イラスト:鈴木し乃
世の中にはいろいろな生活スタイルや環境の家族がいて、夫婦仲がいい場合もあれば、いつの間にか距離感のある夫婦関係になってしまっている場合もあるのが現実です。
もとは他人同士が家族になったんですから、ときにはケンカしたりわかり合えないことがあったりするのは
夫婦としてあたり前だと思います。でも、やっぱり、いつでも仲の良いカップルって憧れますよね。
そんな夫婦関係にまつわるアンケートをベビーシッターマッチングサービスの
「キッズライン」が行いました。
11月22日「
いい夫婦の日」を記念したこのアンケートには、仲のいい夫婦が心がけていることや、なぜ夫婦仲がギクシャクしてしまうのかの理由に迫るヒントがありました。
■夫婦仲の良い、悪いはなぜ生まれるのか?
「ご自身の夫婦仲が良いと思いますか?」という質問では、「仲が良い」「まあまあ仲が良い」を合わせると、82.4%の人が夫婦仲の良さを実感している様子。多くのご夫婦が仲良しというほっとする結果になりました。
Q.ご自身の夫婦は「仲が良い」と思いますか?
仲が良い 41.5%
まあまあ仲が良い 40.9%
あまり仲が良くない 9.1%
仲が悪い 8.4%
ただ、「あまり仲が良くない」9.1%、「仲が悪い」8.4%と、2割弱のご夫婦が、うまくいっていないと回答しています。
ドラマなどでは、「契約結婚」なんていうお互いの利害関係のみをすりあわせて成立する結婚が登場することがありますが、実際のカップルの多くは「仲が良い」状態から始まっているはず…。ではどうして、夫婦仲が良い、悪いの差が生まれてしまうのでしょうか?
■仲が悪い夫婦は「ふたりだけの時間」がない!?
イラスト:鈴木し乃
なぜ
夫婦仲の良し悪しが生まれてしまうのか。よく男女の別れの原因として耳にする「相性が悪かった」ということで落ち着いてしまうのでしょうか。
今回のアンケートでは、その真相に迫るヒントが、「夫婦の時間を持てていますか」という質問に対する回答に隠されていました。
Q.「夫婦だけ」の時間を持てていますか?
<仲が良い夫婦>
はい 44.1%
いいえ 55.9%
<仲が悪い夫婦>
いいえ 100%
仲が良いと答えた夫婦の44%が、夫婦だけの時間を持てていると回答。しかし、仲が悪いと答えた夫婦の場合、
夫婦の時間を持てていないと回答した人が
100%だったんです。
この結果を見ると、夫婦仲の良し悪しは、単純に相性だけの問題とは言い切れない気もします。子どもが寝た後に少しおしゃべりする、たまには二人だけでデートする、こういった時間が取れていないとしたら、お互いの気持ちを知ったり、考えていることを理解することはとても難しいのではないかと思えます。
でも、仕事に子育てにと忙しいなか「夫婦だけの時間なんて、とてもじゃないけど取れない」と思う人も多いはず。
現代では共働き世帯がどんどん増えて、半数以上の家庭が共働きになっているとも言われています。ちなみに、今回のアンケートで夫婦の就労状況についても質問したところ、全体の75%が「共働き」と回答していました。
そんな忙しさのなか「夫婦だけで過ごす時間を持てるのか」というのは、子育て世帯の夫婦にとって、いつも頭を悩ませる問題です。