コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
「ありがとう」が言えない子ども、なぜ? 変われるキッカケとは【コソダテフルな毎日 第86話】
■ありがとうと言えなかった子が変わったきっかけ その1
「あれは社会人になって、沖縄に一人旅に出ていた時のこと…」
ほーほー。
「宿泊していた民宿で、先に宿泊していた若者グループと、その民宿に住み込みで働いているお兄さんと仲良くなって、そのグループのうちの誰かしらの誕生日パーティーに混ぜてもらったことがあったの」
うん。
「その頃の私は、誰でもかれでも仲良くなればいいと思ってた節があって、分けてもらったケーキも、おいしーー!どっから来たの!? へーへー! みたいな感じですごく馴れ馴れしくて。
調子に乗って、仲良くなったらオールオッケー♪みたいな感じで過ごしてたら、誕生会が終わってから、住み込みのお兄さんが近くにやってきて…」
ゴクリ…
「そのお兄さんに、
『仲良くなればなんでも許されるわけじゃないよ。ありがとうを言ったり、初対面の人には敬語を話したり、礼儀は必要なことなんだよ』って言われて…
その時初めて『あ、私ったら…!!』って
自分のことを恥ずかしく思って今思えばその時がターニングポイントかな」
へーーーー!! きっかけは民宿の住み込みのお兄さん!(笑)
「そう。ただの一回のその人の一言。今となってはどこの誰かも覚えてないけど」
でも、そのお兄さんの一言がなかったら、大事なことに気づくのがあと数年遅れていたか、もしくは今でも気づいていなかったかのどっちかだね。
「そう。それ以来、言葉遣いとかめっちゃ気を付けるようになったかも。
敬語とかに気をつけようと思い始めたら自然と、すみませんもありがとうございますも言えるようになったよ」
なるほど。
■ありがとうと言えなかった子が変わったきっかけ その2
「あとは
社会人として働き始めたのも大きかったね」
それ、大きいよね。社会人として働き始めてから大幅に性格ががらっと変わる人、結構たくさんいるんじゃないかな? って思うもん。
人見知りだった人が、人前で喋るの大好き人間になったり、小判ザメタイプだった人が、リーダーシップ発揮するようになったり、
働き始めたことで今までの人格と大きく変わる人、たくさんいると思う。
自分自身のことを思い返してみても、社会の中で働き始めて自分がどんどん変わっていったもんね。