自然を表す漢字が人気傾向? 【最新】赤ちゃんの人気名前ランキング
■2017年度版人気名前ランキング
©hideous410 - stock.adobe.com
ここからは、2017年度版の人気名前ランキングを、男の子と女の子別で見ていきましょう。
前年は、1文字の名前の人気が強くありましたが、ほかにはどのような傾向があるのでしょうか。
▼男の子
©hinata815 - stock.adobe.com
第1位は「颯(はやて など)」。
2018年度でも1位を獲得しており、根強い人気を見せています。
第2位は「凛空(りく、など)」。
「凛」という文字は、女の子の名前でも昨今人気を集めています。「空」という字と組み合わせ、さわやかなイメージを持つ「りく」という男の子らしい響きの読みが、人気の理由につながっているのかもしれませんね。
第3位は「陽翔(はると など)」。
「は」から始まる3文字の名前も、人気の傾向にあります。
第4位は「凰(おう など)」、第5位「大翔(ひろと など)」、第6位「柊希(しゅうき など)」、第7位「瑛(あきら など)」と続いています。
6位の「希」という文字は、男女ともに根強い人気のある文字ですね。
第8位には「蒼大(そうた など)」がランクイン。2016年度から見ると急上昇しています。字は違いますが、俳優の福士蒼汰(ふくしそうた)さん、棋士の藤井聡太(ふじいそうた)さんの影響もあるのではないでしょうか。
第9位は「湊斗(みなと など)」。「湊」という文字には、「人や物が集まる」「活気があふれる」といった意味もあり、「仲間に恵まれる温かい人になってほしい」という願いを込めて名付けられることも多くあります。
第10位は「主税(ちから など)」。この年に初めてランクインした名前で、武士・赤穂浪士の大石内蔵助の息子「大石主税」の通称として有名です。
この名前は、30〜40代の男性にもよくつけられているようで、キラキラネームというよりも過去の流行が戻ってきている傾向ではないでしょうか。
全体的に男の子の4文字の名前はかなり減少しており、外国での呼びやすさも意識した3文字以下の名前が増えている傾向にあります。
▼女の子
©ippaiattena - stock.adobe.com
第1位は「紬(つむぎ など)」。
2016年度あたりから人気上昇傾向にあり、「幸せな人間関係をつむいでほしい」という願いが込められています。
第2位は、2018年同様「心桜(こころ など)」。第3位は「咲花(えみか など)」がランクイン。女優・武井咲(たけいえみ)さんの名前は、「咲」を「えみ」と読ませるとして有名ですよね。「使用したい文字」を前提に、「呼びたい響き」を組み合わせるという、近年の赤ちゃんの名付け方を代表するトレンドの名前です。
第4位は「希心(のぞみ など)」、第5位「心陽(こはる など)」、第6位「栞奈(かんな など)」、第7位「澪(みお など)」、第8位「千愛(ちな など)」、第9位「凛(りん など)」、第10位は漢字違いで「凜(りん など)」と続きます。
全体的に、「心」「陽」「咲」「愛」などの温かな心や花をイメージさせるような漢字の名前に、人気が集まっている傾向があります。また、男女ともに1文字の名前が増加傾向にあるといえるでしょう。
女の子の名前ランキングは、男の子に比べて毎年入れ替わりが激しいといいます。というのも、女の子の名前は響きや文字のかわいさを追求するため、例年入れ替わる傾向にあるのです。
<関連記事>