子さんにどんなことを押し付けたくなってしまいますか? 具体的に書き出してみましょう。それらは「そうしないと息子が大変なことになる」と思っていることではないでしょうか。幼い頃の自分が、そのようにしてきたことではないですか? もしかすると、ただ我慢して、お母さんの言いつけどおりにしていたことかもしれません。 息子さんは「そうしなくても大丈夫だよ」と教えてくれる存在です。息子さんが本当に困って助けを求めていない限り、「そうしなくてもいいのかも?」と観察させてもらいましょう。 ミッキー!さんは、お母さんに反抗できない子どもでしたか? してはいけないと思っていましたか? 本当は反抗したかったのではないでしょうか。けれど、我慢をしてきた。反抗できる息子さんが、ちょっぴり羨ましいのかもしれません。 お母さんが健在ならば、息子さんをお手本に、今からでも、言いたいこと、言いたかったことを伝えて反抗してみてください。 あるいは、もうひとつの可能性として、息子さんが自分と似ているケースが考えられます。その場合は、 こちらのコラム を参考にしてみてください。 ミッキー!さんが息子さんを通して、より自由になれることを楽しみにしています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月11日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「頼みごとを断れない」という、なゆたんさん(49歳・会社役員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■なゆたんさんのお悩み 私は、人に頼みごとをされると断る事ができず、いっぱいいっぱいになって体を壊してしまいます。そのことを誰にもわからないようにしているので、ますます頼まれごとが多くなり、最近は事前確認もなく、「何日に講演してください!」などと報告をされることも。 「このままでは何もかも嫌になり、大変な迷惑をかけるのではないか」。そんなふうに思えて、夜もよく眠れずうなされています。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより なゆたんさん、ご相談ありがとうございます。 今とても追い込まれているようですね。毎日が綱渡り状態で、1日1日を終えるのが精一杯、という状況かもしれません。ここから抜け出すにはどうしたらいいのか、アドバイスさせていただきますね。 まず、これまでのやり方では、自分で自分を”三重”に苦しい立場に追い込んでいることに気づきましょう。 自分を苦しい立場に追い込んでいる1つ目の原因は、「頼みごとを断れないこと」です。ここが最初の砦なので、重点的に説明しますね。 頼みごとからお誘いまで、日本人は特に断るのが苦手な傾向があります。断るのは、気持ちのいい行為ではありませんよね。私もできるなら断りたくないです。 しかし、なゆたんさんはなぜ「(断ることが)できない」とまで思ってしまっているのでしょうか。 断れない理由にはいくつかありますが、主な3つをご紹介します。 ◯ 相手をがっかりさせたくないから 相手をがっかりさせることで「人間関係が悪くなる」「人が離れていく」ことへの恐怖。あるいは、がっかりさせることへの罪悪感がある場合。 ◯ 相手に喜んでほしいから 喜んでほしい気持ちがある場合。その裏には、喜ばせられない自分への無力感、罪悪感が張り付いていることもあります。 ◯ 「できない」「苦しい」と言えないから できる人と思われたい、ダメなやつと思われたくない、弱音を吐けないといった気持ちがある場合。 ご自身に当てはまると感じるものはありますか? そのような自分を”感じる”覚悟を決めましょう。そして、そんな自分を許してあげましょう。「人をがっかりさせてもいい」し、「喜ばせられなくてもいい」「ダメなやつと思われてもいい」のです。 別の視点から言えば、頼みごとを引き受けた際になゆたんさんが抱くであろう喜び……「喜んでもらえる」「役に立てる」「自分の力が発揮できる」といった喜びを捨てる覚悟をする、とも言えます。そうしたことができなくてもいいのです。 断るのが苦手な人は、「頼みごとをする」のが苦手なことも多いです。そのため最後の最後までひとりで頑張って、「もうだめだ」となって初めて、意を決して人に頼む。しかし、思い切って頼んで断られた場合のショックは計り知れません。自分が断られる辛さをよく知っているがゆえに断れない、ということもあるでしょう。 ですので、まずは”ダメもと”で、たくさん人に頼みごとをしてみてください。「助けてもらえないともうダメ!」ではなく「助けてもらえたら嬉しいな」程度の単なる”リクエスト”として、助けを求めてみてください。 それを通じて、「断られること」にも慣れていきましょう。そして、それはそのまま、相手から断り方のバリエーションを学ぶことにもなります。 そうしたら、自分が断るときにも軽く断ることができるようになります。ちなみに、断るときのコツは”明るくキッパリ”です。モゴモゴと歯切れ悪く断ろうとすると、迷っているのだと受け取られ、さらにプッシュされてしまうことも多いので。 続いて、なゆたんさんが自分を苦しい立場に追い込んでいる2つ目の原因は、「体を壊しても、誰にもわからないようにしてしまっていること」です。 いつも「大丈夫」な自分を見せようとしていませんか? 周りから見て”分かりやすい人”になってくださいね。自分をバラしてください。そして、人に助けを求めてください。と言いますか、人に助けさせてあげてください。 「大丈夫?」と聞かれたら、「大丈夫じゃない!」と答えることがあってもいいのです。 最後、3つ目の原因は「何もかも嫌になって、周囲に迷惑をかけるのではないかと心配していること」です。 抱え込みがちな人は、気持ちを溜めて溜めて「もうだめだ!」となったときには、すべてを投げ出して逃亡、辞めるなど極端な行動をしがちです。自分でそうできるのはまだいい方で、それもできないと、体を壊して強制終了になるまで頑張ってしまう方もいます。 少し”怒り”に似ていますね。怒りもずっと溜めていると、一気に爆発させてしまったり、病気になって、これまで保とうとしていた人間関係を絶つ方向に動いてしまいます。 できるならば、自分を苦しい立場に追い込んでいる原因の1つ目、2つ目の段階で手を打っておきたいものです。しかし、どうにもならなかったら、「人に迷惑をかけること」を自分に許してあげてくださいね。 「人に迷惑をかける」とは、助けてもらうことであり、「人に活躍の場を与える」ことでもあります。 今からでも遅くありません。「もうだめかも」と弱音を吐いて、助けてもらってください。最終的に自分がするしかないことでも、その辛さを周りの人が知っていてくれるだけで、安心できることもあります。 自分ひとりで抱え込まず、泣き言を言いながら、助けてもらいながら、”みんな味方”な世界で生きていきましょう!! ・このカウンセラーのブログを読む
2017年05月23日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「被害妄想をなくしたい」という、バナナさん(49歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■バナナさんのお悩み 被害妄想がひどいときの対処法を教えて下さい。 仕事でミスをしたとき、カバーをしてくれた人に、“ありがたい”と感謝する自分と、“きっと迷惑に思っているだろう”と思う自分がいます。 迷惑をかけてしまったという気持ちが強いと、周りの人が怒っているような気がして気持ちが落ち込み、緊張してうまく話せなくなります。相手がはっきりものを言う人だとなおさら、怖くて話せなくなります。 自分の思い込みが激しいのだと言い聞かせようとしますが、どうしても気持ちはマイナスに向かってしまいます。 たぶん、できない人と思われるのが嫌なのだと思います。被害妄想をなくし、自分らしく自然体でいるにはどうしたらいいでしょうか? ※質問内容を、一部読みやすいように編集させていただきました。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより バナナさん、ご相談、ありがとうございます。高橋かのんです。 バナナさんがおっしゃる通り、「できない人」と思われたくないのでしょうね。それは、「できない」と誰かに、迷惑をかけて・怒らせて・嫌われてしまう(見捨てられる)…という思考回路になっているからです。「できない」ことが何より怖いのです。もしかすると「そんな迷惑な存在は、いない方がいい」と思ってきたのかもしれません。 こういった思考の大半は、小さい時に学んだものです。おそらくご両親のどちらかと接する中で、これらの思考回路が正しいと培われてきたのではないでしょうか。 では、どうすれば良いのか。 その思考の方程式が違っていたと、今から学び直せばいいのです。 「できないとみんなが喜んで助けてくれる」「できないと愛される」と変換してみてください。どうですか、信じられますか? バナナさんは、誰かを助けてあげられたら、嬉しくありませんか? みんな一緒です。自分のできることで人の役に立ったり、助けられたりしたら嬉しいのです。 それなのに、助けた相手が自分にビクついていたり「怒っているのでは…」と離れていったのでは、踏んだり蹴ったりですよね。だから、助けられた側は、ただただ喜び、その人を素直に「すごい!!」と思っていればいいのです。 はっきりものを言う人の正体はおそらく、「できない自分」を懸命に克服してきた人。バナナさんと同じように「できないといけない」「克服しないといけない」と思っている人です。だから、同じ思考回路持った仲間だと思いましょう。 あるいは、ためない、さっぱりした人です。そういう人の場合は、口から出たらその思いはどこかに行って、その人の中からは消えてしまうので、「ずっとそうは思っていない」と思いましょう。 また、「あなたのためにこんなにしたよ」など、自分がどれほど苦労したかを言ってくる人は、自分の貢献やあなたへの好意を言いたいだけだったり、労ってほしいだけのこともあります。結局のところは、ただただ感謝して喜ぶしかすることがありません。 そして、最終的には、できない自分を許すこと。できる自分を目指さなくていいのです。「できる理想の自分」を諦めましょう。今のバナナさんには、残念すぎて元も子もなく聞こえるかもしれませんが、それがバナナさんの自分らしく自然体なのですから…。 「できなくていい」とたくさんつぶやいてください。 できない自分を受け入れて、人に助けられることを受け取ったら、お互いハッピーです。凸凹のピースが合って、みんな一つに、世界がハッピーになる。だから、凹(ボコ)があっても凹(へこ)まないでくださいね。