■子どもを預ける罪悪感とうまく付き合う4つの方法
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罪悪感を感じるのは「働く=子どもを悲しませる」と感じているからですよね。心を軽くするにはその感じ方を変えていく必要があります。前述したママの心理状態に合わせ、別の考え方を提案していきましょう。
1.「こんなに泣かせて、私ってダメな母親かな…」
「働いている母親の子どもはかわいそう」「子どもが小さいときは家にいるべき」と思っている人はいませんか?
これは自分がそう思っているというよりも自分の親、あるいは周りからの影響で、その考えにしばられている状態が多い気がします。
外で働いているお母さんの子どもは、本当にかわいそうなのでしょうか? 子どもが小さいうちはお母さんも家にいなければいけないのでしょうか?
「~でなければいけない」という押しつけのせいで「当てはまらない自分はダメなんだ…」という思いが強くなっているのかもしれません。この「~すべき」は刷り込みである可能性を考えてみましょう。
2.「さみしい思いばかりさせて、子どもに無理をさせているかも」
子どもに無理をさせているかも…と感じる人は自分の立場をいったん脇において、子どもの目線から考えてみましょう。
「いかないで!」「側にいて!」「僕(私)はさみしい!」といえるのは、素直な気持ちを言葉にのせて伝えられている、ということですよね。
それは親子のコミュニケ―ションがとれている証ではないでしょうか。
子どもといる時間が少ないにも関わらず、コミュニケーションがきちんととれている。だとしたら、子どもはママに自分の気持ちをはき出すことである程度ガス抜きができているととらえ、その気持ちを理解してあげるように向かい合ったほうがいいと思います。
子どもに「いかないで!」といわれたときは「さみしいんだね」とそのまま受け止め、仕事以外の時間を子どもと充実させることに意識を向けていきましょう。
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3.「仕事なんてやめたほうがいいのかも」
子どもはいずれ成長します。今日「仕事にいかないで」と泣いていても、来年の今日、同じことをいうとは限りません。むしろ、自分の仕事に対する迷いを子どもが感じとっている、と考えてみてはいかがでしょうか。
「いかないで!」と泣かれたときには、子どもから「ママ、本当にその仕事がしたいの?」と問いかけられていると考え、仕事そのものや働き方を考え直すきっかけにしてもいいかもしれませんね。
4.「一緒に過ごす時間が少ないせいで、これから悪影響が出たらどうしよう」
もし母親が仕事をしていることで子どもの性格がゆがむとしたら、日本の7割強の家庭(
平成29年版「国民生活基礎調査の概況」より)で育った子どもはゆがんでいるということになりますよね。ママが仕事にいくことが子どもの人間性をゆがませる…という考えは、あまりに信ぴょう性がありません。
後ろ髪を引かれる思いがするときは子どもの顔を見て、今抱いている気持ちを受け止めてあげましょう。それだけで子どもは満足していることが多いものです。ほんのわずかな時間でも、どう感じているのか気持ちをはき出させてあげてみてください。
あんなにぐずっていたのに、翌朝にはすんなりと園に向かう日もあります。罪悪感を感じたときには、今回ご紹介したような考えを思い出すことで、少し心を軽くすることができるかもしれません。
ただし、子どもが何週間もずっとぐずり続けている、表情が暗い、園や友だちのことを話さなくなったなど、長期間様子がおかしい場合は何かほかに理由があるのかもしれません。
そんなときは、「わたしが仕事をしているから…」と思いつめず、園での様子を先生に聞いてみましょう。