ゲッティイメージズは、同社傘下のストックフォトサイト「iStock」が、クラウドストレージサービスの「Dropbox」と提携したと発表した。今回の提携により、iStockが提供する写真や映像素材をDropboxフォルダに直接ダウンロードすることが可能となった。また、選択した素材を一時的に保存できる「ライトボックス」との自動同期機能も近日中に実装予定となっており、ユーザーは最長12カ月間、過去にダウンロードしたコンテンツを再取得できるとのこと。また同機能では、グループ内のメンバーであれば、場所やデバイスを問わずライトボックス内のコンテンツを確認・閲覧できるようになるという。なお、今回のパートナーシップを記念して、iStockとDropboxでは特別キャンペーンを実施。iStock定額使用(EssentialsおよびSignature定額使用)の新規購入、または更新した個人ユーザーには「Dropbox Pro」の3カ月無料ライセンスを、法人ユーザーに対しては「ビジネス向けDropbox」の3カ月無料ライセンスを進呈するとのこと(同サービスを利用中のユーザーは適用外)。詳細は「iStock」サイトまで。
2015年08月05日●iStockは「一般ユーザー向けのサービス」ゲッティイメージズジャパンは5月15日、都内で記者会見を行い、一般ユーザーによる作品を集めたストックフォトサイト「iStock」を日本で本格展開すると発表した。iStockは、2000年にスタートし、現在17万人のコンテンツ提供者が参加するビジュアル素材のストックサービス。同社が運営する「ゲッティイメージズ」が社内外の契約クリエイターのコンテンツを販売するのに対して、iStockはプロ・アマを問わず、審査に通れば"コントリビューター(販売者)"としてコンテンツを販売できる。iStockがロイヤリティを管理し、それをコントリビューターに支払われるという仕組みだ。iStockには、毎月80万点以上の新規素材が追加されており、現時点で公開されている写真、イラスト、ビデオなどは合計900万点以上にのぼるという。これまで利用者は欧米が中心だったが、アジアにおけるビジュアルコンテンツ市場が近年伸長しているのに加え、中でも日本をテーマにしたコンテンツ需要が増えていることから、このほどサイトを日本語化し、日本人クリエイターの参加拡大と、日本発のコンテンツの拡充を図る。同社代表取締役の島本久美子氏は「iStockは、一般ユーザー向けのサービス。スマートフォンやSNSなどの普及により、一般の方が写真を撮影することが多くなり、そうしたもの中でもフォトストックイメージとして使えるものは多い」とコメント。「審査にさえ通れば、iStockを通じて世界デビューすることも可能」と、同サービスへの参加を呼び掛けた。記者会見には、iStockのクリエイティブプランニング部門でディレクターを務めるRebecca Swift(レベッカ・スィフト)氏も出席。スィフト氏によると、英語サイトにおける日本コンテンツの検索は4倍に増加しているという。検索される上位のワードとしては、"東京"、"京都"、"大阪"をはじめとする都市名のほか、"東京タワー"や"富士山"、"秋葉原"といった観光名所や日本をイメージするステレオタイプなキーワード。さらに、他国と同様、"日本人"、"日本人女性"、"日本人 家族"といったキーワードでの検索が多いとのことだ。そのほか、全体的な傾向としては、"人々"、"ビジネス"、"ネイチャー"、"テクノロジー"などのテーマ・カテゴリーを表す単語。加えて、"コネクション"、"チームワーク"、"インスピレーション"といったコンセプチュアルな単語も上位の検索語であると紹介された。●自撮りやSNS、"ウェアラブル"が「求められる写真」を変えるスィフト氏によると、求められるビジュアルのトレンドにも変化が見られるという。セルフィー(自分撮り)の流行や、InstagramをはじめとするSNSの登場が影響しているといい、最近の傾向として次の4つの傾向があると説明する。1つ目は"PERFECTLY IMPERFECT(完成された未完成)"。これはピントや露出が合っていないなど、以前は技術的にNGとされていたような写真でも、構図や人物の表情、光の加減などが優れていたり、雰囲気のあるものが人気を集めているとのこと。スィフト氏は「プロのモデルを使い、場所を選んでも、プロのカメラマンでもそういう写真は必ずしも撮れない。しかし、InstagramをはじめとするSNSで共有されている写真にはこうしたものがあふれている」と語り、SNSの流行がストックフォトのトレンドに影響を及ぼしているとした。2番目は"POINT OF VIEW(視点)"。これはウェアラブルカメラの登場などにより、通常のカメラでは撮ることのできなかったビジュアルが増えていると話す。