30代にも増えている! 「乳がん」から自分を守るためにアラフォー女子が今できること
職場で、友達同士で
乳がんを話題にしよう。乳がん検診に行こう!「乳がんで亡くなった友達のメッセージは
『とにかく検診を受けて』それに尽きます。0期で発見された私が、自分の経験を公表してみなさんへ伝えていけるのも、同じく検診の大切さなんです。現に私は、最初の受診でがんではないと診断されましたから。自ら進んで2度目の検診に行かなかったらと考えると…、検診の重要性がわかってもらえると思います。
それなのに、乳がん検診を受ける人の数はあまりにも少ないんです。ピンクリボン運動は知っている、さらにピンクリボンのキャンペーンやイベントに参加もしているのに、乳がん検診に行っていない、そんな人もいるのが現実。悲しいですよね」(藤森さん)
ピンクリボンキャンペーンの認知度が高くなり、乳がん検診受診率も上がったといわれますが、実はまだ30数%。
諸外国に比べると、日本の検診受診率がいかに
低いかがわかります。
日本の乳がん検診受診率は、OECD(経済協力開発機構)加盟諸国の70~80%に対し、30~40%と極めて低い。
「どうして行かないのか聞いてみると、『私はまだ大丈夫』という人も少なくありません。アラフォー世代は、まだ子供も手がかかるし仕事も頑張る時期。『忙しくて自分のことなんてかまっていられないから』という人もいます。ひどいと『もし乳がんだったらコワイから』なんていう人も! 怖いから行くんですって!」(島田先生)
確かにこんな調査もあります。
【 なぜ検診に足が向かないのか、その理由 】
1位 受診する機会がなかったから 39%
2位 何の症状も心配なところもないから 36%
3位 撮影中痛かった(痛いらしい)から 26%
4位 費用が高いから 24%
5位 家族に乳がんの人がいないから 22%
6位 時間がないから 22%
7位 仕事が休めないから 22%
8位 どこで受けられるかわからないから 14%
9位 面倒だから 13%
10位 医師や技師が男性だとハズカシイから 9%
【乳房健康研究会が2013年に行ったアンケート調査】より
でも、いまこれを読んでいる人は、上のような理由で「検診に行かない」とは言えないはずです。行動を起こしましょう。
検診が受けられる場所を探しましょう。
島田菜穂子 先生
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長。2000年、乳がん啓発団体・乳房健康研究会を発足させ、乳がん啓発団体として日本初のNPO法人認証を受ける。同副理事長。乳がん認定医、放射線科専門医、認定産業医、日本体育協会認定スポーツドクターなどの認定医資格も持つ。
乳がん関連の著書、監修が多数。最近の監修は「乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。」(日本医療企画)。
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道
http://www.pinkribbon-breastcare.com
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