2017年11月2日 06:00|ウーマンエキサイト

コウノドリでリアルに描かれた産後うつと 「子育てを美化」に共感するママたち

目次

・産後うつを救った星野源の言葉とは
・「育児を美化しすぎ」に激しく共感
・ママたちは「仕事が忙しいから帰れない」は通用しない
・サクラ&四宮の2ショットに眼福! 気になるあの女性の正体は!?
金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS


『コウノドリ』(TBS系)第3話が10月27日に放送された。描かれたのは、さまざまな迷信を信じてしまう妊婦・山崎麗子(川栄李奈)の無痛分娩と、第1話から描かれてきた彩加(高橋メアリージュン)の産後うつ

とくに産後うつについては、放送直後からSNS上に共感の声が殺到。さまざまな思いを抱えながら、日々育児に奮闘する母親たちの叫びを「これでもか!」と詰め込んだ至極の物語だった。

■産後うつを救った星野源の言葉とは


金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS


どんなときでも「大丈夫です!」と仕事の話ばかりする彩加について、小松(吉田羊)は自分が何か力になれることはないかと悩んでいた。だが四宮(星野源)は、産後うつは精神疾患であり産科の領域ではないと主張する。

もちろんそれは正論。しかし、彩加に手を差し伸べたいと考えているのはサクラ(綾野剛)も同じだった。第1話に回想として登場した三浦芽美は、産後うつによって自殺。サクラは三浦の命を救うことができなかった自分を、悔やみ続けていたのだ。
金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS


そんななか、ペルソナ医療センターを訪れた彩加が、病院の受付に赤ちゃんを置いたまま姿を消してしまう。それを聞いたサクラは一目散に院内を探し回るが、靴を脱ぎ、屋上の柵に手を掛ける彼女に声をかけたのは四宮だった。


「もう、どうでもいいんです、だれにも必要とされてない」と嘆く彩加に、「まだ治療の道がある患者を放っておくことはできない」と返す四宮。「治療!?」と、思ってもいない言葉に彩加は驚くが、四宮は「治療です、治ります」と続けるのだった。
金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS



■「育児を美化しすぎ」に激しく共感

一般的に、病気と診断されるのはつらいことだが、ときには「病気だ」と診断されることで気持ちが楽になることもある。「いま一番必要なのは、きちんとした知識を持った専門医の助けです」という明確な言葉は「なんで、どうして」と小さな世界で自問自答を繰り返していた彩加にとって一筋の光となった。

もちろん、そんな四宮の言葉には感銘を受けたが、筆者が大きくうなづいたのはメディカルソーシャルワーカー・向井祥子(江口のりこ)の「私もこんな仕事していますけど、子どもを窓から投げ出したいと思ったこと何度もありますよ。みんな子育てを美化しすぎです。髪振り乱して必死にやってるんです」という言葉。

金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS


夜泣き、頻回授乳、たびたびのおむつ替え、ミルクを吐いたら着替えさせ、抱っこをして寝かしつけても、ベッドにおろすとすぐに大泣き…。小さなわが子に振り回されっぱなしの日々の中、たまに鏡を見れば、ボサボサ頭に目の下のクマ…。みんなはちゃんと子育てできているのに、自分だけができていないと追い詰められていく。

だからこそ、彩加の産後うつ症状には、「ひとごとではない」とたくさんのママたちが共感したのだろう。今橋(大森南朋)の言うように「お母さんはだれにもがんばったねと褒めてもらえない」。

仕事は結果を出せば評価されるが、こんなにもしんどい子育ては、どんなに自分を犠牲にしてがんばっても、だれにも評価はしてもらえない。褒めてほしくて育児をしているわけではないが、ママだって「がんばっているね」と認められるだけで、世界が明るく見えるのは当然である。

■ママたちは「仕事が忙しいから帰れない」は通用しない

「俺も手伝う」発言で、世の母親たちを敵に回してしまった康孝(ナオト・インティライミ)も「挽回できますかね」と反省の念を口にしていた。
「赤ちゃんが0歳なら、お母さんもお父さんも0歳ですよ」というサクラの言葉にあったように、母親もいっぱいいっぱいだが、父親も父親になったばかり。
金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS


相変わらず康孝は「人間は2人でひとつになんかなれない」と四宮に喝を入れられていたが、夫婦とはいえ“別々の人間だからこそ、互いを尊重しあう”というのは、子育てに限らず夫婦としての大きな指針と言えそうだ。

子どもを保育園に預けるのも困難な世の中。苦労を乗り越え仕事に復帰しても、康孝のように「仕事が忙しいから帰れない」というのはワーママには通用しない。外でも家でも、やりたいことをやりたい時間にできない生活は、どうしたってストレスがたまる。

それでもわが子を思って必死に戦っているママたちのがんばりをパパには認めてほしいし、心だけでも寄り添っていてほしい(行動も伴ってくれたら、その100倍うれしいが…)。そんな『コウノドリ』からのメッセージに、ママたちはどうしたって共感せずにいられないのだ。

金曜ドラマ『コウノドリ』

© TBS


■サクラ&四宮の2ショットに眼福! 気になるあの女性の正体は!?

シーンごとに心に響く名ゼリフの連発となった第3話。さらに四宮の「おまえが大丈夫じゃないんだよ」というサクラへの投げかけをはじめ、サクラ&四宮の眼福2ショットは、育児に疲れているママたちを癒やす要素としてもありがたかった。

そして今回も、最後の最後で登場した四宮が“お茶していた”あの女性。白川(坂口健太郎)は「まじかよ…」とつぶやいていたが、次回こそは何やら進展がありそうだ。というか白川先生、次こそ2人の関係についてしっかりと切り込んでおくれっ!

11月3日放送の第4話のテーマは“トーラック(帝王切開後の自然分娩)”。自然分娩がしたいと望む妊婦の意思を優先したいサクラと、子宮破裂などのリスクを懸念する四宮が再び対立する。

TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』
金曜よる10時から






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