■子どもの一大事なのに帰ってこない夫
三男は気管支が弱くて喘息(ぜんそく)気味でした(一歳になる頃には治っていたので結果的に言うと軽い方だったのですが)。
夜は咳がいちだんとひどくなるので布団に寝かせると咳込んでしまい、私も三男も0歳代は寝られない生活を送っていました。
そんなある日、三男がいつものように布団の上で咳き込み始めてしまったのですが、唾液が気管に入ってしまったようで
咳が止まらなくて大変なことになってしまったんです。
顔を真っ赤にして息つく間もないほど咳き込む三男を前に、暗闇のなかで呼吸が止まっちゃうんじゃないかとうろたえる私。
私は急いで夫に電話をかけました。自分1人じゃ心細かったからです。
しかし、この日、
夫は会社の同僚たちとバーベキュー中!!
夫が楽しくワイワイとナイトバーベキューに興じている一方で、妻は家で息子が今にも死ぬんじゃないかと半泣きで電話をかけているわけです。
嘘じゃないですよ。
本当に半泣きになって涙声で電話をかけたのです。
結果からいって、夫の言う通り、しばらく経てば治まったのですが…。
夫が帰ってきたのは、とどこおりなくすべてのバーベキューを終えてからでした。深夜です。
正直、夫が帰ってきたからといって何になるわけでもないですが、早く帰ってきてほしかったです。
1人で過ごす不安な気持ちをわかってほしかったです。
またある日は、次男が熱性痙攣(けいれん)を起こして救急病院に搬送されました。
この痙攣は二回目だったのですが、家には大人が私1人しかおらず、痙攣した子どもと残りの子ども2人を1人で病院に連れていくことが無理だと判断したため、救急車を呼びました(熱性痙攣における救急車要請可否は自治体によっても違うらしいのでそれぞれ確認してください)。
しかし、救急車の定員オーバーになってしまったため、長男は近所のお宅に預かってもらうことになり、私は夫に連絡をいれ、そのまま病院に向かいました。
病院について、念のためMRIを取っている間に、夫に電話したんです。
がしかし、夫はというと…
飲み会に行っておりました~~~!!!!(笑)
もう、ひっくり返るでしょう!? えぇ。どうぞひっくり返ってください。
しーんと静まり返る受話器の向こうから聞こえる居酒屋の音。しかも、経過報告を聞いて、そのまま飲み会を続行する気でいるような…? え?
嘘~~~!! そのまま飲んで帰ってくるつもりぃぃぃ~~~!? いやいやいや、さすがに帰ってきてくださいよ!!
長男を近所のお宅に預かってもらっていることを伝えると、すぐに帰ってきたのですが…。
はい。うちの夫、どうしようもありませんね~~(笑)。 この気の利かなさっぷり!
ここで夫にわめき散らしたり、泣いたり、怒鳴ったり…は、性格的に私にはできなかったのですが、その代わり、
夫がいなくても自分1人でなんでもできる! と鋼の女化しました。
夫なんていてもいなくても一緒。お金さえ稼いできてくれればそれでいい、期待するだけ無駄。
期待するからしんどいんだ、ATMととらえよう、と思おうとしました。