理想の家族は都市伝説⁉ 思想家に学ぶ子育てのヒント<内田樹 編>
© maccc - Fotolia.com
今やメディアに引っ張りダコの思想家・内田樹さん。『街場の教育論』(ミシマ社)や『14歳の子を持つ親たちへ』(名越康文との共著/新潮新書)など、家族や教育に関する著作も数多く世に送り出しています。
一緒に過ごす家族との問題に、日々頭を悩ませている人も多いはず。家族の人間関係は、距離が近いだけになかなか客観的に考えられませんよね。どうすれば良好な家族関係が築けるのでしょう? 内田樹氏の主張をわかりやすく紹介します。
何よりもまず、「儀礼」が大事
みなさんは家族において最も大事なことは何だと思いますか?「愛情」や「理解」?あるいは「価値観」?
内田樹氏は、家族においてもっとも大事なことは「儀礼」だといいます。
家族の条件というのは家族の儀礼を守ること、それだけである。
それがクリアーできていれば、もうオッケーである。
朝起きたら「おはようございます」と言い、誰かが出かけるときは「いってきます」「いってらっしゃい」と言い、誰かが帰ってきたら「ただいま」「おかえりなさい」と言い、ご飯を食べるときは「いただきます」「ごちそうさま」と言い、寝るときは「おやすみなさい」と言いかわす。
家族の儀礼のそれが全部である。
それができれば愛も理解も要らない。
私はそういう意見である。
出典: 内田樹の研究室
愛情と思いやりがあふれる家族は都市伝説
では、なぜ内田樹は「儀礼」こそが大事なことだと主張するのでしょうか。それは、内田氏の以下の発言に表れています。
家族みんなが全員への愛情に溢れ、その胸中の隅々まで理解しているような家族というのは一種の理想に過ぎなく、それを追い求めるがゆえに不満が生まれるという現状があると、内田氏は言っているのです。
家族みんながお互いへの愛情や思いやりにあふれている――そのような家族は理想でしかなく、なかなか存在しうるものではありません。
それは、ある種の都市伝説のようなものです。フィクションに近いと言っても過言ではありません。
家族というものに「愛情」や「理解」や「価値観の一致」を条件付けるのは、あまりに要求が高すぎると内田樹氏はいうのです。高すぎる理想は、自分の首を絞めることになります。
- 1
- 2
関連リンク
-
未読400件に長文投稿…13歳・ASDグレーゾーン息子のスマホ事情と、グループチャット退会で見つけた「自分に合う」距離感【読者体験談】
-
「学校行きたくない」は9月1日だけじゃない。最初の2週間に子どもが出すSOSサイン
-
日本でも買える韓国インテリア!低価格なのにおしゃれで可愛いohouseのリアルバイ3商品をご紹介! | HugMug
-
0歳からの本格英語教育で未来を育む 30年間で築いた信頼と実績を次の世代へ 『EFL Club』が創立30周年、記念式典を開催
-
2,333名の保護者調査から見えた、不登校35万人時代の子どもと家庭を支える「栄養」という新たな視点 新刊『子どものたんぱく質強化ごはん』が9月4日発売