コミックエッセイ:四方向へ散らないで

双子を抱え、生活のリズムがつかめない日々の中で…ある瞬間に「幸せ」を感じた話【四方向へ散らないで Vol.9】


■育児書に書いてあることはほとんどできなかった

『赤ちゃんは暖かいお昼にお風呂?』
ムリムリ。寝なきゃ睡眠時間がそこしかない。

『授乳は抱きしめて目を見つめながら?』
ムリムリ。両サイドに双子を抱えて、同時授乳していると目が合わないんだ。

『ミルクはひとりずつ抱っこして丁寧に?』
ムリムリ。だって大体、双子のひとりが号泣しているもん。

育児書に書いてあるようなことはできなかった
育児書に書いてあることなんて、ほとんどその通りにできず、はじめての子どもが双子だったら、私はきっと「闇落ちしていたな」と何度も思いました。

まだ3、4人目だから、ある程度の手抜きや様子見もできたけど…

それでもリズムがつかみにくくて、日々、右往左往ドタバタとしていました。

でも、そんな日々の中でひと段落し、疲れ果てた夜の10時。

ふと自分の周りを見たときに、子どもたちの寝顔が並んでいたんです。


涙が出るくらい『幸せ』だと思う瞬間でした
涙が出るくらい“幸せ”だと思う瞬間でした。

どんなに日々が寝不足でしんどくても、身や命を削っていても、子どもたちの安心しきった寝顔を見てるだけで、愛しさで胸がギュンとするんですよね…!

「明日も頑張ろう」って心の底から思いながら、暖かい子どもたちの真ん中に寝転がる瞬間が、何よりも幸せでした。

…まぁ、その1時間後には起こされるんですけどね…


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