あなたの凹は誰かの喜びになります。たくさんの凹がある人はたくさんのピース(人)と繋がる人なのです。 ちなみに、「助けて」と自分から言えないかもしれないですね。だとしたら、どんどん言っていきましょう。ミスをするのは、できる人と思われたくてひとりで頑張りすぎている可能性もあります。 それぞれの「できないところ」と「できるところ」を出し合って、みんながハッピーになる世界を、一緒に作りましょう。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年03月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「大きな決断に、答えが出せない」という、まゆげさん(39歳・公務員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■まゆげさんのお悩み 主人が外国人で、日本語が苦手。子どもは、日本で育っているので、日本語を覚えるスピードが早く、主人との会話が成り立たなくなってきています。 私は、結婚後、公務員になり安定した生活を送っていたのですが、今後、子どもと主人の事を考えて、主人の母国で子どもを育てようか迷います。 主人の母国で今の私の仕事に似たような仕事が見つかりそうなのですが、まだ迷っています。主人は帰りたいと言っています。 公務員をやめる事は、私の両親が許さないので、苦しいです。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより まゆげさん、こんにちは。高橋かのんです。 海外へ移住するか否か…人生の岐路にご相談いただき、ありがとうございます。大きな決断だからこそ、ご相談に考え方のクセが色濃く表れていると思いました。まゆげさんが苦しくなるときの考え方のパターンを、一緒に紐解いていきましょうね。 まず、まゆげさんに聞きたいことがあります。 「あなたは、どうしたいですか?」 「あなたにとっては、何が幸せですか?」 おそらく、これまで、ここをないがしろにしてきたのではないでしょうか。 まゆげさんのご相談内容は、「周りの人がどうしたいか」「周りにとって何がいいのか」はありますが、「私が私のことを思ってどうしたいか」がありません。 何かを決める際、みんなの意見を聞いて、その上で、みんなにとって最善の方法を決める。自分の気持ちは後回しではありませんか? 私もそうだったので、よくわかります。 その決め方は、一見、平和主義で、思いやりがあり、とてもいいように思えますが、知らず知らずのうちに自己犠牲を払うことが多くなり、苦しくなります。 そして、さらに、苦しくなるケースが2つあります。 一つは、今回のように、みんなにとっていい決断が一致せず、その狭間で、どうしていいかわからなくなるケースです。その結果、「どちらのいうことを聞くか」「どちらの側につくか」の問題になり、苦しくなります。 そして、もう一つは、今回は当てはまりませんが、周りの人の意見が出るまで、自分の行動が決められず、焦りやイライラが募るケースです。自分の決断が、周り次第だからです。 では、どうすれば良いか。それは、考える順番を変えることです。冒頭での質問を思い出してください。まず自分がどうしたいかを1番に考えるのです。 その時のコツは、周り全員が、「あなたの好きにしていいよ」と言ってくれているとしたら…と考えてみましょう。周りとは、今回で言うなら、ご両親とご主人です。 次に、さらにそれを考えやすくするため、ご両親とご主人への心理的ブロックを、外すお話をしますね。 まず、ご両親に対する心理的ブロックを外すお話から。 まゆげさんは、きっと小さい頃から、ご両親のいうことを聞いてきたイイ子なのではないでしょうか。「あなたはどうしたいか」を聞かれずに来たのかもしれません。 もちろん、ご両親は、あなたの幸せに繋がると思って、安定した収入、公務員を勧め、あなたもそれに応えてきたことと思います。 ですが、そろそろ卒業しませんか。 ご両親のいうことを聞かないこと、安定を手放すことは、これまでの安全圏から出るわけですから、怖くて当たり前です。でも、その怖さを理由にストップしないでください。何があなたの幸せか。あなたがあなたの信じる道を歩くこと。それが本当の自立です。 そして、次にご主人に対する心理的ブロックを外すお話です。 もしかして、ご主人の状況を勝手に「かわいそうだ」と思っていませんか? だから「私がなんとかしてあげなきゃ」の思いから湧き上がった問題かもしれません。だとしたら、それは、そもそも、まゆげさんの問題ではありません。 また、“日本にいさせてしまっている”という罪悪感も持たなくていいです。ご主人は、今、ご主人の意志で日本にいるのです。そして、ご主人には、今の状況を解決する力があります(あると信じてくださいね)。もしかしたら、ご主人にとっても、子どもを通して、日本語を覚えるチャンスになるかもしれません。 さあ、ご両親もご主人のことも、そして、子どものことも気にしなくていいとしたら、仕事もどうにでもなるとしたら、あなたはどうしたいですか。 まず、その答えが出たら、次に、一緒に人生を歩むと決めたご主人に伝えることから始めましょう。一人で抱え込まないでくださいね。 まゆげさん自身の人生のスタートをお祝いします。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年01月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「望むものが手に入らず苦しい」という、モカクロさん(31歳・パート事務)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■モカクロさんのお悩み はじめまして。私は結婚して4年の31歳です。4年ほど不妊治療をしているのですがなかなか授かる事ができません。去年一度妊娠に至りましたが流産してしまいました。 気持ちばかり焦ってしまい、不安定な気持ちが続いています。友人たちから続々と届く妊娠出産報告や、職場の妊婦さん、聞くのや見るのがつらいと思う事があります。膨らんでいくお腹を見て、私もこうなるはずだったのにどうして…、と思ってしまいます。 姉が2人いるのですが、姉たちが子どもと接しているのを見ていると、何とも言えず苦しくなります。 もっと周りを祝福したり、おおらかな気持ちでいた方が絶対にいいとわかっているのに、胸がちくりと痛みます。実家の両親が孫たちと接しているのを見るのも、つらくなってきました。 神様はきっとベストなタイミングで赤ちゃんを授けてくれる、今は2人の時間を楽しんで今しかできないことをしようと思うのですが、子どものいる友人と会うのがつらくなったり、妊婦さんをうらやましく思ったりする自分に疲れてしまいました。 病院に通い続けるのがストレスなら、と一度辞めてみたり、鍼灸を試したりして、頑張るのを辞めてみようと思いましたが、何もしないのも不安でいてもたってもいられません。 人をうらやむ気持ちや妬む気持ち、悲劇のヒロインぶってる想いから赤ちゃんが私のところへ来てくれないのでは…と思ってしまいます。 もっと子どものいる友人や家族と普通に楽しく接したいと思います。 こんな私に何かアドバイスをいただけないでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより モカクロさん、ご相談ありがとうございます。4年の不妊治療に流産…、つらい思いをされてきたことと思います。 今回は、モカクロさんのように「望むものが手に入らず、苦しい」思いをしている方へ、苦しんでしまう3つの理由とその対処法、魔法の言葉をお伝えしますね。 望むものが手に入らず、苦しい思いをしてしまう1つ目の理由は、自らが勝手に作りだしたマイナスイメージです。 モカクロさん! 酷ですが、いったん、赤ちゃんを諦めましょう。 そう言われたら、どんな気持ちになりますか? 落胆しますか? 赤ちゃんが授かれないことで、どんな悲惨な人生が待っていると思っているのでしょう? 寂しい人生? 味気ない人生? じっくり考えてみてください。そのマイナスイメージがモカクロさんをつらい気持ちにさせているのです。 そのマイナスイメージは、本当ですか? その妄想から抜け出しましょう。授かればバラ色、授からなければどん底…って、人生そんな単純なものではありません。 このようなマイナスイメージを自ら作り上げてしまう人の対処法は… まず、「幸せだなぁー」とつぶやいて、今の生活の幸せな部分を再確認してみてください。そして、今後も赤ちゃんがいなくても楽しい人生とは、どのようなものかを想像してみてください。 その想像ができたら次は、魔法の言葉「今のままでもいい」とつぶやきながら毎日を過ごしてみてくださいね。 今も十分幸せで今のままでもいいけど、今後赤ちゃんを授かったら、また別の幸せがやってくるイメージです。そんなスタンスなら、不妊治療ともストレスなく付き合っていけるのではないでしょうか。 そして、望むものが手に入らず、苦しい思いをしてしまう2つ目の理由は、“劣等感”です。望むものが手に入らないことで、人と比べて「自分のダメ」さを感じる。「私が○○だからいけないんだ(手に入らないんだ)」と自分を責めてしまう。 これまでも「周りと比べてできない」「みんなと同じにできない」ダメな自分に苦しんできませんでしたか? あるいは、これまでは、それを感じたくないから、人並み以上に努力して、できてきた人なのかもしれません。 ここでの魔法の言葉は「ダメでもいい」「できなくてもいい」「負けてもいい」です。たくさんつぶやいて、今まで嫌っていた自分を受け入れてくださいね。 もう自分のダメなとこ探しをして改善しようとしなくていいです。 そして、赤ちゃんを授かった人に出会ったら、自分の「できない」「ない」を自覚して落ち込むためのツールにせず、自分の未来の姿として、「私も、こうなるんだな~」と想像して、ワクワクして、あやかる気持ちを持ってみましょうね。 望むものが手に入らず、苦しい思いをしてしまう3つ目の理由は、「期待に応えられない」罪悪感です。その望みは、あなたの望みですか? 誰かの望みを知らないうちに背負っていませんか? その望みが叶うことで誰が喜こびますか? 結果として喜んでもらえるのは嬉しいことですが、喜ばすことができないという罪悪感を持つ必要はありません。 モカクロさんの場合は、ご両親を喜ばすことができない罪悪感があるようですね。罪悪感のために頑張らなくていいです。ここでの魔法の言葉は「期待に応えなくてもいい!!」「がっかりさせてもいい!!」ですからね。これもつぶやいてください。 最後に、モカクロさんは、この4年、うんと努力してやれることは全部やってきたことと思います。だからこそ「何で、私にはできないの?」