コミックエッセイ:両手に男児
数年越しの謝罪で知った、優等生の苦悩【両手に男児 Vol.39】
■前回のあらすじ
文武両道だったキミちゃん。生徒会長として卒業式で生徒代表挨拶をするはずだったのですが…受験に失敗したショックのためか、卒業を前にして、学校に来なくなってしまいました。
合格確実と誰もが疑わなかった第一希望の高校を落ちてしまったキミちゃん。
生徒会長を務めていたキミちゃんは卒業式の生徒代表挨拶をする予定でした。でも、卒業式を前にして学校を休み続け…当日来れるかわからないまま卒業式を迎えました。
今回が最終回です!
※このお話は実際の経験をもとに、フィクションを交えてお伝えしています。登場人物の名前は仮名です。
キミちゃんは卒業式の生徒代表の挨拶の場に姿をあらわしました。
その姿はクラスが違う私が見ても、というか誰が見ても痩せ細って衰弱している様子でした。
マイク越しから聞こえてくる弱々しい声。
そんな状態ですら生徒代表の挨拶を務めあげようとする意志の強さに目をみはるばかりで、話していた内容は全く覚えていません。
この時私は、キミちゃんが卒業式に姿をあらわしたのは生徒会長として最後の挨拶をするためだと思っていたのですが…