料理教室、出張料理、ケータリングを手掛け、家庭料理のレストラン経営の経験も。E・レシピでは献立、特集などを担当。素材を活かした料理レシピを提供している。JSA(日本ソムリエ協会)認定ソムリエ
春本番。農家さんから届くフレッシュグリーンの葉物や豆類が、新緑の季節を感じさせます。どの野菜もみずみずしくて柔らかく、ほろ苦い。 最近は様々な種類の葉野菜が届きますが、形も味もそれぞれ個性があり、違いを感じるのも楽しみのひとつです。 レタスは外側はかたくて苦味が強いのでサラダには向きませんが、加熱するとシャキシャキとした食感やハーブに似た苦みを楽しめます。 今回はその外葉を使ったスープをご紹介します。レタスの柔らかさに合わせて鶏つみれを加えました。春雨は代わりにゆでた素麺をつかって煮麺にしてもいいですね。 ■鶏つみれとレタススープ 調理時間 15分 レシピ制作:保田 美幸 <材料 4人分> レタス(外側) 4枚 <鶏つみれ種> 鶏ひき肉(もも) 250g 溶き卵 1個分 塩 少々 片栗粉 大さじ1 <スープ> 酒 大さじ2 昆布 5g 水 800ml 塩 適量 春雨 20g <下準備> ・レタスは手でひとくち大にちぎる。 ・春雨はボウルに入れて袋の指示通りにもどす。長ければキッチンばさみで食べやすい長さに切り、ザルに上げる。 <作り方> 1、ボウルに<鶏つみれ種>の材料を入れ、よく練り混ぜる。 2、鍋に<スープ>の材料を入れて強めの中火で熱し、煮たつ直前に昆布を取り出して弱火にする。 3、(1)をスプーンですくってまとめ、(2)に静かに入れる。煮たったらアクを取り、15分煮る。 調理時間に煮る時間は含まれません。 4、中火にしてレタスと春雨を加え、レタスがしんなりしたら器に盛る。 加熱すると、レタスがたっぷり食べられるのが、この料理のうれしいところです。
2020年04月19日フキノトウは冬の終わりと春の訪れを感じさせる山菜。 その爽やかな香りと独特のほろ苦さで、料理に少し加えるだけで口の中がたちまちのうちに春めき、調理中も漂う爽やかな香りに思わず深呼吸をしてしまいます。 お店では白和えの具に加えたり、フキノトウみそを作ってお肉や鶏ハムなどに添えてお出ししているのですが、今年はフキノトウのしょうゆ漬けも仕込みました。材料も作り方もとてもシンプル。 冷奴やご飯、ゆで卵などの淡白なものとよく合いますし、そのまま日本酒のあてにもぴったりです。 ポイントは<作り方2>にあるように「水気をよく拭き取る」こと。風味にメリハリが感じられ、保存もよくなります。 ■フキノトウのしょうゆ漬け レシピ制作:保田 美幸 <材料 作りやすい分量> フキノトウ 100g ゆでる塩 小さじ1/3 みりん 大さじ2 しょうゆ 大さじ5 <下準備> ・フキノトウはかたくて黒い外皮をむく。 <作り方> 1、小鍋にみりんを入れて弱めの中火にかける。煮たったら火を止めてしょうゆを加え、粗熱が取れたら容器に移す。 2、フキノトウを2分塩ゆでして冷水に放ち、粗熱が取れたら水気を拭き取る。 3、根元のかたい部分を切り落とし、粗く刻んで(1)へ移す。 コツ・ポイント ・翌日以降が食べ頃です。冷蔵庫で保存してください。 春の薬味に、ぜひお試しください。
2020年03月15日「練りみそ」はお店でも家でも欠かせない手作り調味料のひとつ。 肉料理に添えたり、湯豆腐やふろふき大根に添えたり、みそ炒めに使ったり、数え切れないほどの料理に活用しています。 サバ缶のサバを練りみそで和えた「サバのみそ煮風」はお弁当にも便利な、ご飯がすすむ人気のおかずです。 今回は「練りみそ」のレシピと、その「練りみそ」を使って手軽にさっと作れる「ウドと刺身の酢みそ和え」のレシピをご紹介します。 レシピ制作:保田 美幸 ご飯にもお酒にも合う、春を感じるレシピです。 今回のお刺身はブリですが、イカやカツオ、ホタルイカなどでもいいですね。 ■練りみそ <材料 作りやすい量> みそ(こうじみそ) 大さじ6 きび砂糖 大さじ3 酒 大さじ2 みりん 大さじ2 <作り方> 1、鍋に全ての材料を入れて混ぜ合わせ、中火にかけながら混ぜる。 2、トロミがついたら火を止めて、粗熱が取れたら容器に移す。 ■ウドと刺身の酢みそ和え <材料 2人分> ウド 1本 ブリ(刺身用) 120g 練りみそ 大さじ2 酢 小さじ2 大葉 1枚 <下準備> ・大葉は軸を切り、細切りにする。 <作り方> 1、ウドは皮をむき、分量外の酢水に放つ。 2、練りみそと酢をボウルで混ぜ合わせる。 3、ウドは水気を拭き取り、ブリと共に(2)のボウルで和えて器に盛り、大葉をのせる。 冷蔵庫にあると便利な「練りみそ」。旬の食材と組み合わせて、ぜひお試しください。