「私の何がいけないの?」「あと何をすればいいっていうの!?」と苛立ち、疲れていることでしょう。これは、躍起になっている状態です。人間、躍起になっている時は、視野が狭くなってしまい何事もうまくいかないものです。 すべての生活を「赤ちゃんを授かるには」の視点で暮らしていませんか? 先に挙げた3つの魔法の言葉を呟きながら、そのガチガチな生活からいったん離れて、「自分が幸せを感じられる」生活をしてみましょう。 心と体を緩めることが大事です。 夢はいったん手放すと叶うと言われるのは、そのためです。 (だからと言って、また「夢を叶えるために手放さなくては!!」と意気込んだら同じことですから、要注意ですよ) モカクロさんの「赤ちゃんがいてもいなくても、いつも幸せ」を応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年12月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「旦那に捨てられるかもしれない」という、ハッピーライフさん(33歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ハッピーライフさんのお悩み 常に不安です。 12才の時に、父親が「好きな人ができた」と出ていき、両親は離婚しました。その時は、それでいいと思っていました。大人になり自分も結婚し、親になりました。そして旦那に浮気されました。 そこで、自分がいかに夫婦生活に不安を抱いていたかを実感しました。私もいつか旦那に捨てられるかもしれないと。今は旦那の不倫も乗り越えて、まわりから見ればごく普通の、もしかしたら人から羨ましがられるくらい仲のいい夫婦に見える生活を送っています。 まわりから「とても良さそうな旦那さん」というイメージの旦那、確かに良い旦那だと思います。でも不安は消えません。いつか心変わりをして、また捨てられてしまうのではないかと。 両親の離婚がなければ、こんなに不安になることはなかったのでしょうか。自分にもまったく自信が持てず、どうしたらずっと捨てられずに死ぬまで幸せな家庭でいられるか、そればかり考えてしまいます。 旦那を信じることができない自分も嫌いです。自分が幸せなのかも正直よく分かりません。でも幸せでなきゃいけない気がして、幸せなんだと思うようにしています。 もともと被害妄想というかネガティブというか、そんな考えをするのは自分のメンタルが弱いからだとも思っています。こんなことばかり考えてる自分が嫌です。面倒な女だなと思います。どうしたら心から幸せな日々を送れるのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ハッピーライフさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。旦那さんの不倫を乗り越えたのですね。すごいことだと思います。 さて、ハッピーライフさんの悩みを整理すると、 「(旦那さんが)いつか心変わりをして、また捨てられてしまう」不安。そして、「弱い」「自信がない」「旦那を信じることができない」「面倒な女である」自分を責め、嫌い、苦しいこと。 つまり、自分で作り出した「不安」と、その不安状態の自分にダメなレッテルを貼り「責め、嫌うこと」が悩みの原因であり、ハッピーライフさんが”幸せを感じられない”原因です。 「自分が幸せなのかも正直よく分かりません」とのことですが、“幸せな状況の中、自ら不幸を感じている状態”といえるでしょう。 その大もとの不安について、 「両親の離婚がなければ、こんなに不安になることはなかったのでしょうか」の答えは、Yesであり、Noです。 どういうことかというと、確かにご両親の離婚は、その不安を生むキッカケになりました。しかし、本当の原因は、そのことを通して、ハッピーライフさんが「私は、好きな人に捨てられる人間なんだ」「男というのは、いつ心変わりをして、妻と子供を捨てるかわからない生き物なんだ」と学習し、信じたことにあります。 「私は、好きな人に、愛されなくなる(捨てられる)日がくる」 その前提で物事を見ているからです (実は、旦那さんの不倫もそれを現実化したにすぎないのかもしれません)。そんな風に思っていたら、誰だって不安になりますよ! 怯えちゃいますよ! ハッピーライフさんのようになりますよ。だから、もう自分を責めないでくださいね。 では、どうすれば、その不安から抜け出せるのでしょうか。それは、その“前提”を捨てることです。そして新たに「私は、大好きな人に、ずっと、うんと愛される人」と信じる。そう、旦那さんを信じるのではなく、“そんな自分だ”と信じてみるのです。だから、「旦那は、死ぬまで私の虜♪ ウフッ」くらいに。 なんなら、旦那さんをこんな風に疑ってください。「あなた、もしかして、私のこと、好きで好きでたまらないんじゃないの? 」って。大丈夫、きっと、その証拠があがってくることだと思いますので、旦那さんが、その時その時で示してくれる愛 (そこはちゃんと信じて)を、喜んで受け取ってくださいね。 もし、あなたがそんな人だとしたら「どうしたらずっと捨てられず死ぬまで幸せな家庭でいられるか」なんて、考えないですよね? これは捨てられる前提の人が考えることなのです。ですから、もう考えなくていいです。そう考えて実行してきたことも全部やめてください。そんな思いで頑張ってするあれこれは、多分、旦那さんを窮屈にします。 なんていうと、「じゃぁ、どうすればいいの?」となりそうなので言っておくと、その代わりに、自分が“幸せでご機嫌で居られること”を考えて行動してください。 最後に、お母様は、お父様と別れて、苦しそうに見えてましたか? もし、そうだとしたら、そう見えていただけで「お母さん、あれはあれで結果的に幸せだったんだーーー!!」と驚きながら、つぶやいてみてください。 そして、もしも、別れてしまったお母様を反面教師にして、「私は、絶対、別れない。離婚しない!」と頑なに思っているのだとしたら、「離婚してもいい」「お母さんみたいになってもいい」そして「心変わりしてもいい」と、つぶやいてみてくださいね。 というのも「捨てられないようにする」とは、つまり旦那さんに「一緒にいるかいないかの権限が全てある」ことを意味しています。そうではなく、ハッピーライフさんも、「旦那さんと一緒にいるかいないか」選ぶことができますし、選んで一緒にいる(選ぶ側の)感覚を持っていて欲しいのです。 素敵なパートナーシップのもと、ハッピーライフさんが幸せを実感する日を応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年10月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに優しくすることができない」という、ぱほぱほさん(46歳・パート)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ぱほぱほさんのお悩み 娘に対して、優しく接することができません。息子は優しく可愛げがあって、一緒にいても安心できるのですが、娘は、頑固で可愛げがないところが、女の子らしくなくイライラします。しっかりしているのはいいのですが、私の小さいときに似ていて嫌なんだと思います。また、私のようになってしまうのが心配なのだと思います。 自分に対して、娘に対してどうしたらいいのか教えてください。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ぱほぱほさん、こんにちは。高橋かのんです。娘さんと息子さんに対して、同じように優しくしたいのにできない。一緒にいる時間が長いだけに苦しいですね。お子さんと言えども、人対人です。同じようには関われないことを、まずは責めないでくださいね。 心配もひとつの愛情です。「将来、幸せになってほしい」と思っているからこそのもの。その愛ある自分を感じましょう。 とはいえ心配からの愛情には、副作用があります。そのひとつが、ぱほぱほさんも体験しているイライラです。相手にとっても「それではダメだ」という否定的メッセージとなり辛いものです。 では、なぜ、イライラしてしまうのでしょう。 それには、2つの原因が考えられます。 ・自分がしてはいけないと我慢してきたことを子どもがする ・自分の嫌な部分が似ている、自分の嫌な部分を見せられる ぱほぱほさんの場合は、後者のようですね。 頑固で可愛げがない自分を(誰かにも言われたかもしまれませんが)、誰よりもぱほぱほさん自身がダメだと思って、責めてきたのではないでしょうか。もしかしたら、今では直して、そうでなくなっているかもしれませんね。だとしたら、尚更、自分と同じように直させることに力が入っていることでしょう。 つまり、自分が自分にしてきたことを、今度は娘さんにしている。相手が変わっただけのことなのです。 「自分に対して、娘に対してどうしたらいいのか」と書いてくださっているように、ぱほぱほさんはすでに“自分の問題”であることに気づいていらっしゃいます。 はい、娘さんに対しては、どうもしなくていいです(笑)。なんとかしようとしなくていいです。自分との関わりについて取り組んでいきましょう。娘さんは、そのきっかけをくれたのだと思っておいてください。そのために来てくれたと思ってもいいくらい。自分との仲直りができれば、娘さんとの関係も自然と変わっていくことでしょう。 では、自分との仲直りとはどうしたらいいのでしょう? それは、嫌っていた自分の「頑固」なところ、「可愛げがない」ところを許してあげることです。そのための一番簡単な方法は、「頑固でもいい」「可愛げがなくてもいい」と呟いて、自分に許可していくこと。 もしかすると自分を許すという感覚は、わかりにくいかもしれないですよね? そんな場合は、娘さんの自分と似た部分を「それでもいいんだなぁ」と見習わせてもらうのです。 更に言えば、娘さんの「頑固」「可愛げがない」というところを「しっかりしている」ともみていらっしゃいます。もしかしたら、ぱほぱほさん自身も、“しっかりしよう”としてきた人ではないでしょうか? それなら、そのプラス部分も「しっかりしなくていい」と呟いて、ついでに手放しちゃってください(笑) そして、最後のポイントは、「私のようになってしまうのが心配」とおっしゃってる部分。私のようにどうなってしまうというのでしょう? そうである(あった)自分とも仲直りしましょうね。そんな自分をもう嘆かなくていいのです。 そして、「娘が私と同じような思いをしてもいい」と覚悟を決めてみましょう。実は、自分がそうだったからといって、娘さんもそうなるとは限らないのです。もう心配しなくていいです。 あとは…「平等でなくてもいい」「怒ってもいい」「女の子らしくしなくてもいい」ともつぶやいておきましょうか。 