連載記事:30代から考える「自分年金」
専業主婦はメリットあるの? 確定拠出年金を始める3つのポイント【30代から考える「自分年金」 第5回】
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節税力がスゴい! 確定拠出年金の3つの「おトク」大公開の続きです。
前回までに「確定拠出年金」が節税効果が高いことを説明したが、実際に始めるためにはどうすればいいのか? ファイナンシャル・プランナーで「
確定拠出年金相談ねっと」代表の山中伸枝さんにお話を聞いた。
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ポイント1 個人型確定拠出年金の対象者と限度額
2017年1月1日から、個人型確定拠出年金の加入資格者が拡大し、『だれでも』加入できるようになる。。
だからもちろん専業主婦も加入できるようになったわけだが、正直なところ、
専業主婦にはそれほどメリットはない。
なぜなら確定拠出年金のメリットは前回話したように、所得控除にある。しかし所得がない専業主婦の場合、夫の所得からの掛け金控除は受けられない。こういった家庭の場合は、専業主婦が確定拠出年金に加入するよりは、
夫の確定拠出年金の枠を広げた方が世帯としての税金は安くなる。
税金が安くなるからといって、確定拠出年金はいくらでもかけることができるわけではない。
「対象者」によって、積立できる金額が異なってくるのだ。積み立てる掛け金は毎年4月~翌年3月までの間に、1回だけ変更ができる
●個人型確定拠出年金の対象者と限度額
掛け金は、月額5,000円以上 1,000円単位
※1 企業年金の種類によって違ってくる
※2 国民年金基金、付加保険料と合わせて6万8000円が限度
ポイント2 個人型確定拠出年金を始める場合の流れ
個人型確定拠出年金を始める場合の流れはを簡単に説明する。
<事前に確認するポイント>
・選択する金融機関(運営管理機関)によって
用意されている金融商品が違う
金融機関選ぶ際には、商品のラインアップをチェックしよう。
・投資信託の信託報酬など、手数料をチェック
長期に渡っての運用となるので、手数料の違いがのちのち大きく響いてくる。
<確定拠出年金を始めるときの流れ>