木村カエラ 誕生日にリリース『Sun shower』心境の変化は?
■どんな状況で聴いても、ふ~って力を抜くことができるものにしたかったExcite:どうしてそんなに難しかったんだと思います?
カエラ:今できることはなんだろうってことに本気で向きあっていたのと、やっぱり、自分にしか分からないような言葉を使って、あとから説明するような歌詞には絶対にしたくないなって思っていたからですね。
一つのことを表わすのに、何通りもの言葉がある。しかも、説明文を入れたくないし、暑苦しくも言いたくない。具体的な言葉ではなく、想像と感覚で明るい希望みたいなものを伝えるには、どういう言葉がいいのかっていうことに悩んで。
でも、結局は、みんながオケを録っているレコーディングに行ったら、デモとは世界観が全く変わってしまっていて。その3日間で書いたものを全部消すくらい、大きいものになっていたんですよ。
Excite:改めて、そこでは何を感じたんでしょう?
カエラ:やっぱり音に包まれている感じですね。みんなが演奏している姿や音を聴いていると、自然と感動して涙が出るぐらい綺麗だったんですよ。
この感覚は忘れちゃいけないなと思って。言葉がなくても、音だけで、その世界に引き込まれるし、無になっていくし、大切なものも思い出した。そういう感覚を書かなきゃなって思いました。