子育て情報『ASD、ADHD、定型発達…きょうだい児の気になる誤学習問題【児童精神科医 三木先生に聞いてみた!】』

2021年7月22日 16:15

ASD、ADHD、定型発達…きょうだい児の気になる誤学習問題【児童精神科医 三木先生に聞いてみた!】

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スガカズ
現在4人の子どもを育てているママです。

・長男(中2 ASD、ADHD)
・次男(小5 ADHD)
・長女(年長 定型発達)
・三男(年中、定型発達)


定型発達の下の子たちにとって発達障害の上の子たちが良くないお手本に…これって誤学習?解決方法は?

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スガカズ(以下、――):日々障害児と定型児を育てていく中で、「これって誤学習なのでは?」と感じる場面がよくあります。
例えば、食事の時間だと、ADHDのある次男は食事に集中できずに遊び始める場面が頻繁にあります。偏食や注意散漫からその日によってごはんの進みが全く違います。
下の子たちにとっては次男がお手本となっているようで、同じように立ち歩いて遊び始めるなどで食事に時間がかかってしまいます。

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三木先生:次男さんに対して黙認状態ではなく、「これは良いこれは悪い」と提示はできていますか。

――はい。毎回口酸っぱく伝えています。例えばそれぞれの子のマークを作って机に貼り、「ここがあなたの席だよ。
食事中はここで食べようね」「ごはんは30分で終わりだよ」「食事中は遊ばないよ」と伝えていて、下の子たちは「わかった」と返事をします。次男も理解はできています…ですが、結局遊びだすことが多く、30分で終わりません。簡潔に「30分過ぎたから片づけるね」と言うと次男は納得するんですが下の子たちは「食べたい!」と言って泣きだすし…仕方なく「10分だけだよ」と言って延長しますがその繰り返しで多くて1時間かかる日も…。さらに、上の子たち(障害児)のこだわりは『食卓におもちゃをもっていくこと』…。
それを奪うと逆に集中できなかったり言い合いに発展するので、結果落ち着いて食事をする環境を作れていません。

三木先生:つまり実際のところ、「時間は守らなくてもいい」と言うような形になってしまっているんですね。

――そうですね…

三木先生:うーん…まぁ、現状難しいと思います。だって好ましくない見本が目の前にあるわけですから。
上の子と下の子の食事の時間をずらすなどの対応もあると思いますが、そうすると別の問題(母親のタスクが増える)が出てきますからね。


「できる」「わかる」どちらを優先したらいい?

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三木先生:ADHDのある次男くんのように、高学年だったらもう理解と自制がある程度伴なっているので、食べなければ片づければいいと思いますが、下のお子さんたちはまだ幼く、行動が伴わない年齢なので、難しいですね。

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