老後資金「2000万円以上必要な人」と「2000万円かからない人」【老後までに2000万円貯められる? 第3回】
イラスト:ありま
「『老後2000万円問題』で不安や疑問を覚えた今こそ、年金について学び始めるチャンスです」と言うのは、ファイナンシャルプランナーの横山光昭さん。
学び始めると言われても、何をどうやって考え始めればいいの? 最初の1歩がわかりません!! そんな人のために、「2000万円より必要な人、少なくて済む人」の具体例を教えてもらいました。
この記事は、
第1回「『老後が不安』で終わらせていいの?」
第2回「じつは『老後に2000万円必要』とは報告されてなかった!?」の続きです。
■そもそも「2000万円が不足」って、何?
前回の記事で、「2000万円問題は、ある一組の夫婦の資産の(例)にすぎない」と、書きました。(例)となっている家計は、下記です。ポイントを3つあげておきましょう。
●「2000万円問題」のモデルとなった家計のポイント3つ
2)年金収入が約21万円なのに対し、支出は約26万円
3)月額5万円の赤字が出る
筆者作成
家計の内訳は、次のとおりです。
出典:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書 「高齢社会における資産形成・管理」P10/(出所)総務省「家計調査」(2017年)
■「どんな生活をしたいか?」で必要な金額は変わる
こんなふうに、モデルとなった家計と、「わが家の家計」を照らし合わせてみる作業を、まず始めてみると良いと思います。その上で、「では、自分自身の老後をどんなふうにしたいか?」を、考え始めてみましょう。
©ohayou! - stock.adobe.com
「まずは自分の老後のビジョンを決めることから始めましょう。そうでないと老後の必要額はわかりません」(横山さん)
そう言われても、多くの人は「心配のない老後にしたい」というくらいしか、イメージが沸かないかもしれませんね…。
そこで、23,000件以上の家計をみてきた、家計のプロ横山さんの出番です! 今回は、「2000万円」を基準にして、2000万円以上老後資金が必要な人、2000万円までなくても大丈夫な人の、「ありがちな収支パターン」を教えていただきました。
●ありがちな収支パターン4例
2)Bさん:2000万円までなくても足りる人
3)Cさん:年金のみでもいける人
4)Dさん:Aさんのバージョン違いの「2000万円ではたりない人」
※Dさんは、わりとよくみられるパターンだそうです。
ここで、今回の「試算の条件」のポイント整理しておきましょう
1)「将来の収支予想の収入」は年金のみの収入で、年金のみで生活した場合
2)年金受給額は、今後の加入状況や収入の状況を予測した概算
3)予備費用は、リフォーム、介護、病気、旅行費用に充てるための金額
筆者作成
▼パターン1)Aさん 2000万円では全然たりない人
夫43歳(会社員)、妻41歳(専業主婦)、子・高1、子・中2、子・中1
出典:『横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか? 人生100年時代でも豊かに暮らす、資産と年金への向き合い方』
Aさんは、現役時代の年収が1100万円と非常に高いので、いわば「ちょっといいもの症候群」です。
消費では、「ちょっといいもの」を選びがちなので、生活コストがかかります。また、資産形成は、「賢くできるはず!」という気持ちで堅実路線とは言い難いチョイスをしていますが、思うような結果は得られていません。
▼パターン2)Bさん 2000万円までなくても足りる人
夫48歳(会社員)、妻48歳(パート」)、子・高2、子・高1
出典:『横山先生! 老後までに2000万円ってほんとうに貯められますか? 人生100年時代でも豊かに暮らす、資産と年金への向き合い方』
Bさんの現役時代の年収は500万円で、「堅実な生活者」です。
そもそも、現役時代に使えるお金が特別高いわけではないので、消費は、「地に足がついた感じ」です。普通の収入なので、生活もごく質素です。もっとも「質素」と「貧乏くさい感じ」は、まったく違います。家計の収支について、きちんと考えています。
- 1
- 2
関連リンク
-
BSIグループジャパン(英国規格協会)、GX-ETS登録確認機関として正式登録 第2フェーズ開始で制度対応が義務化、企業の対応はどう変わるのか? 法的拘束力をもつGX-ETSの実務ポイント解説セミナーのアーカイブ動画を公開中
-
ICOCA連絡定期券のご利用エリアを拡大
-
「私を実家に入れたくないってこと!?」義姉には届かぬ義母の真意…義実家問題は収束するのか?
-
new
近代化産業遺産と風の教会を巡るハイキング『六甲山名建築探訪ツアー』10月15日(木)、29日(木)、11月5日(木)、12日(木)に開催!
-
九星気学で占う8月の運勢、3位「三碧木星」、2位「一白水星」、1位「六白金星」。占いメディアのziredがランキングを発表