コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
小1の登下校に親は付き添う? 泣く長男を1人で行かせ続けた私の後悔【コソダテフルな毎日 第64話】
■新1年生を襲う「悪天候」
連続で春の嵐。お天気に恵まれない日が続いたのです。
ランドセルを背負ってカッパを着て、傘をさして、雨ザァーザァー・風ゴォーゴォーのなか登校する新1年生。
お天気ばかりはどうしようもないとはいえ、かわいそうでしたねぇ…。見送る背中に思わず涙が出そうになりました。
それでも「
1番最初にこれを経験しておいたら、もう怖いものはない!」「雨でも風でも頑張って行ってこい!」と家の玄関で送り出すことにしました。
最初はお友だちと一緒に待ち合わせて行っていた長男ですが、2週間も経たないうちに「1人でいきたい」と言い出すようになりまして、思っていたよりも早く自分たちでの登校に慣れたように見えました。
「よかった」と私もホッと胸をなでおろしていたのですが…。
入学から1ヶ月ほど経った頃でしょうか。何の話題だったか忘れてしまいましたが、ある日長男と私が言い合いになってた時に、ふと、長男の口から出てきたのです。
■本音をぶつけてきた長男
「
ママも学校まで送ってよ! 1回も送ってくれたことない。みんな送ってくれてるのに~~!」と。
全然別の話をしていたのに、最終的に長男が泣きながら訴えてきたのはこれでした。
これが本音だったんでしょうね。一見すんなり慣れたように見えた長男でしたが、
実は心の中ではうらやましかったのだと思います。
お母さんやおばあちゃんと一緒に登校している子を横目で見ながら、てくてく歩いて学校に向かっていたのだと思います。
なかには朝も一緒に行って、帰りも途中でお母さんが待っていてくれる子もいるのに、「僕のところは朝も帰りもいないじゃないか!!」といったところでしょうか。
長男なりに、私の状況も理解して我慢してくれていたと思います。
私はその長男の本当の気持ちに気づいてるような気づいていないような、見て見ないフリをしているようなところがありました。
既に新しい世界に馴染んだように見えた長男でしたが、時間差で本音を抑えきれず私にぶつけてきたのでした。そこで当時の私はどうしたかというと…