このことを通して、ぱほぱほさん自身が、より楽に自由に生きられるようになることを信じています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2016年08月30日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「夫の仕事がうまくいかず、金銭的な不安を抱えている」という、まちゃみさん(35歳・専業主婦)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■まちゃみさんのお悩み 夫が今年の3月に起業したのですが、うまくいかず、最近アルバイトをはじめました。アルバイトで得られる収入も限られているため、退職金を含めた貯金が、あと数ヶ月でなくなくなりそうで怖いです。 私は5人目の子どもが生まれたばかりで、できればあと一年は働きたくありません。 自分のなかの恐怖とどう向きあっていったらいいのか、教えてください。よろしくお願いします。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより まちゃみさん、ご相談ありがとうございます。5人の子育てをされているとのこと。本当に頭が下がります。そして「ありがとうございます」と言いたくなっちゃいます。 生まれたばかりの赤ちゃんもいるとなれば、不安になりますよね。そんななか「自分のなかの恐怖とどう向きあっていったらいいのか」と質問する心の姿勢が、すてきだと思いました。 では、まず、まちゃみさんの不安や恐怖は、「自分でつくっている」という立ち位置で考えることからはじめましょう。旦那さんがつくっているのではありませんよ。 なぜなら、同じ状況になっても不安にならない人もいるからです。そんな人はどんな考え方をしている(何を信じている)と思いますか? その答えがでたら(想像でもOK)、それをあなたも信じてみることです。それが、今日お伝えするひとつめの方法です。 ふたつめの方法は、思いきって、その恐怖の中身をちゃんと見ること。私たちは、怖いとすぐに目をそらし、考えないようにしてしまうところがあります。だから、中途半端に何度も「怖い→振りはらう」をくりかえしてしまうのです。 じつは、いったん「自分が本当に恐れていること」を、とことん見てみると安心するものなんです。自分が自分を一番わかってあげることって、すごく大事です。 まちゃみさんの場合は、まず「このまま、旦那さんの仕事がうまくいかず、お金がなくなること」でしょうか。では、未知のその先も考えてみましょう。 もし、「お金がなくなったら」どうなりますか? たとえば、「子どもたちの食べるものがなくなる」「住む家も追われる」「○○(誰か)に頭を下げてお金を借りる」など、そうなったら次はどうなるかを、どんどん時系列で想像していきましょう。 最悪の妄想をしてください。何に行きつきましたか? そのなかで、あなたが一番怖がっていることは、何だったでしょうか。 それがわかったら、次は、酷かもしれませんが、いったん「そうなってもいい」と言葉に出してみましょう。 「口に出したら、現実になるかも」と、不安になるかもしれませんが、逆です。いままでのように、中途半端に想像して何度も怖さを感じている方が、「つねにそうなる」ことをイメージしているので、無意識にそちらに向かう行動をしてしまうことになるのです。 これは、その思考を終わらせるためにやると思ってくださいね。でも、腹をくくるつもりで言ってください。いい意味で開きなおれたり、対策や対処方法が考えられるようになったりする効果もありますよ。 もしかしたら、妄想中に、「そんなことにはならないな」と思うことがあるかもしれません。そうなる前に、自分や旦那さんなら何とかするだろうと。そんな自分たちを信じる気持ちが出てきたなら、もう、それでオッケーです。 まぁ、いろいろ書きましたが、まずは旦那さんを信じてみませんか。きっとうまくいく、何とかしてくれると。アルバイトも、いろいろと考えてくれている証拠です。 起業当初は、すぐには収入につながらないのが普通です。まちゃみさんがうまくいかないことを信じて、旦那さんへの不安が言動に漏れる→その様子に旦那さんがしんどくなって黙る→ますます、不安になる…そんな悪循環もあったかもしれません。 まちゃみさんが彼を信じて、お子さんとの「いま」を楽しんでいる姿が一番の応援になるのではないでしょうか。 もし、貯金の額を彼が知らないようなら、彼も考えられるように、伝える機会をつくるといいですね。「1年は子育てに専念したい」という“希望”も合わせて。 ただ、自分の不安から、「大丈夫なの?」と不信をあらわにしたり、「なんとかしてよ!!」と責めたてたりしないよう、しっかり自分の不安と向きあってからにしましょうね。お金についても、きちんと話せる仲って、すてきだと思います。 旦那さんのお仕事がうまくいきますように。どんな状況でも、まちゃみさんが心健やかに過ごせますように。そして、ふたりで乗りこえていけますように。応援しています! ・このカウンセラーのブログを読む
2016年04月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人前で、素の自分を出すことができない」という、さっちゃんさん(20歳・大学生)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■さっちゃんさんのお悩み 私は、家族と彼氏の前でないと本当の自分を出せません。 心を許した人の前では、よくしゃべるし、明るい部分や素の自分が出せます。 ですが、それ以外の人の前では、普段一緒にいる友だちでさえも、なぜか遠慮してしまい素の自分が出せなくてしんどいです。急に話すのが恥ずかしくなって無表情になり、そっけない態度をとってしまうため、友だちがほとんどいません。私は本当はこんな人間じゃないのに。 周りの人たちのように騒ぎたいのに、恥ずかしがり屋のもう一人の自分が邪魔をします。これは治そうと思っても治らないのでしょうか。このまま年を重ねていくのは人生損な気がしてならないのです…。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより さっちゃんさん、この度は、ご相談ありがとうございます。さっちゃんさんは、家族と彼氏の前では本当の自分が出せるとのこと。「出せる場所があってよかったですね!」と、まずいいたくなりました。でも、だからこそ、そうでないときの自分がふがいなく感じてしまうのかもしれませんね。 今回のさっちゃんさんのように、「何かができない」と感じるときに、同じ自分でも「できているときもある」ことに気づくのは、じつはとても重要なことです。 そして、そのちがいについて考えてみることも大切で、そのなかに大きなヒントがあります。たとえば、「人前で話すときに緊張する」という自分がいるとしたら、では「何人までなら緊張しないのか、何人以上だと緊張するのか」と考えてみる。それとも、人数の問題ではなくて、間柄なのか、場所なのかなどなど。 さっちゃんさんは、そこもすでに考えていて、間柄によってうまくできないということがわかっているんですよね。「家族・彼氏」と「それ以外の人」というように。 では、もう一歩踏みこんで考えてみましょう。さっちゃんさんは、「よくしゃべる」と「遠慮する」のちがいがあると、行動のちがいについても、すでに気づいてくれています。それは、心のなかで何がちがうからなのでしょうか。 さっちゃんさんは、「恥ずかしがり屋のもう一人の自分が邪魔をする」と分析してくれています。すばらしいですね。 では、何を恥ずかしいと思っているからブレーキをかけて「よくしゃべるはずの私が遠慮する」のでしょうか? もっとわかりやすくするために、以下の2つの質問に答えてみましょう。 ほかの人の前で、よくしゃべって、騒ぐ姿を見せたら、どう思われそうで恥ずかしいですか? どんな自分が出ちゃいそうで、恥ずかしいですか? 家族や彼氏の前では、その姿を見せても、なぜオッケーだと思うのでしょうか? 1の答えは、隠したい、人前に出したらダメな自分の部分、2では、前提のちがいが浮きぼりになるはずです。 たとえば、1は、「下品な自分」や「ダメな自分」「バカみたいな自分」など、2では、「きっと、許してくれるし」や、「もうバレているし」「どんな私もきっと好きでいてくれるから」など、そんな自分を見せても大丈夫な理由(前提)が出てくると思います。 とくに、彼氏の場合は、どこかの地点で切りかわるわけですから、何をもって「それ以外の人」から「家族・彼氏」へカテゴリが移動するのかを考えるみると、わかりやすいかもしれませんね。 それがわかったら、次のステップへいきましょう。次は、ほかの人たちも2だと思ってみることです。「みんな2だから、1を出しても大丈夫 」と思ってみましょう。 「えー、信じられない!」という声が聞こえてきそうです。たしかに、それが信じられない(そうじゃないと信じている)から、いまの状態になっているんですものね。しかし、残念なことに、こればっかりはやってみないことには、「ホントだった」という実感は持てないものです。 最初は、信じられなくてもいいですから、そう思ってみようかな、そうなのかも、そういう人もいるのかも、と思ってみることからはじめてみましょう。そして、実際に行動してみることで、その結果、そうなんだとわかりますから、大丈夫です。 もっといえば、「1の自分でもいい」と自分で自分を認めること、そして、人から「そう思われてもいい」「バレてもいい」という覚悟も同時にしてみると、もっと行動が加速しますよ。 さっちゃんさんが、誰の前でも、自分らしく、楽に過ごせるよう応援しています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2016年02月09日年が暮れ、新しい年を迎えると、気分も一新しますね。子どもの頃、大晦日には、何かにつけて「今年最後の●●」と言ってはしみじみ味わい、新年には「今年最初の●●」と言っては、新たな気持ちで味わったものです。 時間を区切るとは、気持ちを区切ることでもあり、素敵なことだなあと思います。 さあ、2015年を振り返って愛しみ、2016年に奇跡を呼び込む準備をしませんか? 手順は、次の3つです。 ■1:2015年、自分を褒めてあげたいトップ10を書き出す 年末になると、自分の「重大(10大)ニュース」を振り返る人が多いかもしれません。そのとき、どんなものを選ぶでしょうか。きっと自分に起きた出来事を挙げるでしょうし、人や会社、世間に認められたことがランクインするかもしれません。 例えば、●●に選ばれた、リーダーになったなど「された・なった」こと。