コミックエッセイ:コソダテフルな毎日
謎すぎる母乳神話…! 戦中戦後を生き抜いた親戚の話がブッ飛んでいた【コソダテフルな毎日 第135話】
おば:「私の親戚のお姉ちゃんなんかは母乳の出が良くなくって、お乳が良く出るようにって、鯉の血絞って飲まされてはったで。あんな生臭い血!! かわいそうに」
母乳の出も結核も鯉の血頼み!!
ひぃぃ…。
今なら母乳が出ないなら粉ミルクでぜんっぜんオッケーですが、当時のお母さんにとって母乳が出ないって死活問題ですよね。
本当にワラにもすがる思いで鯉の血を飲んだんでしょうね…。
さらに、おじが自分がひもじくとも愛でていた100匹以上の庭の鯉。
その後、どうなったかといいますと、
おじ:「忘れもせん、小学2年のとき。学校から帰ってきたら、朝までおった鯉が1匹ものうなっててのー。
どうしたんかと思うたら、”よかれん(※)”っつー兵隊のグループが、兵士の食料にするからっつーて根こそぎすくって持ってってしもた」
※旧「海軍飛行予科練習生」の略
ええええ…!!
人の家の庭から勝手に鯉を根こそぎ!!
おじ:「あの時代は、鍋やら金属やら、根こそぎ持っていかれても文句は言えんかったから」
ひぃぃ…。
どうせ根こそぎ持っていかれるんなら、やっぱり食べてればよかったのに…。
おじ:「それが戦争が終わってしばらくして、新しくできたプールに行ったら、そこの池に、うちの鯉がおってのぉ。うちの鯉が泳いどんのよ。フォッフォッフォ…」
何じゃそりゃ!!
鯉、生きとったんかーーーーい!!
それじゃぁ、ただ家からプールに引越しただけじゃん!!
いやいや、そうやって笑って済ませられるのも、混沌としたメチャクチャな時代だったからこそですよね。