連載記事:老後までに2000万円貯められる?
老後資金「2000万円以上必要な人」と「2000万円かからない人」【老後までに2000万円貯められる? 第3回】
▼パターン3)Cさん 年金のみでもいける人
【診断】 年金を貯蓄に回せる理想家計
夫43歳(会社員)、妻40歳(専業主婦)、子・中2、子・小5
出典:『横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか? 人生100年時代でも豊かに暮らす、資産と年金への向き合い方』
Cさんは、こんな人 → 老後は実家の田舎で暮らす予定の人
Cさんの現役時代の年収は、600万円。老後は実家に戻って田舎暮らしを始める可能性があるそうです。住宅ローンは返済中ですが、これを完済して持ち家を売れば、1000万円くらいの資産になるかもしれません。
田舎に戻ったあとは、親と変わらない近所付き合いをし、食材はもらったり安く買えたりしそうなので、生活コストは低そうです。
▼パターン4)Dさん 2000万円より多く必要な人人
【診断】 賃貸住宅が老後にも響く赤字家計
夫36歳(会社員)、妻38歳(会社員)、子・5歳
出典:『横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか? 人生100年時代でも豊かに暮らす、資産と年金への向き合い方』
Dさんは、こんな人 → 「老後の家賃」が厳しいタイプ
Dさんの現役時代の年収は、700万円。比較的慎重派で、何千万もの住宅ローンを組んで持ち家にすることは考えていません。家は必ず買わなくてはいけないというものではありませんが、老後の限られた収入の中でやりくりするときには、家賃は、かなり負担の大きな支出となります。
あなたの家計は、どのパターンが近かったですか? この記事をキッカケにして、老後というのは、「どこかの国の誰かの話」ではなく、「今日の私の地続きにある話」というイメージを持つことが、年金を自分事として考える第1歩なのだと筆者は考えます。
■老後対策の柱は、3つ
「老後生活を送っている自分」のイメージが持てるようになると、ようやく自分年金づくりのスタートラインに立ったということなのだと思います。では、スタートラインに立ったら、何から始めれば良いのでしょうか? 横山さんは、言います。
「老後対策は、総じていえば、次の3つのアプローチから手をつけていくと、良いでしょう」
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●老後対策の柱3つ
●「老後までに2000万円貯められる?」第3回のまとめ
1)「2000万円問題」のモデルケースを知り、自分の家計と比べてみる
2)老後は、「今日の私の地続きにある話」である
3)「老後対策の柱3つ」を知っておく
次回は、いよいよ「自分年金の作り方」について、具体的に考えてみます。
※本連載で紹介する制度などに関する情報は、2020年2月26日時点のものです。
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