それもいいのですが、今回は、自分に焦点を当てて、自分で自分を褒めてあげたいトップ10を選んでみましょう。 新しく始めたこと、やめたこと。勇気を出したこと。わからないまま、えいやっと決断したこと。リスクを覚悟してやったこと。コツコツやったこと。自分の変化を感じたこと。パターンを崩してみたことなどなど。 人と比べなくていいですし、どんな小さなことでもいいので、書き出してみましょう。もしも、たくさん出てきたなら、もう10こに拘らずに、全部書きだしちゃいましょう。 そして、それらをどう褒めたいのか、また、感謝したい人の顔が浮かんだら、その人の名前も書いてみましょう。 全部書き終えたら、それらを眺めて「2015年も、よくやったなーーー私! 偉かったな―――私!!」と叫びましょう。 ■2:2015年、ときめいた瞬間のグランプリ写真を選ぶ 2015年は、写真をどのくらい撮りましたか? 「写真の多さと幸せ度は比例する」なんて言葉を、以前どこかで聞いて、確かにそうかも…と思ったことを思い出します。 いまは、SNSやブログをしている人は、撮る機会が多いかもしれませんね。そんな方は特に、写真を見返しながら、1年を振り返ってみましょう。楽しかった思い出が蘇ってくるのではないでしょうか。 その中で、一番ときめいていた瞬間の写真を選んでみましょう。もしかすると、ときめき過ぎて、写真を撮るのも忘れていたり、ライブなどで、中は撮れなかった場合もあるかもしれませんが、その場合は、一番近い写真や、それもなければ場面を決めるだけでもいいでしよう。 また、2015年一番の笑顔大賞の写真を選ぶのもいいですね。 1、2が終わったら、それらを改めて眺めて 「あーー、2015年もいい年だったな~!!」 と叫びまょう。 ■3:新しい年にしたいことを書き出す 2015年を振り返ったら、まだしていなかったことを思い出したかもしれませんね。2016年にしたいこと、してみたいことを書き出してみましょう。 そして、こんなことができたら最高! こんなことになったら最高! なんてことも書いてみましょう。 そして、ここからが、もっとも大切なことですが、それらが叶った自分の姿をひとつひとつ想像しましょう。十分に、ニヤけたらオッケーです。 もう、それらは予定のつもりで、ワクワクしながら2016年を過ごしましょう! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年12月29日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「もっと自分に自信を持ちたい」という、りりさん(34歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■りりさんのお悩み 最近転職した私。新しい職場で仕事を滞りなくやろうと結果を出したら、やたらと責められるようになりました。 直接、自分がダメなやつと思わせられるできごとも多く…。 いまも電車のなかで、涙がとまりません。 傷つけられ、自分が責められたとき、泣かないで立ちむかうことができる方法はありませんか? みんなの前で泣いてしまったし、公共の場でも泣いてしまうなんて、いい年して恥ずかしいです。 もっと自分に自信を持ちたいし、強くなりたい。どうか、アドバイスよろしくお願いいたします。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより りりさん、ご相談、ありがとうございます。転職って、そんなに多くするものでもないから経験値も少ないし、慣れるまで空回りしがちですよね。私も初めての転職で、痛い経験をしたことがあります。 転職先では、「仕事ができると思われたい」し、「採用してよかったと思ってもらいたい」。だから、早く結果を出さなきゃと焦ってしまいがち。採用面接のとき、雇ってもらいたいからいいことばかりいっていると(まあ、いうものです)、「それに見合う自分を見せないといけない」と、ついつい力が入って、がんばってしまうものです。 でも、この「●●と思われたい、思ってもらいたい」がくせものです。●●のなかに、あなたなら何が入るでしょうか。人が思うことですから、コントロールできるわけもなく、ゴールもわかりにくいですよね。 そのためには「××しないと!」と脅迫的になったり、自分なりによかれと思って突っ走ったり、誰が見てもわかる結果を早く出そうと焦ったり…。けれど、「××」に振りまわされているときほど、まわりの状況が見えていなかったりするものです。自分だけの結果がほしいから、人の手を借りまいとがんばってみたり。 じつは、思いきって手放した方がうまくいったりします。たとえば、「仕事ができなくてもいい」「人の期待にこたえなくてもいい」「ガッカリさせてもいい」などという具合に。だって、焦って何かしても大概いい方向へはいかないものですから。 2回目の転職でも焦っていた私が、かけてもらってうれしかった言葉は「誰も、いきなりできるなんて思っていないからね。少しずつ覚えていってね」というものでした。それを聞いたとき、ほっとしたのと同時に「たしかに、そうだよなー」とふにおちたのを覚えています。 どんなにできる人だとしても、まずは、職場に慣れることからなんですよね。前のやり方をいったん置いて、その職場のやり方を知る、教えてもらうことからです。つまりは、周りの人に助けてもらうことからなのです。 逆に迎える立場からの経験では、こういうことがありました。新しく来た課長が、一番下っ端の私の仕事を「教えて」といって、一緒にやってくれたうえ、「これは大変だね」といってくれたのです。とてもうれしかったのを覚えています。 “同じ釜の飯を食う”ではないですが、同じことをしていくなかで、その職場を知っていくこと、興味を持って知ろうとすることって、とても大切なことだなって思います。 りりさんは、人から「傷つけられる」「責められる」と思っていらっしゃるようですね。どんな言葉がそれに当たるのでしょうか? じつは、自分で勝手に悪く解釈しすぎていることが多いものなのです。相手から本当は何といわれて、自分がそれを、どういう意味だと感じたかを書きだすと、面白いことがわかったりしますよ。 誰もあなたを傷つけようとしていないし、責めたつもりがないことがほとんどだったりします。けれど、自分が「この人も、私を傷つけやしないか」「責めやしないか」と疑ってこわがってばかりいると、そうでない言葉まで過敏に受けとって「やっぱり、あなたもなのね」となってしまう。そして、自分の味方が誰もいないような気になってしまう。そんなパターンにおちいってはいませんか? 誰も責めていません。自分以外は…。まずは、自分を責めるのをやめてくださいね。「ダメな自分」「いい歳して公共の場で泣いてしまった自分」「自信のない自分」「弱い自分」を責めないで。「そんな自分でもいい」ってつぶやいて、許してあげてくださいね。 そもそも、立ちむかわなくていいのです。滞りなくなんて、気にしなくていい。滞って、誰かに助けてもらうくらいでいいのです。そういう意味では「泣けてよかったね」といってあげたいくらい。 ようやく、弱くてかわいらしいりりさんを職場のみなさんに見てもらうことができたのですから。これをきっかけに、もっとダメなりりさんをさらけ出していってくださいね。 そんなりりさんに、みんな何かしてあげたいし、助けになりたいと思っていますよ。じつは、最初からだったのですが、いままでりりさんが受けとろうとしていなかっただけなのです。自分がその職場で何かしてやろうと思うよりも、まずは、その好意を受けとることからはじめてくださいね。 いまの職場が、りりさんにとって温かくて楽しい場所になるように祈っています。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年11月17日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼に気持ちを伝えようとすると涙が出てしまう」という、メルさん(30歳・契約社員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■メルさんのお悩み はじめまして、よろしくお願いします。私の悩みは自分の本音についてです。私は昔から親に『お前はこう思ってるんだろう』と気持ちを勝手に決めつけられ否定されることを言われていたせいか他人に自分の本音や気持ちを伝えることができなくなっていました。 そんな中出会った彼氏には素直に気持ちを伝えるようにしているのですが、本音や感謝の気持ちを伝えようとすると途端に涙が出てきてしまいます(無理をしてるつもりはありません)。 事が頻繁に起きるので彼に伝えている言葉が自分の本音なのか、本当に感謝しているのか、自分自身分からなくなってきているし、彼にも私の言葉が信用されなくなってしまわないか不安に思ってしまいます。 なぜ涙が出るのか、このままでいいのか、よろしければアドバイスお願いします ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより メルさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。お悩みを読ませていただいて、本当にかわいらしい方だなあ~とほっこりしました。応援したくなりましたので、お答えさせていただきます。 昔の環境は、さぞ、辛かったことでしょうね。小さな頃からそんな風に過ごしながらも、「そんな過去だったから、あれができない、これができない、こんな私になった」とそのせいにすることなく、自分で自分の望む道を歩まれていて、本当に素敵だと思いました。 さて、なぜか出てしまう涙の件ですが、大丈夫ですよ。人は心の深い部分で感じている(特に秘めていた)本当の気持ちを言うと、涙が出てくるものです。至って自然です。心屋流の言ってみるカウンセリングも、そのひとつに、自分の本当の気持ちに気づくために言ってもらっています。 言ってみて、自分の反応(涙)にびっくりする方もたくさんいらっしゃいますよ。Dreams Come Trueさんも名曲「Love Love Love」で、「ねぇ どうして すごく愛してる人に 愛してるというだけで ルルルルル 涙がでちゃうんだろう♪」と歌っているくらいですから、安心してくださいね。 メルさんが感じる気持ちは、メルさんが感じたままで大丈夫です。疑わなくていいですよ。もしも、心配なくらい涙がでるのだとしたら、昔のことがあって、人よりも自分の本心をそのまま言えることがうれしくて、心が震えているのだと思っていいのではないでしょうか。もしかしたら、慣れてくれば、減ってくるかもしれません。 素敵な彼に出会いましたね。そんな彼なら、メルさんの涙でメルさんの言葉を信用しなくなるなんてことはないと思います。