コミックエッセイ:育児に遅れと混乱が生じてる !!
地獄の寝かしつけ ついに夫が悲惨な目に遭う番がやってきた!【育児に遅れと混乱が生じてる !! Vol.13】
寝かしつけは母の役目だったが
息子からの熱く強い希望により、私は息子が産まれてから1日も休まず、彼の寝かしつけを担当している。
熱が40℃出ようが。仕事が山盛り残っていようが。今日賞味期限のスイーツが冷蔵庫に眠っていようが。寝かしつけはいつだって母。
夫はというと「寝かしつけは先が見えないから苦手だ」という理由で、産後1か月の時に数回チャレンジしたのみである。
「苦手という理由で育児の1つが免除になるんだからいいよな…くそっ!」と心の中で毒吐く日もあったが、そもそも息子が寝る8時に夫は会社からまだ帰宅していない。
そんな理由もあって、夫が寝かしつけるのは物理的に無理であることが分かった。
しかし。
息子3歳と10か月になった頃のある日の休日。
急に「父と一緒に寝てみたい」と言い出したのである。
これは私にとって「盆と正月が一緒に来た」「朝起きたらいきなり10キロ痩せていた」と同じくらい衝撃かつ、驚きと喜びの大合唱であった。
さて。
なぜ私が息子の寝かしつけを夫に変わってもらい、こんなにも喜んでいるのか。
それは…
我が家の息子は寝付きがすこぶる悪いから!!!
息子はベッドに下ろすと寝付くまで大体30分。ひどいと2時間近くベッドの上で
ブレイクダンスをしている。
寝る直前まで激しく動く息子の横で、私は「息子が1秒でも早く寝てくれますように寝てくれますように寝てくれますようにぃぃぃぃぃ!!」と、何者かに祈りを捧げ、じっと身をひそめる。
祈りながら、ブレイクダンスをしている息子の強烈なキックから頭と顔を守ることも忘れない。
この状態で少なくとも30分。長いと2時間だ。これが息子の寝かしつけである。
この楽とはとても言い難い、息子の寝かしつけを夫に変わってもらえるのだから、実に喜ばしいことである。
3年と10か月。息子の寝かしつけをとことんスルーできた夫。
ふっふっふ・・・