コミックエッセイ:おかっぱちゃんの子育て奮闘日記

「テープorパンツ!? オムツはどっち派?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.33 


さっそく式がスタート。息子を抱っこして、新郎新婦の入場を待つ。演奏が始まり、オルガンの音が鳴り響く。合唱隊がそれに合わせて声を高らかに歌い始める。

新郎新婦が入場すると、息子は興奮気味に「あうあうあ~」と声を上げ始めた。花嫁さんの美しさに感動しているのか? 「うんうん、わかるのね? 花嫁さん、綺麗だねえ…!」と声をかけるも、息子の声はさらに大きくなっていく。教会の中で「あうあうあ~」という声が鳴り響き、わたしは赤面。

あぁ、式中に暴れないでよ~? わたしは内心、息子が泣き出すのではないかと心配し始めた。息子は、わたしの膝の上で屈伸を繰り返し、なんだか落ち着かない様子。もしかして、これは……。

指輪の交換が終わり、神父が新郎新婦に声をかける。
「一生幸せにすると、あなたは神に誓いますか?」
「はい。誓いま…ブリブリブリブリブリ~!!!!」

「テープorパンツ!? オムツはどっち派?」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.33 
誓いの言葉と同時に放たれた、息子のう◯こ。
わーーーーーーーーー!なぜ、このタイミングで!? 大声をあげて叫びたい気持ちを抑え、平常心をどうにか保とうとするが、抱っこして、息子のお尻を支えていた右手にホカホカとした温もりを感じる。

これは、漏れているかもしれない…! 白いロンパースなんて着せてくるんじゃなかった…。動揺を隠しきれないまま、夫の方をチラッと見ると、幼馴染の晴れ姿を見て感慨深そうな顔をしていた。

それもそのはず、20年以上の付き合いになる親友が結婚するのだから、こみ上げるものがあるだろう。

夫が感動の渦の中に包まれている中。その隣でわたしは息子のう◯こがこれ以上漏れないように、大きく手を広げ全神経を息子のお尻に集中。無事式が終わるまでずっと緊張していた。

新郎新婦と同じくらい緊張したと言っても過言ではない。あぁ、せっかくの結婚式が…。こんな冷や汗を毎回かくくらいなら、ちょっとくらい高くても性能の良いオムツにした方が良い。

この事件でわたしはテープタイプのオムツから、パンツタイプへと移行することにしたのだった。

つづく

次回は「高熱! 突発性発疹の恐怖」をお送りします。


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