ちなみに、彼に過去のお話はされているでしょうか。もし、まだのようなら、話してみたらどうでしょう。不安でいた気持ちも含めて…きっと、二人の仲が更に深まることと思います。二人、末永くお幸せに。 そして、ここには書かれていないのでわかりませんが、彼以外の人にも、慣れてきたら、ぜひ、自分の気持ち、伝えてみてくださいね。きっと、更に、メルさんの世界が軽やかになっていくことと思います。応援しています! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年10月06日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「進路が決められない自分が情けない」という、セオリーさん(19歳・学生)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■セオリーさんのお悩み 自分で決めたことをすぐに後悔してしまいます。現在、デザインの専門学校に通っています。自分で決めた進路なのに、デザイン関係の仕事に就きたいと思えなくなりました。周りには私よりもデザインが好きな人がたくさん居ます。パソコンを使う授業でもつまづきまくり、すぐに嫌になってしまいました。 昔から何かを選ぶ時、優柔不断になってしまうのです。直感さえも分からず、やっと決めたのに嫌になるの繰り返し。もうすぐで就職もしなければならないのにデザインの仕事に就くのも怖い、自分がどんなことに向いているのかも、何をしたいのかも分からないです。親には高い学費を払ってもらったのに、中途半端な自分が本当に情けないです。どうしたらこの優柔不断で飽き性な性格を直せるのでしょうか。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより セオリーさん、ご相談、ありがとうございます。今日は、セオリーさんにとって、耳の痛い話になるかもしれません。 セオリーさんは、「自分で決めたことがイヤになって後悔してしまう」とのことですが、では、選ばなかった方に行ったら、後悔しなかったでしょうか。私には、「NO」と思えてなりません。人には、どちらを選んでも「後悔する人」と「後悔しない人」がいるだけのように思うのです。 その違いは何かといえば、乱暴な言い方をすれば、選ばなかった方の「たられば」をある意味、現実逃避に使ってしまう人が後悔するのだと思います。 うまくいかないことがあったとき「あっちに行っていたら、こんなことにはなってなかったはずだ、幸せになっていたはずだ」と決めつけて、あたかも手に入っていたはずの幸せを逃してしまったかのように、現実を嘆く…。その上、「選択が間違っていた」と自分を責めて後悔し、更に、その後悔する自分をも責めてしまう。親に迷惑をかけたことも含めて、何かにつけて自分を責めたいのだと思ってみた方がいいかもしれませんよ。もう自分を責めるのはやめにしませんか。 百歩譲って、間違っていたとしてもいいじゃないですか。やってみないとわからないことが沢山あります。違ってたら、変えてもいい。私たちは、日々、様々、経験して、自分の考えに反映してるのですから。人生とは面白いもので、今は無駄に見えても後になって、この為にあれがあったのか!となったりするものですよ。 ちなみに、大体、迷っている時点で、決め手に欠けているわけですから、どちらを選んでも一緒だと思うのです。私も、どっちでもいいことが一番迷います(笑)。大丈夫、どちらを選んでも、きっと似たようなものでした(笑)! どちらを選ぶかより、どんなマインドで歩むかが重要なのではないでしょうか。 もうひとつ、セオリーさんが、自分を「飽き性な性格」とおっしゃっているのに違和感があります。書いてくださっているような理由ですぐ嫌になったのなら、「飽きる」ではなく、「諦める」「挫折」の方がぴったりな気がするからです。 そして、それが理由なら、失礼ながら、何をやっても嫌になるのは、無理ないかもな~と思ってしまいます。なぜなら、何を始めるにしても、最初から誰よりも好きで、うまくできるものなんてないと思うからです。 「劣等感に耐えられない。そんな自分を見たくない」と言っているように、私には聞こえてしまいます。自分の中で好きなら、それでいいじゃないですか。最初からうまくいかなくてもいい。向いてる向いてないも関係ない。人よりダメだからといって、好きじゃないことにしなくていい。 デザインも含め、これまでにも諦めたことがあるなら、もう一度、やってみませんか。もちろん、何をやるにしても、「周りよりだめな自分」を感じる時があるかもしれません。でも、今度は、そんな自分を受け入れて、そこからスタートしてみませんか。ちゃんと悔しさを感じて、力に変えてみませんか。そして、自分もゆくゆくは、できるようになる可能性を信じて、少しずつできるようになっていく自分を楽しんでみませんか。 ちなみに、私も、今でこそ、ギターが楽しいですが、それまでに、うまくいかなくて2回挫折しています(笑)。今、思うに、その時はギターの楽しさを知る前に、できるようになる気がしなくて、諦めてしまったのだと思います(今も、うまいわけじゃないけど)。 だから、楽しいものに出逢っていないだけかもしれませんし、わかる前にやめたのかもしれません。これまで挫折してしまったものも含めて、興味のあるものを、どんどん、何度だって挑戦してみましょうよ! 応援しています! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年08月25日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「こわくて結婚できない」という、やゆよさん(33歳)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 やゆよさんのお悩み 付き合っている彼が結婚をしたがっていますが、私はこわくてできません。私はいつも付き合っている人と『ずっと一緒にいる』ということが信じられません。相手が冷めるか、自分が嫌になるか、という未来しか想像できず、結婚が良いものだと思えないです。 本当はちゃんと幸せな家庭を持ちたいと思っています。でも、できる気がしません。今の彼も年下だし、頼りないし、いつも私はイライラして怒ってばかりで、こんなんじゃ続かないと思います。だからと言って、他の人だったら上手くいくとも思えない。私はどうしたら良いですか? 心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより やゆよさん、こんにちは。高橋かのんです。せっかくそんなお相手がいるなら、結婚、してみましょうよ! と軽く言っちゃいます(笑)。 やゆよさんもおっしゃっているように、これは相手が彼だからの問題ではなく、やゆよさんの中の問題のようですよね。本当は幸せな家庭を持ちたいけど、今の自分では、誰とでもそうできる自信がないという悩み。そもそもとして思うのですが、そんな自信や確信なんてなくていいのではないかと思うのです。 「ずっと一緒にいたい」とは思っても、どうなるかは誰にもわからないのですから。今は、離婚も多々あることですから、もう少し気軽に考えてもいいのかもしれませんよ。 とにもかくにも、今、せっかくここまで自分について感じているのですから、まずは、今の時点て、もう少し深く向き合ってみましょうか。 私も、中学生の頃すでに、なぜか結婚しても離婚するだろうと思っていた記憶があります。その頃は漠然と思っていたのですが、今思うに、両親を見ていて、結婚にいいイメージが持てなかったからだと思います。 離婚すればいいのにと思っていましたし、子供のために離婚できないと言っている母に、子供を思うなら尚更してほしいという思いと、自分が足手まといになっているような気がして、それなら、子供なんて産まなきゃよかったのにとさえ思っていました。 やゆよさんは、何を見て、何を経験して、良いイメージが持てなくなったのでしょうね。そして、それは、本当でしょうか。疑ってみてほしいのです。実は、勝手にそう思っていることも多いからです。 私の母も、結局のところ、父(もう亡くなっていますが)が好きなんだなあと今ではわかります。イメージって大事ですから、結婚っていいなと思えるご夫婦と、たくさん関わることもオススメしますよ。 「いつも私はイライラして怒ってばかりで、こんなんじゃ続かない」とのことですが、そんなあなたを知った上で、彼は結婚したいと言ってくれています。素敵じゃないですか。そのままでいいということです。 でも、そういう自分がイヤということであれば、イライラの原因も掘り下げて向き合ってみるのもいいでしょう。相談内容からの可能性としては、自分の頼りなさを嫌っているだけかもしれません。彼を頼りなく思って、自分がなんとかしなくてはと無理してがんばっていませんか? そんな自分が自分でも心許なくて苦しいのだとしたら、お互い頼りなくて共倒れになってもいい、という覚悟で自分でがんばるのをやめて、彼を頼りにしてみてください。自信がなくて結婚に踏み切れないことも相談してみるといいと思います。 あるいは、実はないものねだりで、勝手にどんどん決めていくリーダーシップのある人より、少々頼りないくらいの相手がよくて、やゆよさんは自分が決めていきたい、頼りにされたいタイプなのかもしれませんしね。 いずれにしても、まずは「彼が頼りないから、やっている」と思っていることをやめてみたらわかります。お楽しみに。 さて、冒頭で、結婚してみればと言いましたが、実のところ、形は関係ないと思っています。してみればと言われて、どう感じたでしょうか。 まずは、その答えに従ってみるのでいいと思います。大事なのは、二人の居心地であって、二人の今を大事にしていけばいいのではないでしょうか。でも、もしも、ここでお伝えしたことをした上でも、ずっと怖がって「してみたいけど、できない自分」を感じて、どうようかと悩み続けるのであれば、いっそ、してみてもいいのかもしれません。何事もしてみないとわからないこともありますからね。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年07月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「彼がネガティブ思考でツライ」という、なつきさん(27歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■なつきさんのお悩み 初めまして。よろしくお願いします。私の悩みは、彼氏がかなりのネガティブ思考だということです。 気持ちの浮き沈みがすごく激しくて、なんの前触れもなく「今日はイライラしてるから」「ごめん、だけどほっといて」「誰とも話したくない」など、言われてしまう事が良くあります。