主夫に抵抗ないワケは…親になって思う見本となる生き方【劔樹人の「育児は、遠い日の花火ではない」 第14話】



■離れて暮らす母の思いやり

両親の引っ越し

長野には祖父母が住んでいた家の他に、もともと母が生まれた家のあった土地が残っていたのだが、長野オリンピックに伴う区画整理のため、県のほうに回収されていた。

それが20年たって、祖父母が亡くなってからようやく戻されたという。

もともと私の実家があった場所は、車がないとスーパーやコンビニエンスストアすら行くことができない。冬になれば雪も積もるし、雪かきをしなければ車を動かすこともできない。

体の弱った年寄りだけの生活には厳しい環境である。

対して今度の長野の家は街の中にあり、買い物や移動に非常に便利である。
さらに福祉も整備されているという。


老後の心配をしないでよいという親の生き方

母はそう言った。

親孝行もしたこともないのに、老後も息子の手をかけないようにしようとしている親の思いを知った。孫の顔を見せられたことは、自分にとって初めての親孝行じゃないかと思っている。

そして、娘にとってこういう親として生きていきたいと、見本となってくれる自分の親にあらためて感謝するのだった。

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