例えば、頭上から捉えた写真や動物目線で捉えた動画など、ユニークなポジションや角度から撮影された臨場感あるコンテンツの需要も供給も増えているとのことだ。3番目は"SENSORY IMMERSION(引き込まれる感覚)"。これは、被写体に近接して撮影したマクロ写真やワンシーンを切り取ったようなクローズアップ写真を指し、スマートフォンなど小さな画面のデバイスで見ることが増えているのも一因だと分析。さらに、こうした写真は「色や質感が強調されて人の感覚に訴えかける力がある」とスィフト氏は解説した。そして4番目のキーワードは"ALL KINDS OF PEOPLE(多種多様な人々)"。スィフト氏によると、中でも求められてるのは"普通の人"。「人物のイメージと言えば、かつてはモデルのような人が人気だったが、最近は現実的で自然な姿の人物写真が求められている」と明かす。さらに、中でも最新のトレンドは、生き生きとした高齢者の写真が注目を集めているとのことだ。記者会見には、この他ゲッティイメージズ・クリエイティブコンテンツ部門のディレクター・アンドリュー・デラニー氏らが出席。ビジュアルコンテンツが広告において与えるインパクトや、高まるストックフォト需要の状況、SNSでシェアされるビジュアルコンテンツの動向などを数値による分析データを示しながら解説した。
2015年05月20日ゲッティ イメージズが運営するストックフォトサイト「istock」は、期間限定の無料素材4種を公開した。現在公開されている無料素材には、「iStock」のトップページ最下部よりアクセスできる。写真、イラスト、ビデオクリップ、オーディオクリップといった4つのジャンルの素材が各4つずつ用意されており、無料会員登録を行うだけでいずれもダウンロード可能となる。現在公開されているのは、自宅でくつろいでPCに向き合っている母娘をとらえたものをはじめとした写真素材や、ベクターデータのイラスト、ビデオクリップ、オーディオクリップとなっている。なお、同サイトの素材は1点1,200円から購入可能(Essetials画像1枚)。数点ずつ買い増すことができるクレジットパックのほか、定額制プランもラインナップされている。
2015年04月30日ゲッティ イメージズが運営するストックフォトサイト「istock」は、期間限定の無料素材4種を公開した。現在公開されている無料素材には、「iStock」のトップページ最下部よりアクセスできる。写真、イラスト、ビデオクリップ、オーディオクリップといった4つのジャンルの素材が各4つずつ用意されており、無料会員登録を行うだけでいずれもダウンロード可能となる。現在公開されているのは、イスタンブールで熱心にランニングする女性をとらえたものをはじめとした写真素材や、夜の町並みを描いたベクターデータのイラストが提供されている。ビデオクリップはニューヨークでビジネスマンが階段を上っていく様子を捉えた映像、オーディオクリップはインストゥルメンタル楽曲「Running time(30sec cut)」となっている。なお、同サイトの素材は1点1,200円から購入可能(Essetials画像1枚)。数点ずつ買い増すことができるクレジットパックのほか、定額制プランも用意されている。
2015年04月08日ゲッティ イメージズが運営するストックフォトサイト「istock」は、期間限定の無料素材4種を公開した。現在公開されている無料素材には、「iStock」のトップページ最下部よりアクセスできる。写真、イラスト、ビデオクリップ、オーディオクリップといった4つのジャンルの素材が用意されており、無料会員登録を行うだけでいずれもダウンロード可能となる。現在公開されているのは、中国人の親子が公園を散歩している写真と、遠くに都市を望むイラストが提供されている。ビデオクリップは老婦人たちがタブレット端末を操作する様子を捉えた映像、オーディオクリップはインストゥルメンタル楽曲「The Challenge(loop B)」となっている。なお、同サイトの素材は1点1,200円から購入可能(Essetials画像1枚)。数点ずつ買い増すことができるクレジットパックのほか、定額制プランも用意されている。
2015年03月04日ゲッティ イメージズが運営するストックフォトサイト「istock」は、期間限定の無料素材4種を公開した。現在公開されている無料素材には、「iStock」のトップページ最下部よりアクセスできる。写真、イラスト、ビデオクリップ、オーディオクリップといった4つのジャンルの素材が用意されており、無料会員登録を行うだけでいずれもダウンロード可能となる。現在公開されているのは、写真・イラストが「冬」をテーマにしたもの。父子が雪の中で抱き合っている写真と、雪原をデフォルメして表現したイラストが提供されている。ビデオ/オーディオクリップは共通して「レトロ」がテーマとなり、ビデオクリップはピンク色のハートが浮かぶ映像、1950年代のレトロな楽曲となっている。なお、同サイトの素材は1点1200円から購入可能(Essetials画像1枚)。数点ずつ買い増すことができるクレジットパックのほか、定額制プランも用意されている。