そうなってしまった日はもうなにもできず、ただ気持ちが回復するのを待つことしかできないです。それが私にとってはかなり苦しいです。 彼氏にはすごく苦しかった過去があり、今もツライ状況にあるのを知っているので、ネガティブに陥ってしまうのは仕方がないとわかっているのですが、私は放っておくことができないです。なんとしても苦しみから救って幸せにしてあげたいです。 前向きになってもらいたいから、自己啓発本を何冊も読んで勉強したり、今の彼氏のツライ現状を早く解決できるように、いろいろ情報を集めたり、微力ですが自分のできることから始めています。 心が楽になるような言葉かけも考えてメールするようにしていますが、ある日「口だけではなんとでも言える」と言われてしまいました。普段は本当に優しくて思いやりに溢れた素敵な彼氏なのですが…。 これからも彼氏がネガティブになる度に、ただ心配して待つことしかできないのは本当にツライです。何に怒りを感じて、何にイライラしてるのか話してもくれず、ただ心を閉ざしてしまうので、もうどうしてあげたらいいのかわからず…。 頻度も多いのでこっちも本当に苦しいです。私はどうしたらいいでしょうか。やっぱり、ただ見守ることしかできないのでしょうか。どうか、アドバイスよろしくお願いします。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより はい、どうもしなくていいので、見守ってあげてください。「しかできない」というより、それが今の彼へ最大級の愛情表現になると早く気づいてくださいね。何に愛情を感じるかは、人によって違います。もしかすると、なつきさんは、自分が辛いときにしてほしいことを、彼に押し付けているのかもしれませんよ。そんなすれ違いは、男女の間でよくあるパターンだと言えます。彼は、ちゃんとしてほしいことを言ってくれていますよね。その言葉をまずはちゃんと受け取って、尊重してあげてください。 では、なぜ、そっとしておくことができないのでしょうか。ご自身でも書いていらっしゃるように、それは自分が苦しいからです。じゃ、なんで、そんなに苦しいかと言うと、「ネガティブでいることは悪いこと、苦しいこと、早く脱しないといけないこと」と思っているからではないでしょうか。 さらに、「ネガティブでいると○○になる」と思って、怖がっているかもしれません。何を心配しているのですか。その自分を感じてみてくださいね。つらいときに、必要とされない私はダメだ、愛されていないと思ってしまっていたり、救うことで存在意義を感じようとしているパターンもありますよ。 頼まれもしないのに、彼の問題を解決しようと、もっと言えば、彼をなんとかしようとしなくていいのです。そうやって動くあなたから、彼にどんなメッセージが伝わっているかといえば「ネガティブでいるあなたはダメよ」になっている可能性が高いです。彼からしたら苦しいですよね。 彼は、あなたが救わなければいけない人ではありません。ネガティブになっても、ちゃんとひとりで復活できるし、あなたを必要とするときには声をかけてくれると信じてくださいね。そして、その間は、彼の分もリラックスするつもりでゆったりと過ごして。楽しいことをしていたっていいのです。 そして、実はもっと大事なことは「自分のネガティブな部分を許すこと」です。自分がネガティブになることも禁じていませんか? なってはいけないと思っていませんか? そんな自分の一部をないものとして切り捨てているから、彼がわざわざネガティブになって、見せてくれていると思ってみてください。 無理やりポジティブになろうとせず、じっくりネガティブな自分も味わってみてください。先ほど「彼がネガティブになると何が心配で、何を怖がっているか」と聞きましたが、自分のネガティブを見る手始めにちょうどいいですね。 彼のネガティブを問題視してなんとかしようとするのではなく、その彼と関わることで自分の中に湧き上がるネガティブと向き合ってみてくださいね。いやがらずに感じて、認めて、なんともしようとせずに、そんな自分がいるなぁとただ味わってみてください。そして、彼は大丈夫と信じてあげてくださいね。きっと、彼との関係も変わってきますよ。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年06月02日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「責められてる気がしてイライラしてしまう」という、みのむちさん(26歳・福祉職)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■みのむちさんのお悩み できないと思われるのがとてもイヤで、人から何か言われると責められてる気がしてカッとなりイライラしてしまいます。 普段から人に怒られるのが嫌で、自分の意見を言えません。 その為に軽く見られるのか、職場などで人からいじられたりクドクドと怒られることが多く、イライラしたり落ち込んだりします。 認めて欲しいのに… 。 プライベートでもパートナーからはよく「自分の感想を言っただけで責めてるんじゃないよ。なぜ怒ってるの?」と言われます。 心配して聞いてくれたのに、それさえも責められている気がしてイライラをぶつけてしまい、最後は険悪な雰囲気になります。常にファイティングポーズでガードをしてるような毎日から抜け出したい…。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより こんにちは、高橋かのんです。お悩み、拝見いたしました。みのむちさんは「自分のことをよくご存知だなあ」が私の印象です。 そう、責められてる「気」がするだけですよ。それを「気のせい」といいます(笑)。誰も責めてはいないのです。では、なぜ、そんな「気」がしてしまうかというと、人ではなくて自分が一番自分のことを責めているからです。 特に「できない」ことをすごくダメなことだと思っていらっしゃるようですね。だから、そんな自分が他人にバレることを怖がって、隠そうと頑張っているのです。それが、みのむちさんにファイティクグポーズをさせ、疲れさせている素ですよ。 さて、バレたら、どうなると思っていますか? バカにされる? 見捨てられる? 怒られる? 文面から察するに「怒られる」でしょうか。そして、その結果「見捨てられる」かな? 小さい頃、もしかしたら、怒られて見捨てられるんじゃないかと不安になった経験があるのかもしれませんね。だから、人から少しでも「できない」と感づいたようなことを言われようものなら、逆ギレしてしまう…、それを「図星を突かれた」といいます(笑)。そのセンサーも人並み以上というワケです。心配されるのも「できないから心配されるのだ」とセンサーがキャッチしてしまったら、ありがたく受け取れないですものね。 ご自身もおっしゃっているように「怒られたくないから、自分の意見を言わない」結果、「怒られる」という本末転倒なことになってますよね? 実は、私たちは、なぜか、そんな風に避けたいことを避けようとして、結果、それを招いていることがよくあるんです。そろそろ、そのうまくいかないやり方をやめませんか? 「自分の意見を言うと、怒られる」これが大勘違いです。「自分の意見を言うと、喜ばれる」って、何度もつぶやいて、いったん信じてみませんか? 我慢しなくていいのです。人の意見に合わせなくてもいい(もちろん、合わせるときがあってもいい)のです。あなたの意見を聞きたがっている人はたくさんいます。パートナーもとても真摯に向き合ってくれる方ですね。 人と違う意見を言うことは、批判でも、口答えでもありません。どちらが正しいでもないのです。きっと自分の意見を言うようになったら、人の意見(感想)も一意見として、「そう思うんだね」と受け取れるようになると思いますよ。そして、その違いにも興味を持って聞けるようになるでしょう。意見は違っているから面白いのです。違う意見のときがあるから、意見が合ったとき、うれしいのです。 さて、お題の「ファイティングポーズな毎日から抜け出すには?」ですが、簡単ですよ。 「できなくてもいい」とたくさんつぶやいて、できない自分を、まず自分が許すこと。認めること。実は、きっと、もう周りにはバレてることでしょうから、隠さないこと(笑)。 できないところは、できる人に活躍してもらう部分です。喜んで助けてもらいましょう。きっと、助ける人もうれしいはずですよ。なんでも一人でできたら、周りの人の出る幕がなくて、寂しいじゃないですか。ましてや、できるふりなんて、水臭いじゃないですか! そして「怒られてもいい」と覚悟を決めること。避けようとしないこと。ぜひ、自分の意見を言ってみてくださいね。毎日、無防備に、持ちつ持たれつ、過ごしていきまょう。 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年04月21日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「孤独感を感じてしまう」という、ゆみりさん(41歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆみりさんのお悩み わたしは「孤独」という気持ちになります。仲良くなりたい人へ話しかけたり、フォローしたりが苦手。たぶん私が聞き上手でない、ということなのかと。どんな場面でもそうです。家族でも友達でもつきあう人とも。 大切にしたい人に、わたしも大切にしてもらえるように受け止められたいのですが、なかなかそう感じられず孤独感をずっと持っています。 わたしはいつでも外野な気分。どうしたら、大切と思ってもらえるのでしょうか? ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ゆみりさん、ご相談ありがとうございます。高橋かのんです。大切にしたい人を大切にして、同じように自分も相手から大切にしてもらえる。それって、なんて幸せなんだろうって思いますよね。だから、そうなれるように、頑張る。でも、叶わなくて孤独を感じてしまう…とっても悲しい中にいることと思います。 私も、愛されるために尽くす人でした(笑)。思うように愛されないと余計に「愛し方が足りないから?!」って思って、もっと頑張ってみたりして。だって、してほしかったら「まず自分から与えよ」なんてこと言われますものね。 はたまた、ゆみりさんのように、「私の何がいけないんだろう」ってダメな所探しをしては、克服しようと頑張って、その繰り返しだったり。 でもね、そもそものスタートが違ったんだな~って、今は思います。なぜなら、「愛されるために、頑張る」「仲良くなるために、頑張る」ってことは、裏を返せば、「頑張らなければ、愛(仲良く)してもらえない」と思っているってことなんです。 