コミックエッセイ:泣いて! 笑って! グラハムコソダテ
子どものころ「ひとりっこ」が嫌だった本当の理由。親の視点で考えてみた【泣いて! 笑って! グラハムコソダテ Vol.39】
■その2、親からの期待も一身に受ける
正確な文章までは覚えていませんが、こんな感じのことが書かれていました。
『ひとりっこだからのようです』
この一文が私はとても
ショックでした。「この文、書く必要ある…?」子どもながらにそう思いました。
先生はひとりっこにあまり良くないイメージを抱いているということ。ひとりっこというだけで、最初から良くないレッテルを貼られてしまっているということ。そしてそれをひとりっこの親にわざわざ伝えるということ。
このとき、いろいろなことがショックでした。
とにかく、「ひとりっこは、きょうだいがいる子よりも劣っていると思っている人もいる」ということを、幼いながらに知った出来事でした。
また、愛情を受けるだけなら何の問題もないのですが、同時に、期待も希望も一身に受けることになるんじゃないでしょうか。
とくに我が家の場合、子どもがひとりしかいないから親の気持ちが分散されず、一気にのしかかってくるような気持ちになりました。
私はこんなふうに、親の期待や希望をひとりで背負っている状況になってしまいました。
もちろん親によって程度の差はあると思います。ただ、私の親の場合はとくに子どもへの期待や希望が強く、それがとても苦しかったのを覚えています。