ご飯が熱い!癇癪をおこした長男
ある日、夕飯を食べていたときのことです。
炊きたてのご飯をほおばった長男は、思いのほか熱かったのでしょうか。私が目を離したすきに、あろうことかご飯の入った茶碗をテーブルにひっくり返しました。
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振り返ると、長男は怒ったような顔をしながら固まっていました。
長男は、癇癪をおこすとよく物に当たります。やってしまった直後はだいたい硬直しています。衝動的に動いてしまって、後で反省するというのがパターンですが、そもそもひっくり返しちゃダメです。私は長男に向き合って叱ろうとしました。
叱ろうとした瞬間、長男が発したひとこと
すると長男は大きな声で言いました。
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私は一瞬耳を疑いました。先に食べ終わって本を読んでいた次男も一瞬意味がわからず、ぽかんとしていましたが「いや、オイラやってないし」と抗議しました。
ところが長男はさらに「おとうとくん、やったねえ」と言うではありませんか。一度ならず二度までも…。
バレバレではあるものの長男が初めて嘘をついたのです。
初めての嘘に感心…している場合じゃなかった!
そのとき、私が一瞬思ったのは、「嘘をつけるようになるなんて、成長したな…!」でした。
ついこの間まで、単語もろくに言えなかった長男が、自分の行為について考えを巡らせ、自分を守ろうと言葉を選んで話したということが、なにか感慨深かったのです。
イヤイヤ!もちろん、自分を守るためとはいえ、他の人がやったことにするのは、ついてはいけない嘘です。ここはきちんと説明して叱らなければいけません。
けれど説明して長男に伝わるだろうか…?どうやったらわかってもらえるだろうか…。
そう考えたとき、ふとある考えを思いつきました。
どうやって「それはダメ」を伝える?
私は次男にこっそり耳打ちしました。
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私が作戦を説明すると次男もノリノリで参加してくれました。
そして、私は次男に向かって「ご飯をひっくり返すなんて、なんてことするんだ!」と言って次男を叱っているふりをしました。
「えーん。
オイラやってないよ」と次男が泣き真似をしても「嘘だ。認めてちゃんと謝るんだ!」と、続けて怒りながら横目で長男の反応をうかがいました。
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効果てきめん!反省した長男
すると長男は自分がついた嘘で弟が理不尽に怒られている…という状況を理解できたのでしょうか。