コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「食べてくれない子ども」は、苦痛と戦っているのかもしれない【後編】【コソダテフルな毎日 第40話】
■おじいちゃんが食べさせてくれた「一生忘れられない味」
私は物凄く偏食、少食な子どもでした。
無理矢理口に詰められ、吐いても無理に食べさせられてました。食べ終わるまで何時間でも正座して。給食も苦労しました。
おいしいって記憶に残っているのが、こっそりおじいちゃんが食べさせてくれた「いちごジャムパン」。
食パンのみみが嫌いな私に、みみをキレイにとってくれて、薄くいちごジャムをぬって半分におって食べさせてくれた。
一生忘れない味です。
いつかおいしいって思えるときがくるのを待ってほしかったな…怒らないで欲しかったな…。
おじいちゃんのいちごジャムパンが一生忘れない味なのは、おいしかったからだけじゃないと思います。
自分の気持ちに寄り添ってもらえたこと、自分をありのままに受け入れてもらえたことが、それを忘れられない味にさせたんだと思います。
現在5歳の次男。
彼がなんでもモリモリ食べてる姿なんて、今からは全く想像できません。
このまま食べないままかもしれないし、食べるようになるのかもしれないですが、親の私が必死に働きかけたところであんまり意味がないような気がします。
彼が自分で「食べてみようかな」と思えるときが来るのをただ待とうと思います。
ちなみにですが、元偏食っ子達がお母さんになった今、子どもの好き嫌いに関してどう思うのかというと…。
そこはやはり私たちと同じように「せっかく作ったのにぃぃ!!」とイライラもするし、「なんでも食べてほしい!}って願うようです。(笑)
みんなお母さんの願いはひとつ。我が子に健康に育ってほしい。
今になったらあのときの親の気持ちが分かりますね。
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