連載記事:ハロー!裏方さん~子どもの笑顔をつくる達人たち~
やっぱりすごかった!「無印良品」意外と知らない、店舗サービス活用術【ハロー!裏方さん~子どもの笑顔をつくる達人たち~ Vol.5】
子どもの暮らしを彩るモノ・コトづくりに愛をもって携わる達人に、その舞台裏を余すところなく語っていただく本連載。4回目は、人と環境にやさしいシンプルで良いものを発信し続けるブランド、無印良品が行っている子育て世代に向けた取り組みについてお聞きしました。
<お話をうかがった達人さん>
木村夏美さん
無印良品 渋谷西武スタッフ。5歳の男の子のママ。
<無印良品の「木育広場」「木育ルーム」について>
「木育広場」は、子ども服売り場のある無印良品の店舗を中心に設置している子どもの遊び場。国産の木材をふんだんに使ったあたたかみのある空間で、子どもたちが自由に遊ぶことができる。全国の無印良品50店舗以上に導入。
また、渋谷西武では、親が店内で買い物やインテリア相談をしている間、専任スタッフが子どもの面倒をみてくれる一時預かりサービス「木育ルーム」を開設している(2017年4月現在)。
無印良品「木育広場」「木育ルーム」の詳細はこちらから。
https://www.muji.net/kids/
■渋谷にも、親子がほっと一息つける空間を
無印良品では、子育て世代にもっと快適なくらしをご提案する取り組みのひとつとして、店舗内に子どもが遊べるスペース「木育広場」の設置を進めています。
もともと、無印良品では人や環境へのやさしさにこだわったものづくりをしており、子どものおもちゃも国産の木材を中心に、シンプルであたたかみのあるアイテムを多く取りそろえてきました。
そんななか、東京おもちゃ美術館が推進している木の大切さとぬくもりを伝える活動「木育(もくいく)」に出合いました。無印良品が大切にしている考えと通じるところが多く、ともに木育活動を進めたいと、ファミリー層が多く来店する店舗への木育広場の設置をスタートしました。
木育広場は、東京おもちゃ美術館の監修のもと、国産のスギの囲いやヒノキの床材を取り入れたやさしくも落ち着きのある空間にデザインされています。子どもたちはおもちゃで遊んだり、絵本を読んだり。フロアには靴を脱いで上がりますので、ハイハイ期の赤ちゃんでも安心です。
無印良品渋谷西武の「木育広場」。囲いや床はもちろん、机、いす、おもちゃも木製のものが中心。親の目が行き届きやすいスペースで、子どもはのびのび、ママはちょっと一息入れられます。
渋谷西武の無印良品では、2013年のリニューアルを機に、子ども服売り場と同フロアに木育広場を設置しました。
最近では再開発の影響もあってか親子連れの姿も多く見かけるようになりましたが、当時の渋谷は、まだ「若者の街」のイメージが残っている頃でした。
子ども服をそろえているショップやベビーカーで入れるお店もあまりなかったので、とくに小さい子のいるファミリーにとっての渋谷は、ちょっと足を運ぶのがためらわれるエリアだったかもしれません。
渋谷へ遊びに来たり、近辺にお住まいの親子が、気軽に立ち寄れてほっと一息つけるようなスペースをつくりたい。渋谷西武での木育広場づくりには、そんな想いもあったんです。
木育広場に置いてあるおもちゃのほとんども、木でできています。なかでも子どもたちに人気なのが、木のたまごがたくさん入った木製プール。なかに入ったときの、体や足にたまごがポコポコ触れる感覚が楽しいんでしょうね。遊びに来たお子さんは、みんな夢中になっていますよ。
お子さんが遊んでいる様子を見ながら同フロアでのショッピングを楽しんでいる方もいれば、お子さんと一緒に木育広場で過ごし、ママ同士で情報交換をしたり、くつろいでいるママの姿も多く見かけます。
毎週のように通ってくださる親子もいて、私たちの想いのとおり、育児のちょっとした息抜きの場としてお役立ていただけていることを、とてもうれしく思っています。
■一時預かりサービスで、たまにはじっくり買い物を楽しんで
渋谷西武の無印良品では、一時預かりサービス「木育ルーム」も開設しています。
こちらは、もっと店内でじっくりと買い物したいというお客さまのご要望もあって、サービスを開始しました。