コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記
「お父さんはどっち? 夫が双子による問題」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.18
あけましておめでとうございます!
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
初めて息子と迎えたお正月。
親戚一同集まって美味しいおせちを囲んで笑顔いっぱいの1日を過ごせました。
2016年も「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記」をどうぞよろしくお願い致します!
さてさて、本編に。
突然ですが、わたしの夫は双子です。
夫には、背丈も顔もそっくりなお兄さんがいる。
兄の名前はヒロシ、弟はアツシ。
弟のアツシがわたしの夫。
一卵性双生児とは、これほどまで似るものか! DNAが一緒なのでそれもそのはず。顔のパーツがほとんど一緒だし、髪が癖っ毛なところとか、視力が悪いところとか、声までそっくりなので、昔紹介してもらった時はえらく戸惑ったものだ。
わたしたちの結婚式に出席した友人たちはあまりにも似ているので「新郎が二人いるみたいだ」と爆笑していた。
それほどまでに似ている二人だけれど、おもしろいことに性格や職業は正反対。
兄のヒロシは明朗活発で職業は俳優。弟のアツシは温厚で慎重な性格、職業は会社員。銀行の営業の仕事をしている。
普段の生活も異なるし、やっぱり嫁ともなれば微妙に違いが分かってくるもので、今は見分けがつくし、目をつぶって声を聞き分けることも容易になってきた。
しかしながら、これが息子となると、はたして違いがわかるのだろうか?
子煩悩な夫にも負けず劣らず、双子の兄もこどもが大好きで、甥っ子が可愛くて仕方がない様子。
毎週のように甥っ子を見に我が家にやってくるものだから、息子にとってはお父さんが二人いるような感覚になっているような気がしてならない。
どちらがお父さんなのか、息子はどのタイミングで分かるのだろう?
夫としては、いつか息子が間違えて「お父さん」と双子の兄のヒロシに言おうものなら、その夜枕を濡らしてしまうだろう。