2020年02月20日端境期で野菜が少ない時期ですが、毎週安定して届くニンジンは旬まっただ中。 寒さが増すにつれて増してゆくその甘みにハッとさせられます。 ニンジンは皮を含む外側に栄養が多く含まれるため、皮ごと余すところなく調理。 幅広い料理に取り入れることができ、キャロットラペやピクルス、煮物、白和えの具、きんぴら…メニューを挙げたらきりがありません。 なかでもポタージュはお店でも人気の一品。 ネギと一緒に煮込んだ天然のスープはやさしい味わいで、少量のお米も加えることでトロミが出て体が温まります。 お好みで牛乳や生クリームなどを大さじ2~3杯加えると、よりリッチな風味に仕上がりますよ。 ■ニンジンポタージュ レシピ制作:保田 美幸 <材料 2人分> ニンジン 1~2本 白ネギ 1本 オリーブ油 小さじ2 お米 小さじ2 水 350ml 塩 適量 粗びき黒コショウ(お好みで) 適量 ナッツ(刻み:お好みで) 適量 ハーブ(お好みで) 適量 <作り方> 1、ニンジンは皮ごと炒めやすい大きさに切る。白ネギは斜め薄切りに切る。 2、鍋にニンジン、白ネギ、オリーブ油を入れて中火で炒め、しんなりしたらお米を加えて透き通るまで炒め合わせる。 3、水を加え、煮たったら弱火にし、蓋をして15分蒸し煮にして火を止める。 4、粗熱が取れたらミキサーでかくはんし、網に通して鍋に戻し入れ、中火で温める。 トロミが強すぎる場合はお水を少量ずつ足して緩めてください。 5、器に盛り、お好みで粗びき黒コショウ、刻んだナッツやハーブを散らす。 コツ・ポイント ・スープをミキサーにかける際は、お使いのミキサーの説明書に従って下さい。スープが熱すぎる場合は、粗熱をとってからミキサーにかけることをおすすめします。 ニンジンが美味しい今の季節に、ぜひお試しください。
2020年02月16日冬から春にかけて美味しさが増す「カブ」は、漬け物やサラダなど生で食べたり、汁ものや煮物の具材にしたり、幅広い料理に取り入れられる冬野菜。 調理に時間がかかる根菜のなかで比較的短い時間で調理ができるところが良いですね。 さて、今回は旬の「タラ」を加えてつくる、冬ならではの「かぶら汁」をご紹介します。 カブはスライスやくし切りにして調理する方法が一般的ですが、すりおろして汁ものや鍋に加えると、カブの控えめな甘みがフワッと感じられてとても美味しいのです。 最後に「葛粉」でトロミをつけることで光沢がつき、美しく仕上がります。 葛粉がお手元にないようでしたら「片栗粉」で代用してください。 レシピ制作:保田 美幸 ■タラのかぶら汁 <材料 2人分> タラ(切り身) 1切れ 塩 少々 カブ 1個 だし汁 400ml 酒 大さじ2 塩 適量 <だし溶き葛> 葛粉 大さじ1 だし汁 大さじ1.5 カブの葉(塩ゆで:刻み) 少々 (※)だし汁の作り方はこちら↓をご参照ください。 <下準備> ・タラに塩を振って15分置き、水分が出たら拭き取る。 ・カブは皮をむき、すりおろす。 ・<だし溶き葛>の材料を合わせておく。 <作り方> 1、タラはグリルで焼いて取り出し、粗熱が取れたら皮と骨を取り除いて身をほぐす。 2、鍋にだし汁、酒、(1)を入れて中火にかけ、煮たったらすりおろしたカブを加える。再び煮たったら塩で味を調える。 3、<だし溶き葛>をまわし入れ、器によそう。お好みでカブの葉をのせる。 体の芯から温まる汁ものです。 寒さ厳しいこの季節に、ぜひお楽しみください。
2020年02月06日里芋の旬もそろそろ終わり。 今年もたくさんの里芋を調理しました。やさしい甘みと、ホクホクとネットリが入り混じった食感の里芋は、料理教室でもお店でも人気の食材。ヌメリが強くて調理が面倒だと敬遠する方も多いのですが、蒸して火を通すと皮をむきやすいので、蒸したものを保存すれば、みそ汁や煮物に手軽に取り入れることができます。 今回ご紹介するレシピは、子どもから大人まで人気の「フライド里芋」。蒸した里芋が冷蔵庫にあれば手軽に作れておやつにもぴったりです。いまのうちに里芋の旬を味わい尽くしましょう。 ■里芋の蒸し方 里芋は蒸し器で竹串がスッと刺さるまで蒸し、取り出します。 電子レンジの場合は皮を水で十分にぬらしてからラップで包み、電子レンジで1分30秒加熱します。上下を返してさらに1分30秒加熱してください。竹串を刺し、スッと刺されば取り出し、かたければさらに加熱してください。 ※レンジ加熱の時間は里芋の大きさによって変わります。 ※蒸した里芋は冷蔵庫で5日ほど日持ちします。 ■フライド里芋 <材料(2人分)> 蒸した里芋 4~5個 揚げ油 適量 塩コショウ 適量 <作り方> 1、揚げ油は180℃に予熱する。 2、蒸した里芋は皮をむき、食べやすい大きさに切る。 3、里芋を揚げ油でカラリと揚げて取り出し、塩コショウを振る。 コツ・ポイント 電子レンジは600Wを使用しています。 お好みでケチャップをつけてもおいしいです。ぜひお試しください。
2020年02月02日