コミックエッセイ:夫が青信号の横断歩道で車にはねられた話
また警察から電話が…!? 事故被害で得た教訓【夫が青信号の横断歩道で車にはねられた話 Vol.11】
■前回のあらすじ
事故から1年が経過しても、加害者から謝罪のひとつもありませんでした。加害者に逃亡の恐れがないことから、逮捕はされないそうです。ですが、夫の顔には今も消えない傷が残っていて…。
■突然やってきたハガキ
事故から1年半近くたち、相手には請求できないだろうし事故を思い出すから…と、レシートも処分してしまった頃、加害者の自賠責保険から36,000円が振り込まれるというハガキがやってきました。
これは慰謝料扱いで、怪我の程度と入院・通院期間で計算されるようです。
こちらは諦めて何もアクションを起こしていなかったので、1年半がたち、やっと加害者側が動いてくれたのかもしれません。
しかし、夫や私たち家族が受けた精神的なショックやダメージを考えると36,000円というのは、なんとも切ない金額でした。
これがたとえ10倍であっても、100倍であっても、この切なさやもどかしさは消えなかったと思います。
私たちは何より、「傷つけてしまってごめんなさい、これから気をつけます」という、
加害者の謝罪が欲しかったのかもしれません。
そして今、夫の身体に残るのは、頬の3本の傷だけ。
ところが、子どもたちも事故のことを忘れつつある頃…また夕飯時に、夫の帰りを待っていると、スマホが鳴りました。
画面には“警察署”という文字。
前回の事故とは違う管轄の警察署です。
“まただ……!”
一気に私の心臓はバクバクと拍動し、冷汗が吹き出します。
また、事故だ…。
もう、二度目はない…もう、今度はダメだ…。
皮肉にも、その日は事故のあった日と同じ、木曜日でした。