コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
子育ては思い通りにいかなくて当たり前。これから親になる人へ【コソダテフルな毎日 第79話】
■子育ては思い通りにいかなくて当たり前
自分はいいお母さんになるんだと思い描いていただけに自分のイライラしてしまう性格にショックを受けましたし、
偉そうに他人の育児を批評していた自分が恥ずかしくなりました。
経験してこそ分かることがあると書いてしまうと、じゃぁ、子どもを産み育てたことがない人が育児を語るな、とかよその子育てに口を出すなというように聞こえてしまうかもしれませんが、そういうことが言いたいわけではありません。
子どもを産んでいない独身時代だからこその視点もありますし、逆に子どもを産んだからこそ鈍感になってしまっている視点もあると思います。
ただ、今、若い人が日常生活の中で赤ちゃんや1・2・3歳児と触れ合う機会ってすごく少ないと思うんですよね。若い人って言ったって、私の頃だって中高生時代に赤ちゃんと触れ合う機会なんて全くなかったですからね。
だから、赤ちゃんってCMみたいにニコニコ笑ってすやすや寝てるだけの天使なのかと思ってましたし、ファッション誌のママみたいに育児って楽しいものだと思っていました。
子育てってこんなにも思い通りにいかない事があるんだ、泣きたくなるほどしんどい事もあるんだってことを知らなくて、さらに言えば、親のしつけ方次第で子どもはなんとでもなるんだと思っていました。
きっとかつての私がそうだったように、「親のしつけ次第で子どもが言うことを聞く」って思ってる人がたくさんいると思います。
たしかにそういう点もあることはありますが、子どもは親の所有物ではないし、
親の思い通りになんてならなくて普通です。
親が全部操れるんだなんて思ってしまうことが、より子育て世代を苦しめることになると思います。
ですので、いずれお父さんお母さんになっていく若い人たちにこそ、子育てのリアル、
子どもってこんなに泣くんだよ、こんなにイヤイヤ言うんだよ、それでもそれと同じぐらい楽しい瞬間もあるし、可愛いんだよっていうことを伝えていけたらいいなと思います。
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