2015年02月12日デザインに関わる人なら一度は利用したことがあるであろうオンライン画像マーケットサイト「iStock」。同サービスのアカウントひとつでストックフォト、イラストといった画像素材のみならず、ビデオ、フラッシュファイル、オーディオ(音源)と多様な種類の素材を提供しており、会員数は現在全世界で600万人を超えるという。そんな「iStock」で画像を検索する機会のあるクリエイターも多いとは思うが、具体的な使用素材を探すだけでなく、デザインの企画段階でイメージを膨らませる際に活用できる機能があるのをご存じだろうか? それが「デザインフォワード」(次世代のデザイン)というものだ。今回は、デザイナーとして活動する筆者から見た、本機能の特徴を追っていきたい。くすきはいねコトバ&グラフィックデザイナー。広告デザインやロゴ、カフェのプロデュースなど、多方面にわたる「デザイン」を手掛ける「デザインフォワード」は、今世界で検索および購入されている今年のトレンド画像が一目で分かるというもの。「デザインのアイデアを提案しなければいけないけれど、漠然としていて今ひとつ明確なビジュアルが浮かんでこない…」、「いま、世界のデザイントレンドはどうなっているんだろう?」、「"かっこいい"イメージ、"オシャレ"なイメージってどんなもの?」といった疑問が浮かんだ時にはぜひとも活用したい。「2015年の8つのビジュアルデザイントレンド」として、8つのトレンドを具体的に紹介している。例えば「ダイナミック女性」という項目の解説では、「ユニークなライフスタイル。 ほかとは違うルックス。 2015年は、面白みのある女性のビジュアルに要注目です。 私たちはありきたりな美しいだけのビジュアルではなく、オリジナリティーと驚きに満ちた女性のビジュアルをたたえます。型破り、大いに結構です。 」という簡単なテーマの説明が添えられており、ライトボックスを見ると個性的でアクティブな女性を集めた写真が一覧表示される、という仕組みだ。そのほかにも「いろいろな種類の人々」や「単色カラー」、「スーパー静物」や「感覚イマージョン」などといったトピックが設けられており、テーマを見ただけで一体どんな画像が集められているのかと気になるものばかり。そのなかでも、デザイナー視点で特に興味深かったのがこのふたつだ。○「視点」近年、ビデオカメラGoProなど、撮影ツールにウエアラブル(着用できる)カメラという選択肢が増えた。これによって、これまで画像として目にすることの少なかったプロスキーヤーやサーファーなどの目線で撮影されたダイナミックなものや、はたまたペットの目線で撮られた予想外の視点の画像などを集めたのがこのテーマだ。「普段見ることのない画像」というのは無条件で人の目を惹きつける。「インパクトのある紙面にしたいんだよね」、「なんかこう…他とはちょっと違う感じに!」、「よくある感じだよね、これだと」など、クライアントからよく寄せられるこれらの発言に対応するひとつのアイデアとして、こういった素材を利用してみるのもよいのではないだろうか。○「ボックスで忙しい」思わず「?」となってしまうテーマだが、サンプル画像を見ると分かりやすい。つまり、これは「画像内にテキストを入れやすい構図の写真」を集めたテーマなのである。解説テキストによれば、「かつてはコピーのためのスペースが必要でした。 しかし、最近では写真が複雑になり、コピーの配置がより難しくなってきました。そこで、コピーは込み入ったビジュアルの上のテキストボックスに移動することで両方の豊かさを損なわないようにするデザイン手法がとられるようになっています」とのこと。なるほど、確かに面白い視点で選ばれていて、どの画像もデザイナーであれば確かに「あ、これはテキスト入れやすいな」とピンとくるものが多い。○画像のチョイスにもこだわりをひとえに「画像検索」といっても、その調べ方ひとつで目にすることのできる写真は大きく変わってくる。画像のチョイスというのはデザイナーにとって画面を構成する上で完成系を大きく左右する、大事な工程のひとつだ。最新のトレンドを敏感に取り入れつつ、ブレーンストーミングのヒントとして、あるいは他と差をつけるデザインのためにも、この「デザインフォワード」機能を有効に活用してみてはいかがだろうか。
2015年01月21日