コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~

通院拒否…からの心境の変化【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第10話】


通院を休んでいる間は、ゆっくりと自分と向き合う時間になったのかもしれません。

私の中で、少しずつ心境が変化していました。

治療して子どもを作ることを拒んで過ごしている今の生活。それは、ひとつの尊い命を産み育てるというそのことと果たして釣り合うのか。その価値はあるのか。

もし自分に子供を産むことができるのなら、それに挑戦すべきじゃないか。

私は挑戦する権利を持っている。

しかもそれに期限があるならば、できるときにやるべきではないか。

何もしないで後で万が一後悔するより、挑戦してそれでも出来ないなら、そのときに別の人生を考えてもいいのではないか。

おそらく60歳になってから、治療を始めてもおそらくもう遅い。

通院拒否…からの心境の変化【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第10話】

やれるもんならやってみよう。産めるもんなら産んでみよう。そんな気持ちが芽生えていました。

そうなると、もう自分にウソはついてないので、気持ちが軽くなりました。

クリニックに通うことも苦ではなくなりました。

今までは、子供いないことが不幸じゃないんだと言ってる自分なのに治療に通う自分。この矛盾が苦痛でした。

しかし「産めるものなら産んでやろうじゃないか、てやんでぃ。」と開き直る(?)ことができたら、憂鬱な世界がパァ~っと明るくなったのでした。


通院拒否…からの心境の変化【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第10話】

(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)


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