コミックエッセイ:うちの家族、個性の塊です
雪を見たことがない子どもたち…思い出す、大学で同じクラスだった子の姿【うちの家族、個性の塊です Vol.76】
沖縄に住んでいる私たち。
みなさんご存知の通り、沖縄には雪が降りません。
そんな沖縄に、私たちが移住してきて、もうすぐ9年がたちます。
もともと、私は沖縄県外の出身で、雪は小さい頃から当たり前に見ていましたが、大学への進学で、初めて生まれ育った沖縄を離れた旦那は、大学1年生のとき、初めて雪を見たそうです。
大学卒業後、沖縄には戻らず、就職した旦那は初めて雪を見てから、12年間、毎年嫌というほど雪を見ることになりました。
その12年の間に、沖縄県外で結婚し、長女が産まれた私たち。
長女3歳の年に、旦那の地元であるこの沖縄県に引っ越してきました。
わが家の子どもたちは…。
■雪を見たことがある私たちがうらやましい子どもたち
2歳のときに雪を見たことはあるものの、記憶がない長女。
雪をまったく見たことがない、沖縄の地で産まれた、長男と次男。
雪を見たことがある私たちがうらやましいようで…。
「ずるい! ずるい!」と言ってきます。
「雪ってどんな感じ?」と長男に聞かれたので、「フワフワしてて、冷たい氷だよ」と話すと…。
「そんなものが空から降ってくるの!? すごすぎ!」と驚いていました。
そのキラキラした目を見て、私はあることを思い出しました。
それは、私が大学1年生…(まだ旦那と出会う前)のとき。
講義を受けていると、外にちらほらと雪が降ってきました。
私は「げ! 傘持ってきてないのに~…電車止まったらどうしよう」と思っていると、同じクラスにいた沖縄出身の子が突然立ち上がり、「先生! あれ雪!? 雪!?」と騒ぎ始めました。
先生が「そうだね。あ、初めて?」と聞くと、「雪なんて初めて見た!」と、その子は外に飛び出していきました。
そしてそのまま戻らず…。