コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「ありがとう」が言えない子ども、なぜ? 変われるキッカケとは【コソダテフルな毎日 第86話】
恥ずかしいそうです。
どうして恥ずかしいのかは本人にもうまく説明ができないのですが、とにかく「恥ずかしくてなかなか言えない」と…。
と、そこで、私の知る限り一番の「ありがとうとごめんねが言えなかった子ども」だった友人に話を聞いてみました。
■ありがとうと言えなかった子が大人になったら?
彼女とは小さい頃から知り合いなのですが、とにかく「ごめんね・ありがとう」が言えない人で、子ども心にどうしてこんなに「ごめんね」が言えないんだろうと不思議に思っていました。
ですが、大きくなった今、彼女が感謝したり謝らないかというとそういうわけじゃないんですよね。
ちゃんとお礼も言いますし、謝まりもします。
そんな彼女に、長男の気持ちを話してみました。
すると彼女はやっぱり…
長男の気持ちが分かると言います。
言ったほうがいいという事は頭では分かっているのですが、素直に言うことが恥ずかしかったと。
そして、
「『ありがとうって言いなさい!』とか、『ごめんなさいって言いなさい!』って言われれば言われるほど、『誰が言うか!!』みたいな意固地な気持ちになってしまって、余計に言いたくなくなった」
そう!! そうなんです!! 長男も言えば言うほど固まってしまって、なっっっかなか言わないんです。
「弟のゲームボーイを隠しても、宿題に落書きしても、ジェニーちゃんの髪の毛をストーブで燃やしても絶対に謝らなかった」…という彼女。今となってはまったく問題がないのですが。
あんなにごめんね・ありがとうが言えなかった人が、このようになるのには何かきっかけがあったのでしょうか。