コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
テレビは子どもにどう影響する? テレビ好きも個性のひとつ【コソダテフルな毎日 第57話】
今となってはこんな私ですが、かつて「○○しちゃいけない」とかたくなに気にしていたことはいくつかあります。
そのうちのひとつが、
テレビに子守りをさせてはいけない、っていうことでした。
はじめての子育てで右も左もわからなかった私は、当時育児書を読み漁りましたが、どれを読んでも「テレビは受動的だから子どもの想像力が育ちにくくなる」とか「テレビを見せるなら子どもを一人にしないでお母さんも一緒に番組を見て楽しみましょう」といったことが書かれていました。
こうして新米ママのピカピカの脳みそに
テレビに子守りをさせてはいけないんだということががっちりインプットされました。
よって、食事中はもちろん日中もテレビはつけず静かな部屋で子育てに専念しておりました。
■9年前、テレビは「悪」だった
長男は現在9歳なのですが、たった9年でも時代の流れるスピードの速さを感じずにはいられません。
当時は「スマホ」というものがまだ浸透していなかったんですよ。だから
「テレビ」が私にとっての「悪」でした。
しかしその3年後、次男が生まれた頃には「スマホに子守りをさせないで」の流れが台頭してきていました。
この短い間にいかに爆発的にスマホが庶民生活に普及したのかがわかります(もちろん私もこの3年間の間にスマホに変えました)。
少し話がそれますが、子守をさせてはいけないものがテレビからスマホになったこういう流れ、きっと昔っから変わっていないんじゃないですかね。
新しいものが出てきたらとりあえずそれを「よろしくない」とする文化。
きっと四足歩行していた猿人から二足歩行の人間に進化した時には猿人が「最近の若者は変な歩き方をしおって」とか言ってたんじゃないかとさえ思います。
話を戻しましてテレビの話です。そりゃ理想を言えば一緒に番組を楽しめたらよかったのですが、
実際そんなの無理でした。