でも、そんなことありません。そんなことしなくても、何もしなくても「どうせ、ただいるだけで愛されてるし、仲良くなっていくし」。そう信じることからスタートしてみませんか? その前提に立って、まず、今ままで、そのために頑張っていたことを全部やめることから始めてほしいのです。 そしたらね、頑張ってた頃には見えなかったものが、見えてきますよ。それは、あなたが望むようにではないかもしれないけど、あなたと同じ表現方法じゃないかもしれないけど、何もしてないのに周りの人が与えてくれる優しさが、大切に仕方が。 そして、やめて空いた時間を、自分のために使ってください。 周りの人は、あなたが「自分を扱うのと同じように扱ってくれる」と思っておいてくださいね。だから、人から大切にしてほしかったら、「自分を大切にすること」からです。 自分を大切にするって何でしょう? わからないという人が結構います。 今まで、「相手が何をしてほしいか」「どうしたら喜んでくれるか」ばかり考えていませんでしたか? もしかしたら、そのために無理をしたり、自分を犠牲にしてることすら気づかないくらいに、相手の期待に応えること、察することに一生懸命だったかもしれません。 ええ、ええ、私も「それが愛でしょ」くらいに思ってました(笑)。なのに、喜ばれなくて時に悲しくなったり、不安になったり、同じものを求めて苦しくなったり…。 もう、そんなことしなくていいですから、今度は、自分の心に聞いてあげてほしいのです。自分は、何をしたら喜ぶ? 楽しい? 幸せ? そのために、うんとうんと時間もお金もかけてあげてくださいね。それをするのに、時には、勇気が必要かもしれませんよ。覚悟して! そう、あなたは外野なんかじゃないんです。あなたが中心なんですよ! そして、そんな風に過ごして楽しく幸せに包まれた自分のオーラ(空気・雰囲気)のようなところに、いろんなご縁で出会った人たちを迎え入れるイメージでいるといいんじゃないかな~って思います。 そして、余裕ができて、大切な人たちに、何かしてあげること自体が楽しいことなら、そのときこそ、自分にしてあげるのと同じように、どうぞ誰かにしてあげてくださいね。真ん中の自分が満たされて、周りへ注がれていくシャンパンタワーのように! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年03月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「女性らしいことを楽しむことができません」という、智さん(19歳・大工)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■智さんのお悩み 女性らしいことを楽しむことができません。服を買いに出掛けたり、メイクをしたりできないのです。ファッション誌を手に取ることにさえ罪悪感がありできません。でも、たぶん人並みかそれ以上に興味はあります。 誰も家にいない時にならできます。物心ついた頃から、家計を苦しめてはいけない、病気がちの母を心配させてはいけない、両親の期待通りに生きなければいけないと、したいことを我慢してきました。それで、小さい頃から自分の身だしなみは後回しにして、全然気にもならないというふりをしてきました。 今は自分の収入で欲しい物を買うことができるのですが、ずっと我慢し続けた19年が、私を自由にしてくれません。両親のイメージする私とは正反対の私が苦しんでいるんです。特に女性らしいことがしたい、という思いに一番締め付けられています。どうしたら罪悪感に勝てますか? この先、20代になる前にどうにか乗り越えたいんです。助けてください! ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより 智さん、こんにちは。うん、うん、女性らしいこと、すればいいですよ。だって、せっかく女の子に生まれたんですもの。女の子を楽しみましょう! 自分のしたいこと、よーく、わかってますね。これは、できるできないじゃないのです。するだけ! 自分を縛ってるのは自分だけですから!! そりゃー、怖いかもしれません。だって、ずっと、してはダメだと思ってきたのですから。でもね、怖いけど、するの。してみるの。怖いのは、最初だけだから、ね。怖くなくなるのを待たなくていいの。他にも、したいこと、全部しよう。我慢してきたこと、全部しよう。自分の人生のハジマリ、ハジマリ。 おしゃれにお金をかけてもいい。お母さんを心配させてもいい。両親の期待に応えなくてもいい、がっかりさせてもいい。わたしだけ楽しんでもいい、幸せになってもいい。デスヨ! お金を使うのって、ほんと、怖いですよね。私もね、18歳でひとり暮らし始めたとき、買うものがいっぱいあって、どんどんお金使って、使う自分が怖かった。ずっと、倹約、倹約で生きてきたから…。自分が、どんどんお金を使ってしまう人になっていくような、金銭感覚が狂っていくような気がして怖くて怖くてね、母親に泣きながら電話したことがありました。 号泣しながら「お金使っちゃうよー」って。そしたら、「面白い子だねー、必要なもの買うんだから、いいんだよー」って笑われました(笑)。で、今はね、「自分が楽しむためにお金を使ってもいい」って思ってる。というか、そこにお金を使うことが、みんなハッピーになることだし、一番いい使い方だってわかったから! それから、「両親のイメージする私とは正反対の私が出せない」ってことですが…ということは、これまでイメージ通り(だと思って)男の子っぽくしてきたってことよね。もしかして、お仕事も大工さんという男性っぽいものを選んだのかしら?! 実は、女性らしいことや格好にブレーキがかかって、男の子っぽくしている人の多くが、私のカウンセリング経験上、親に「男の子が生まれることを望まれた」って人か多いの。「女で生まれて、ごめんなさい」って思ってたりする…。 でもね、だとしても、だからと言って、ご両親も女の子に男の子として生きることを望んでるわけじゃないと思いますよ! あなたが男の子の代わりをしなくていいの。ご両親に聞いてみてね。 もしも、小さいときご両親に男の子っぽい服装を着せられたし、両親に聞いたら「男の子がよかった。男の子っぽくしててって言うはず!」と言うなら、100歩譲って言われたとして…そしたら、そろそろちゃんと教えてあげましょう。「私、女の子だよ」って。「現実みてよ、本当の私を見てよ」って言えばいい。「苦しかったよ」って言えばいい。 そして、ご両親がどうあれ、もう本当の自分を見せていい。いつでもどこでも、本当の自分でいていい。本当の自分の人生を始めましょう! 女の子は楽しいですよー! カモーン! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2015年01月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「大好きな彼が忘れられない」という、ゆうさん(20歳・学生)に、心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんからアドバイスをいただきました。 ■ゆうさんのお悩み 7年前から一人の人を引きずっています。新しい恋をしたい。前に進みたいのですが、今でも忘れられません。いつまでもこのままではないか、と怖くなります。 ■心屋塾上級認定講師の高橋かのんさんより ゆうさん、こんにちは。ご相談いただき、ありがとうございます。そんなに好きになれる人に出逢えたこと、とても素敵だと思います。ずっと好きでいる自分に落ち込む必要なんてないですよ! そんなゆうさんに、「次は僕を好きになってほしい」と思う男性はたんさんいるんじゃないかしら。 ところで、ゆうさんは、今、彼を忘れようと頑張ってないですか。実は、それ、逆効果なんです。なぜなら、忘れようとするときには、何を忘れるんだっけ?と忘れる対象、つまり、彼を思い出すように脳はできているからです。 忘れようとすればするほど、思い出すようになってるんです(苦笑)だから、無理に、忘れようとしなくていいの。大切な思い出としてとっておいてね。しかも、いきなり嫌いになれるわけもないのだし、好きでいていいじゃないですか。彼を好きでいた一途でかわいい自分も一緒に、大事にとっておいてね。 ちなみに、その頃の自分が嫌いだったり悔いがあると、引きずる原因になったりしますよ。例えば、本当の自分が出せなかったとか、あの時、ああしていれば…とか。ゆうさんは、どうかしら? そんなときは、自分を許すことから始めましょう。本当は、どうしたかった? どうできてたらよかった? でも、できなかった。悲しかったね。悔しかったね。うんとうんと感じきりましょう。でもね、それが、あの時の自分の精一杯だったんだよ。あれでも最高に頑張ったんだよ。もう責めなくてもいいよ。不器用で、けなげでかわいかったよ。きっと、次は、大丈夫。 そして、次の恋に行くためにはだけれど…ゆうさんは、会った時にある程度わかる派かな。友達からだんだんと好きになっていく派かな。前者なら、そのうち、ある日突然、出逢っちゃうから大丈夫(笑)。 こんなことで悩んでたことすら、忘れちゃう。 後者なら、彼より好きなれるかどうかって考えないで、いろんな人のいいところを見つけて、気軽にお友達を増やしていけばいいんじゃないかしら? それから 「恋はするものじゃなくて、落ちるもの」って名言があるように、好きな人を「見つけよう」と頭で考えてがんばるのはやめて、今の素直な気持ちに従って、まずは自分のしたいことをしてみませんか。 あなたがあなたらしく楽しんでいる姿は魅力的でしょうし、そんな中で、自然体でいられる人と巡り合えるのではないでしょうか。そうならなかったとしても、楽しいからどうでもよくなって…そしたら、そんなときに現れちゃうものくらいに思ってみて! そして、それが、また、その彼かもしれないし、人生何があるかわからないものです。ご縁があれば、また、チャンスだってあるかもしれない。それまでに、うんといろいろ経験して、キラキラしていましょうよ。 最後に、心屋流らしく魔法の言葉として、ゆうさんが一番恐れていることから自由になるために、こんな言葉を呟いてみましょうか。「ずっと、一人でもいい」「好きな人ができなくてもいい」そして、次の恋に向けて、こんなのもどうぞ。「どうせ、私、惚れっぽいし~」 確かに、恋は刺激的だし、毎日にトキメキやウキウキ、ハリをもたらしてくけれど、それが全てじゃないから。恋をしていても、していなくても、幸せに楽しく過ごしてね。そして、うっかり落ちてしまうであろう次の恋を応援しています! 【特集】 凍えたココロがほっこり温まる、心屋仁之助 塾 【質問募集】 心屋仁之助 塾 一門にお悩みを相談したい方はこちら
2014年12月16日