女と髪と人生と

ファッション・クリエイティブ・ディレクター軍地彩弓が自らの経験を元に語る、美容コラム。ファッションから世の中の潮流を読み解く、独自の視点で、「女と髪」の関係について語ります。

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え?本当に大切なのは「頭皮」だった!? 『“顔”主義から“頭皮”主義へ』セッションレポート

女性の「頭髪」「頭皮」に関する悩みや解決法について、女性専門頭髪外来を設けるAACクリニック銀座 院長の浜中聡子先生とファッション・クリエイティブ・ディレクターの軍地彩弓さんによる美容トークセッションが行われました。日経ヘルス プロデューサー 西沢邦浩さんをナビゲーターに迎えて開催された当日の模様をお伝えします。

え?本当に大切なのは「頭皮」だった!? 『“顔”主義から“頭皮”主義へ』セッションレポート

西沢:今回は「“顔”主義から“頭皮”主義へ」という衝撃的なタイトルがついています。頭皮というのは、それほど大切なものなのでしょうか?

浜中:みなさん顔は10代から気にかけているのに頭皮は意識せずにきていることが多いのではないでしょうか?  年齢を重ねて髪が薄くなったり、うねりが出たり、パサつきなどの乾燥に気づく。しかし髪は死んだ細胞なので、髪そのものを改善したいと思ったら、アプローチすべきはその髪が生えてくるベースである頭皮なのです。

軍地:ある日、突然、気がつきますよね。あれ?髪の毛にハリがなくなっているなとか、若い頃のようにボリュームがないなって。

浜中:そう、軍地さんのおっしゃる通り、突然、髪のエイジングに気付く方が多いですね。本当は気づいたときにはすでに進行しているので、ケアはもっと前からやっていただきたいのです。

え?本当に大切なのは「頭皮」だった!? 『“顔”主義から“頭皮”主義へ』セッションレポート

■髪の変化に気づいたらできるだけ早く!ケアをはじめましょう。

軍地:どれぐらいからケアを始めるといいのですか?

浜中:変化に気づいたらできるだけ早く!です。例えば「あれ?母親に何となく似てきたな」と思ったら、それはもうエイジングのサイン。ホルモンバランスの崩れが髪の薄毛にも影響を与えていることが最近は研究で明らかになってきています。

西沢:薄毛で悩んでいるのは僕のような男性が多いと思っていたのですが、女性もホルモンバランスの崩れなどによって多くの人が悩んでいるのですね。

浜中:女性の薄毛は全体的に薄くなる場合が多くみられます。

軍地:女性の薄毛は、年齢を重ねて男性ホルモンが増えるからという説を耳にしたことがありますが。

浜中:女性にも男性ホルモンがありますが、それが活性化するというよりは、女性ホルモンのバランスが乱れることによる影響のほうが大きいです。

軍地:気づいてからでは遅いのでしょうか? 何か改善したり、元に戻れないとしても維持する方法はないですか?

え?本当に大切なのは「頭皮」だった!? 『“顔”主義から“頭皮”主義へ』セッションレポート

浜中:気をつけていただきたいことは7つあります。

1:質のいい睡眠、バランスのいい食事
2:禁酒、節酒で頭皮の血流を改善
3:ホルモンバランスに気をつける
4:体重もしっかりコントロール
5:有酸素運動で血流をよくする
6:免疫力の維持で髪の底力をキープ
7:シャンプーはスキンケアと心得る

こちらがみなさんに意識して頂きたいポイントですね。

■髪のために優先的に気を付けたいポイントはズバリ食事!

軍地:スボラな私にはどれも大変に感じてしまいます(笑)。この中で、一番気をつけたほうがいいのは?

浜中:質のいい睡眠、バランスのいい食事ですね。高タンパク低脂肪の食事がおすすめです。さらに細かくいうのならば、動物性たんぱく質の方が植物性たんぱく質より吸収がいいのでお肉なども摂取したほうが髪のためにはいいですね。

軍地:ヘッドスパなどをすると、顔のたるみが改善される感じがするんですけれど、頭皮マッサージなどは髪にとっては、いいのでしょうか?

浜中:マッサージをしたら髪の悩みが全て改善されるというわけではありませんが、プラスアルファのリラクゼーション効果を期待する分にはいいと思いますね。よく抜け毛が怖くて洗髪頻度を減らすという方がいるのですが、それは逆効果です。

軍地:抜け毛があってもきちんと洗ったほうがいい?

浜中:そうです。エクステなどもファッションとしてはいいのですが、どうしてもケアがおろそかになりがち。頭皮は顔と同じで保湿と清潔感が重要です。

軍地:ファッション撮影などをしていると髪が決まらないと洋服が着こなせないのを実感しますね。髪のボリュームが少ないと全体に貧弱な印象を与えてしまう。

浜中:女性にとっては、髪に厚みがないと老けて見えてしまうことは最大の悩みになります。ボリュームが今以上に減らないようにするためには早めの取り組みが大事です。

軍地:鏡を見るときに普通は正面から見ることが多いと思うんですが、髪のボリュームなどは横から見たり、頭頂部から見ることも大切ですね。頭皮の血行がいいと頭皮が青白いというのも私は美容師さんから教えてもらいました。

■ヘアケアはファッションと同じ! 年齢に合わせて見直しましょう

浜中:どうしても20代の頃はこうだったなどと自分の一番良かったころと比べがちですが、変化に気づいたときに客観的な把握をすることは大切です。そこから、年齢とともに変わっていった自分に必要なものがわかりますから。

軍地:ファッションの見直しと同じで、年齢とともにシャンプーなどヘアケア剤も見直すことが必要ですね。

西沢:バランスのいい食事とり、十分な睡眠時間をとって、適度な運動をして、頭皮環境を整えること。それが年を重ねてもキレイでいることに繋がります。年齢とともに似合うヘアスタイルが変わるようにシャンプーも変わってくるものなのです。

●プロフィール
■AACクリニック銀座院長 浜中聡子さん
医学博士。米国抗加齢医学会専門医、国際アンチエイジング医学会専門医などの資格を多数取得。丁寧な診察と、ライフスタイルまで含めたアドバイスに定評がある。

■ファッション ・クリエイティブ ・ディレクター 軍地彩弓さん
講談社「ViVi」でファッションライターとして活躍後、 雑誌「GLAMOROUS」の立ち上げに尽力。2014年より「Numero TOKYO」ディレクターに就任。同時に(株)「gumi-gumi」を立ち上げる。フジテレビ系ドラマ「ファーストクラス」の衣装監修や、「直撃LIVEグッディ!」のコメンテーターなど活躍は多岐に渡る。


年齢とともに似合う洋服が変わるようにシャンプーの見直しも必要。
では、どのようなシャンプーがいいのでしょう?

必見!輝き続けるオトナ女子が注目する「自分に合ったヘアケア」とは?>>>

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