子育て情報『発達障害のある子が「学童でストレスなく過ごす」ための、4つの工夫とは?』

2018年4月22日 11:00

発達障害のある子が「学童でストレスなく過ごす」ための、4つの工夫とは?


学童で出会った、アスペルガー症候群のあるDくん

発達障害のある子が「学童でストレスなく過ごす」ための、4つの工夫とは?の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161002271

保育や教育については素人で経験もない私が、学童クラブ(以下、学童)のアルバイトに採用され配属されたのは、学校の校舎内に併設された学童でした。

アスペルガー症候群があるDくんも、学童を利用していました。Dくんは、学校では特別支援学級に在籍していましたが、教室を飛び出し、特別支援学級の先生と2人で過ごすことが多くなっていたようです。ですが、その先生とのコミュニケーションもうまくいっておらず、だんだん学校に行きたがらなくなっていました。

学校や友達のことは好きだったので、学童には毎日のように通ってきていました。でも、自分をコントロールできなくて友達や先生に怒られることや、本当は楽しく過ごしたいのに思うとおりにならないことに、悲しみや戸惑い、悔しさが混じったような何ともいえない表情を見せることがよくあったのを覚えています。

Dくんにまつわるトラブルにはこんなことがありました。

・遊んでいても気に入らないことがあれば癇癪を起こす
・掃除などの当番を嫌がり、ほかの子に怒られる
・終りの会など集まらなければいけないときに脱走する
・人に注意されると殴ったり噛んだりと暴力を振るう

ほかの学童にヘルプに入ることもあったのですが、「発達障害があるので、細やかに見守ってほしい」といわれる子どもの中には、Dくんと同じようなトラブルのある子もいました。


Dくんがトラブルを起こして、ベテランの先生に「ちゃんと対処してください」といわれてもどうしていいのか見当もつかなかった私。なんとかしたいと思い、発達障害についての研修を受けに行きました。でも、話を聞いてもピンときませんでした。

自分に発達障害があると知ってからは、「自分のこと」として本を読むためか、さまざまな知識をどんどん吸収できるようになりました。ですが、自分が当事者であることさえ気づいていなかった私には、目に見えない「人の気持ち」を理解するのはとても難しいことだったのです。結局、懸命にDくんに関わろうとしたものの、彼の神経を逆なでしてばかり。今から思えばまったく支援になっておらず申し訳ないことをしたと思っています。

そのような私ですが、今、発達障害当事者として気づけたことや、学童で働いていた経験をもとに考えた対処法を、少しでも多くの支援者や保護者の皆さんに伝えたいと思っています。

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