
食育のためにも、子どもに料理のお手伝いをさせたいけど、具体的に何をどうさせたらいいかわからない、というお母さんは多いのではないでしょうか? 私も3歳の息子にときどきお手伝いをしてもらいますが、ついつい口や手を出してしまうことが多く、悩んでいる一人です。
そこで、
2歳の子どもから通える料理教室
「Little Chef Cooking」を主宰する
武田昌美さんに、子どもが自分で料理を作れるようになるために、お母さんが気をつけるポイントと、一緒に楽しみながら作れるレシピを伺いました。
■「入れる順番を間違えても、ケーキはできる」
4歳と1歳、2人のお子さんを持つ武田さん。子どもの頃からフランス料理の修行していたお父さまに、やさしく教えてもらったことが料理好きの原点なのだとか。
「両親は怒らない人だったので、楽しんで料理をすることができたんだと思います。私も子どもと一緒に楽しめることを、と考えて
子どもが通える料理教室をはじめました。そこで、『野菜洗いと葉物ちぎりをさせてみたものの、危ない気がしてその先には進めない…』と、悩みを抱えているお母さんが多いことを知りました。
しかし、それではお子さんは料理らしいことをできず、
不完全燃焼となってしまいます」

料理教室で一番伝えたいのは、
「失敗しても大丈夫」ということだと言います。
「『なんでもできるよ、失敗しても大丈夫だよ』と伝えて、子どもたちには
自信を養ってほしいです。料理は失敗しても、いくらでもリカバーできるのがいいところ。入れる順番を間違えてもケーキはちゃんとできるし、卵を割り損ねちゃっても、まだたくさんあるし、割ってしまった卵でもう一品何かできるよねって。プラスの発想ができるように、いつも考えています。失敗してしまっても、それが
生かせるということを、実体験を通して感じてほしいと思っています。
もし卵を床に落としてしまったら、もちろん捨てるしかないですが、『大丈夫。今回はテーブルと離れていたから落としちゃったんだね。じゃあ今度はもっと近づいてやってみようか』と声をかけて、失敗とはみなさないようにしています。
『なんで割っちゃったの?』と言ってしまうとそこで終わり。
“成功へ一歩、また近づいたね”というスタンスでいてあげることが一番大事です。教室はいつもと違う環境なので、お母さんもそう言ってあげようと思ってくださったら嬉しいです」
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