思いやりのある「優しい人」
うちの旦那は過去に「よしもとブサイクランキング」にて3位になったこともあるほど、見た目はかっこよくありません。
旦那のことをあまりよく知らない人からは、「なんで結婚したの?」と聞かれることもありました。
しかし、とにかく旦那は思いやりのある人だということを私は知っていました。
ここで言う「思いやり」とは、単純な「優しさ」だけではありません。
よく、理想のタイプを聞かれて「優しい人」と答える人がいますが(私もよく答えますが…)、ただ自分に優しくしてくれる「優しい人」がいいのか、それとも思いやりの塊のような「優しい人」と一緒にいたいのかで大きく変わってくると思います。
前者を理想とする人は、ときどき、モテたいがために人に優しくしている「偽善者」にひっかかってしまうことがあると思うからです。
そういう「優しい人」は、結婚後に豹変することがある、と自分の周りを見ていて思います…。
「化粧落としなよ」と言う旦那
ではどんな人が思いやりがある人なのか。
私は旦那と出会って初めて言われた言葉がありました。
どこが思いやりのある言葉か一瞬わからないかもしれませんが、お付き合いも長くなると、「たまには化粧してよ」と言われることがあっても、「早く化粧落としなよ」と言われることなどそれまではなかったのです。
「たまには化粧しなよ」というのは、化粧をしている顔でいてほしいという、男性本位の意見ですが、「早く化粧落としなよ」というのは、肌に負担がかかるから、早く落とした方がいいんじゃない? という、相手のことを思いやる気持ちから出ています。
実際に、当時「なんで落としてほしいの? 化粧してた方が見た目がいいんじゃない?」というと、「しててもしてなくてもどっちでもいいよ! それより、いつも肌荒れを気にしたりしてるし、早く落とした方が肌のためになるんじゃないかと思って」と、100点満点の答えが返ってきて、衝撃を受けました。
できるだけ長く化粧をしていた方がいいと思っていた私でしたが、この人はそんなことは関係なく私のことを見てくれているんだと思い、こういう人を大切にしなければと思いました。