【医師監修】日本の赤ちゃん4人に1人が足りない栄養素とは? 【東大ママドクターが教える!最新子育て食(2)】

2018年4月19日 06:00
 

コバヤシカヨ ライター
コバヤシカヨ

目次

・過度な紫外線対策でママも子どももビタミンDが不足気味に
・離乳食の新常識! 卵アレルギーのリスクを軽減する方法は?
・貧血症状がなくても鉄分不足の疑いが…「隠れ鉄欠」に注意!
【医師監修】日本の赤ちゃん4人に1人が足りない栄養素とは? 【東大ママドクターが教える!最新子育て食(2)】

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「子どもに健康に育ってほしい」と毎日の食事の栄養バランスに気をかけていても、不足しがちな栄養素があります。足りない栄養素とは何? 普段の生活でどう補えばいいの?

「赤ちゃんだけでなく、実はママ自身も不足しています」という小児科医の伊藤明子先生に、お話をうかがいました。

【医師監修】日本の赤ちゃん4人に1人が足りない栄養素とは? 【東大ママドクターが教える!最新子育て食(2)】伊藤明子先生 プロフィール


小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院で臨床研修。同病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』『天然ヘルシー「調和食」レシピ』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。



■過度な紫外線対策でママも子どももビタミンDが不足気味に

―― 赤ちゃんに不足しがちな栄養素とはズバリ何でしょうか?

伊藤明子先生(以下、伊藤先生):タンパク質やカルシウムなどいくつかありますが、近年、特に足りていないと言われるのはビタミンDです。日本で健康に生まれた赤ちゃんを調べたところ、約22%がビタミンD不足だったという研究データがあります。

母乳にはとても優れた栄養がつまっていますが、ビタミンDは少ないですし、母体がビタミンD不足であるがゆえに赤ちゃんも不足しているとも考えられています。

また、私たちが行った研究で、日本の0歳から15歳までの子どもに、医師が診断した病名を調査したところ、「ビタミンD欠乏性くる病」が2009年から2014年の間で3倍以上に増えていることがわかっています。

くる病とはビタミンD不足などにより、骨格異常や骨の変形が起きてしまい、歩行に影響が出ることもある怖い病気です。ビタミンDは、免疫にも発達にも関係しています。

―― 生まれた時から足りていないとは…! なぜビタミンD不足が起きてしまうのでしょうか?

伊藤先生:ビタミンDの源となるのは日光(紫外線B)と食品。その割合はおおよそ7対3というくらい、日光が占める割合が大きいのです。それにもかかわらず、最近のママたちの多くは美容への意識が高いこともあって、日焼け止めや日傘、アームカバーなど紫外線から「完全防備」しています。

つまり、日光からビタミンDをほとんど生成できていない状態なのです。そうなってくると、ただでさえ不足しがちな母乳中のビタミンDがさらに不足することに。

さらに、紫外線を気にしすぎるあまり、赤ちゃんにもばっちり日焼け止めを塗ってしまい、日光によるビタミンDの生成をさまたげています。日焼け止めクリームを少しでも塗るとビタミンDが作られないので、海や山など屋外で過ごす時間が長い時には塗るなど、調整しながら使えるといいですね。

―― 赤ちゃんに日光浴は大切なんですね。一日あたりの目安はどれくらいでしょうか?

伊藤先生:一日10分~15分、日光を浴びるといいでしょう。紫外線の弱くなる秋から春にかけては、1時間くらい浴びるのがベター。全身でなくても、手のひらや足の先だけでも大丈夫ですよ。

とはいえ、緯度によっては(暮らしているところが北であればあるほど)、1時間の日光浴では足りないこともわかってきているので、ビタミンDが強化された食品などをとることを考えたいですね。

■離乳食の新常識! 卵アレルギーのリスクを軽減する方法は?

―― 紫外線対策のやりすぎは禁物ということですね。食事の面ではいかがでしょうか?

伊藤先生:ビタミンDが含まれる食品はイワシやしらす干し、サケ、卵黄など。きのこ類にも含まれますが、微量です。普段通りの食生活をしていると、どうしても不足しがちな食品ばかりです。

みなさんは毎朝、卵を食べていますか? アレルギーのない幼児なら一日1個食べることをおすすめしています。「アレルギーやコレステロールが心配だから」と敬遠するママも多いようですが、最近では離乳食早期から加熱して少しずつ与えることでアレルギーのリスクを減らせることがわかっています。

また、遺伝的にコレステロールが高い方を除いて、大人なら毎日1~2個食べても血中のコレステロール値にはあまり影響しないことが研究で示されました。

ビタミンDを補う離乳食
「アボカドディップ」(1歳半~)
【医師監修】日本の赤ちゃん4人に1人が足りない栄養素とは? 【東大ママドクターが教える!最新子育て食(2)】
<材料 2人分>
アボカド 1個
卵 1個
レモン汁 小さじ1
塩 少々
こしょう 少々
マヨネーズ 大さじ1
オイルサーディンなど 適宜

<作り方>
1.アボカドは縦半分にカットし、包丁の刃元部分を種に突き刺して取り除く。アボカドの皮をカップにする場合は
スプーンなどで実をくり抜く。器に盛りつける場合はそのまま皮をむく。
2.アボカドの実を1cm角のさいの目切りにする。
3.卵を固ゆでにし、冷水で粗熱をとったら殻をむいてみじん切りにする。
4.ボウルにアボカド、卵、レモン汁、塩、こしょう、マヨネーズを入れて混ぜる。器かアボカドの皮をカップにして盛りつける。


―― そのほかにできることはありますか?

伊藤先生:欧米でよく利用されるのが、サプリメントや強化食。日本ではまだ種類は多くありませんが、牛乳や卵などにビタミンDを添加した強化食があります。スーパーなどで手に入りますよ。サプリメントも含めて、上手に活用できるといいですね。なお、子どもにサプリメントを与える時は医師に相談してからにしてください。

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