「どうせ捨てられちゃう」ある子の言葉が蘇る…工作に込めた想いを知る時【そんたんママときーちゃんの「はじめてづくし」 第15話】



■「どうせ捨てられちゃう」子どもの気持ち知っていたのに…

当時は絵画造形教室のお手伝いをしていたので、人の子に対してむしろ工作をつくらせる立場でした。

造形をやっている時の子どもたちは生き生きとしていて、とても楽しそうでした。
けれどその中の1人が言ったのです。

「これ、持って帰らない。どうせ家に持って帰っても、ママに捨てられちゃうもん」

諦めのような声に、私はひどく心が痛みました。

“捨てちゃうよ!”

そう言われたら子どもがどう思うか、わかっていたはずなのに。今度は親である自分が、息子に同じことを言っている。

せめぎ合う捨てたい気持ちと大切にしたい気持ち

私はクールダウンして、きーちゃんに向き合いました。

「…捨てるなんて言ってごめん。一生懸命作ったんだよね。でもさ、このままじゃ遊んだりご飯を食べる場所がなくなっちゃうよ…。きーちゃんがよくできたと思うものは大切に残して、そうじゃないものはさよならしない?」

言ってることはじつはさっきと変わらないのですが、2人で相談しながら整理しようと持ちかけたら、きーちゃんはうなづいてくれました。


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