コミックエッセイ:泣いて! 笑って! グラハムコソダテ
子どものころ「ひとりっこ」が嫌だった本当の理由。親の視点で考えてみた【泣いて! 笑って! グラハムコソダテ Vol.39】
■自分の子どもに伝えたいこと
(私に
きょうだいがいたら親の期待も分散されて、自分の希望を優先させられたのかな…きょうだいが欲しかったな…)とずっと思っていました。
今、自分が
親になって思うことは…。まず、ありがたいことに私の周りには「ひとりっこだから●●●」というネガティブな固定観念を言う人はほとんどいません。
これは時代や環境の変化も大きいと思います。きっと、ひとりっこ世帯が多くなって、偏見がなくなってきたのかなと感じます。とてもうれしいです。
親からの期待については、今考えれば「ひとりっこだからの問題」ではなく、結局は親による話だなと思います。
「親は子に期待してしまう」これはもうしょうがないことです。
どんな親だって、表立って口には出さなくても、少なからず子どもに「こうなってほしい」という気持ちは抱いてしまうものなんじゃないかなと思います。そして、その気持ちが強ければ、きっと子どもは敏感に気付いてしまうのではないでしょうか。でもだからこそ、
「親の期待には応えなくてもいい。応えなくたって全然、親不孝じゃない。
自分の人生なんだから、自分を優先していいんだよ」
これを私は、子どもに伝えたいと思っています。
■親になってあらためて考えてみると…
まとめると、結局はひとりっこであること自体が嫌だったわけではなく、周りの大人からの影響でつらい思いをしていた様な気がします。
子どもに偏見や固定観念を持たせるのは大人だと考えます。
私はひとりっこで、しかも母とふたり家族だったので、まぁそれはそれは周りからいろいろと言われました。(もしかしたら言っている方には自覚がないかもしれません。ただ、言われている方は普段から敏感になっているのもあり、会話の端々からそれを感じてしまうものです)
すべての子どもが、どんな家族構成だろうと家庭環境だろうと、劣等感を持たずに生きていける社会になってほしいものです。
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