木村カエラ 誕生日にリリース『Sun shower』心境の変化は?
■私にとってすごく大切な曲になるなっていう感じがしているExcite:カップリングには、本人出演のCMソングに起用されている、ザ・ビートルズ「ハローグッバイ」のカバーが収録されます。
カエラ:もともと、この曲を歌ってくださいっていうオーダーがあったんですけど、すごく好きな曲だったし、単純に“嬉しいな。楽しみだな”っていう気持ちで歌わせていただきました。ただ、ビートルズをカバーするからには、そのまま歌うのではなく、変態ソングにしようと思って。
Excite:(笑)。だから、アレンジをジム・オルークに頼んだんですか?
カエラ:そうですね。誰と一緒にやったら面白いかな? 変態チックなものになるかな? って考えていた時に、今までも、私の曲のでマリンバを叩いてもらった石橋栄子さんとジム・オルークの名前が出てきて、「もうごちゃごちゃにして!」ってお願いして。
Excite:お馴染みのギターフレーズは入りながらも、トライバルな音も入ってるし、最後はレゲエになってますし…。
カエラ:私も最初はびっくりしました。ちょっと変態になりすぎたなって思って(笑)。でも、CMサイドの方もすごく喜んでくれたので、じゃあ、よかったのかと思って。マリンバが暴れてるし、ガヤも楽しく叫べたし、アツい感じもあっていいなって思って。リズムをどこでとってるのかもよく分かんないし、すごく面白い曲になったなって思ってます。
Excite:前作『マミレル』のインタビュー時に、「次のアルバムはリズムやビートを意識したものになりそう」とおっしゃってましたよね。複雑なビートが絡み合う「Hello Goodbye」はたしかに「マミレル」と同じテンションにあると思うのですが、「Sun shower」はご自身のなかでどんな位置づけになってますか?
カエラ:クリックを聞きながらだと分かるんだけど、実は、演奏している人たちは自分の感情に合わせて、クリックを無視していて。突然、誰かが走ったりするんですよ。
そこに、歌を合わせるのは、ものすごく大変だったんだけど(笑)、ある意味、演奏している人達の鼓動や命を感じる曲になっているんじゃないかなと思っていて。