連載記事:子どもに料理を教えたい!
2歳児でも失敗しない! 子どもが一人で作れる「カップケーキ」のレシピ【子どもに料理を教えたい! Vol.3】
「小さい子どもだけでも、料理はできるんですよ」と語るのは、2歳から通える料理教室
「Little Chef Cooking」を主宰する
武田昌美さん。前回は、大人と一緒に同時進行で作る「
ちらし寿司」を教えていただきました。
生徒は、温(おん)くんと武田さんの娘さんのももかちゃん。
今回は、すべての工程を
子どもが一人で作れる「ブルーベリーカップケーキ」のレシピを教えていただきます。
武田さんが、子どもだけで作れるよう工夫を凝らした
失敗知らずのレシピは必見です!
「全部子どもだけにさせるのは、なかなか勇気がいると思うのですが、意外と子どもはできちゃうんですよね。お母さんが心配するほど、子どもはめちゃくちゃにはしないで、自分のものを大事に作ります。
料理教室では、
おへその高さにテーブルが来るように、座って調理します。大人も子どももその高さがちょうど作業しやすく、落ち着いてできます。どんなにやんちゃな子でも、一度卵を割ると全然遊ばなくなりますよ」(武田さん)
© Little Chef Cooking
武田さんが作った「ブルーベリーカップケーキ」のレシピカード。これがあれば、字が読めない子どもでもわかりやすく、何度でもチャレンジできそうです。
「見守る・声かけ」など、武田さんが料理教室で気をつけているポイントもあわせてご紹介します。それでは「ブルーベリーカップケーキ」作りスタートです!
■子どもがひとりで作れる「ブルーベリーカップケーキ」のレシピ
【材料】(直径4cm型4個分)
<カップケーキ>
・薄力粉…大さじ3
・バター(マーガリンでも)…15g
・ブルーベリージャム…小さじ1
・砂糖…大さじ1
・卵…1個
・ベーキングパウダー…小さじ1/2
<デコレーション用>
・いちご
・生クリーム
・アラザンやドライフルーツなどのお好みの飾り
【作り方】
1)バターを耐熱皿に入れてふわっとラップをかけて、600wのレンジで20秒チンする。(取り出して溶けきれていなかったら、スプーンでかき混ぜる。)
2)大きいボウルに卵を割りいれ、泡立て器で混ぜる。
「分量よりも多く並べた卵から、好きなものを選んでもらいます。「卵はどんな感じがする?」と聞いて、子どもたちの興味を引き出してみてください。卵を割るのも任せて。できたらとにかく褒めます」(武田さん)
3)ボウルに溶かしバター、砂糖、ジャムを入れて泡立て器で混ぜる。
「カップケーキは、そんなに神経質にならなくても作れます。小麦粉は振るわずにそのままで。このレシピのポイントは、ジャムなんです。本来カップケーキは、バターを柔らかくして泡立て、空気を含ませて倍の量にするんですよね。このレシピは溶かしバターを使って、混ぜ方も中途半端。アラが目立つのですが、ジャムを入れると色が入って、そのアラが消えるんです」(武田さん)
4)小麦粉、ベーキングパウダーを入れて泡立て器で混ぜる。
「小麦粉とベーキングパウダーはあらかじめ混ぜておくと、入れ忘れを防げます。粉が完全に混ざりきっていなくても大丈夫。きれいに成型できることよりも、子どもがひとりで全部作ったことが大事。だからこぼしたり、飛ばしたりしても全然いいんです」(武田さん)
すべての材料を混ぜたら、スプーンで2つのカップに入れます。“こぼしそう”と思いきや、子どもたちは慎重に、きれいに入れることができました。
5)スプーンでカップの7分目まで入れる。
6)180度に予熱したオーブンで15分焼く。
180度に予熱したオーブンに入れたら、あとは焼き上がりを待つだけ。大人はここまで、いっさい手を出さずに見守ります。驚くほど簡単なレシピなので、本当に子どもたちだけで作ることができました。年齢の違う子どもが集まって一緒に料理していると、上の子が下の子に教えてくれることも多いそう。
7)焼きあがったカップケーキに、お好みでトッピングをする。
「生クリームを泡立てた状態で用意しておきます。ペットボトルに入れてカシャカシャ振るだけで、子どもでも簡単に泡立てることができます。トッピングは工作感覚で楽しめて、どうやってもかわいく仕上がります。楊枝に好きなシールを貼ってピックを作って刺すのもおすすめ。誕生日パーティーにもぴったりですよ」(武田さん)
完成!
かわいいカップケーキの完成です!