2023年7月22日 16:00
犯罪に手を染める母と娘…実話を基に悲劇描く『兎たちの暴走』60秒予告編
新進気鋭の女性監督シェン・ユー監督のデビュー作『兎たちの暴走』より60秒予告編が解禁された。
実際に起きた事件を基に母と娘の悲劇を描く本作。第33回東京国際映画祭ワールドプレミア上映、第43回モスクワ国際映画祭で上映され話題を呼んだ。
シェン・ユーは、若い頃から芸術への関心が高く、北京電影学院の監督科を卒業後、美術の仕事で映画業界に入り、NHKなどのドキュメンタリー撮影や監督、CMディレクターなど俳優以外の映画に関わる仕事を経験してきた。今回初監督をするにあたり、母と娘が娘の同級生を誘拐し殺害したという2011年の実際の事件から着想を得て本作の映画製作に取り組んだ。
映画の冒頭は、主人公の高校生シュイ・チンとそのクラスメイトのマー・ユエユエが誘拐され、身代金を要求された父親2人と、シュイ・チンの母親チュー・ティンが警察署に駆け込む場面から始まる。母親チュー・ティンが車のトランクを開けた場面で、映画は事件が起きる前の街を出た母親チュー・ティンが黄色いスポーツカーに乗り娘の元に戻ってきたところへと時は巻き戻る。
シェン・ユー監督の一番好きな映画作品は、ダニー・ボイルの『トレインスポッティング』で、好きな映画監督はポン・ジュノ、デヴィッド・フィンチャーだと言う。