コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
不妊治療中によく言われた言葉【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第18話】
不妊治療は終わりの見えないトンネルのように思えた、という中村こてつさん。体外受精を始める決心をしたものの、一旦治療は2か月のお休みに入ります。中村こてつさんの2005-8年の体験記です。
不妊治療中ものすごくよく言われた言葉
2ヶ月間の治療休み。
自分で思っていたより治療へのストレスはあったらしく、何も考えなくてよい心から穏やかな日々に懐かしささえ感じました。
しかし、そんな穏やかな日々は数日で、お休み中も生理が始まりそうな気配を感じると、なんだかイライラ…少しのことでムッとなり、その後急に悲しくなってポロリと涙…。
子どもを持つと意識して治療を始めてから、生理前に自分の感情が不安定になることはもう自分ではどうしようもないのでした。
不妊治療をしていると人に話すと、何人もの人から言われた言葉があります。
その人の友達や知人は「治療をやめたら自然にできたらしい」と。
そのたびに思いました。
でたーーーっ!「治療やめたら自然妊娠」説~っ、と(笑)。
きっとその人は、励まし・応援の意味でその話をしてくれたのだと思います。
たしかに、不妊の大敵と言われるストレスから解放されて、実際に妊娠された方もいるのでしょう。
けれども不妊の理由も特定されて、ほぼほぼ自然妊娠は無理とされている私には、その言葉にパワーをもらうことはないのでした。
へぇ、そうなんだ。と言うしかありませんでした。
…けれども、いざ自分が治療を休むと決めたとき、心の中に蘇る「治療やめたら自然妊娠」説(笑)。ぜ~んぜんっ、期待してないしぃぃ…可能性はゼロじゃないけどさぁ~…。
…そして…
生理。落ち込む。というのを2回繰り返して、私の休息は幕を閉じました。
人生、そう上手くはいきません。
いよいよ体外受精をはじめます。
(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)