30代にも増えている! 「乳がん」から自分を守るためにアラフォー女子が今できること
乳がんて何? 正しい知識を身につけたい乳がんは乳腺(母乳をつくるところ)にできる悪性腫瘍のこと。初期には食欲が減ったり、体調が悪くなるなどの全身症状はほとんどありません。唯一の変化、乳房の異変に気付かずに放置しておくと、乳腺の外にまでがん細胞が増殖し、血管やリンパ管を通って全身へと広がっていきます。
乳房のわずかな変化を見逃さないことが何より大切です。
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しこりは、
1cm〜2cmくらいの大きさになると、自分で注意深く触るとわかります。ただ、しこりがあるからといって、それが必ず乳がんであるというわけではありません。がん細胞が増え始めてからの症状としては、
痛み、
血液が混じったような分泌物が出る、
乳首のただれ、
皮膚のくぼみ、赤く腫れたりオレンジの皮のように
毛穴が目立つ、
脇の下のしこり、などさまざまなものがあります。
藤森さんは結局、乳がん摘出手術をするための精密検査によって、同じ胸にあと2つしこりが見つかり、右胸を全摘出する決心をします。
自分を奮い立たせ、手術では
乳房の同時再建をしてもらおうと気持ちを切り替えました。「落ち込んでいるだけでは何も始まらない。
これからどう生きていくかを考えることのほうが重要」だと気がついて。
「もちろん怖かったですよ、ずっと。私は仕事柄もあって、以前から女性の体と健康、病気などについては調べているほうだったと思います。それでも、祖母が乳がんによって両胸をなくしていたこともあり、小さいときからがんを怖がっていました。
それに、テレビドラマなんかだと、どうしても死んでしまうイメージが強いじゃないですか。でも実際は、早期に発見された乳がん患者の大半は
生存しています。
正しい知識を持っていれば、必要以上に怖がらなくて済みますし、
早期に発見できるようにきちんと
乳がん検診を受けておこうと考えるようになると思います。
病気に関わる知識は理解するのがなかなか難しいものですが、間違った情報に一喜一憂しないよう、きちんと覚えておきたいものです」(藤森さん)