コミックエッセイ:こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~
移植日が決まる。母体になる準備が進む。【こうして赤子を授かった~中村こてつ不妊治療体験記~ 第27話】
子宮内膜の厚みが基準に達したので、黄体ホルモンの投与が開始されました。
その日は注射(プロゲストン50mg)でした。排卵誘発の注射ほど痛くはないけれど、よく揉まないと翌日にコリコリに硬くなりました。
その後3日は膣座薬(朝夕2個ずつ)で、移植前日だけ地元の産婦人科クリニックで注射することになりました。注射&座薬以外に、錠剤のお薬(デュファストン)も毎食後、飲みます。プレマリンとバファリンもあるし、薬だらけです。飲み忘れないか不安になります。
準備は整いました。
次はいよいよ移植となります。
とうとう、ここまで来たか…
ここに辿り着くまでに、上がったり下がったり、自分の中の様々な感情を味わってきました。
もう「頑張ろう」などそういう次元ではなく、来るべき未来がどんなものであろうと丸ごとそのままを受け入れようという心持ちです。
心の中には凪いだ海がどこまでも続いています。
※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。