コミックエッセイ:特別じゃない日を特別にする方法
2歳児の発想が斬新過ぎた! 家族で俳句を詠んでみてわかったこと【特別じゃない日を特別にする方法 Vol.6】
そして夫の俳句。
「高原の 緑の野原 影作る」
おお、今回の中で一番俳句っぽい!!
夫曰く「流れる雲が高原に影を作っているのが印象的で、それを思い出しつつ夏井先生を脳内に召喚して添削してもらいつつ作った」とのこと。
高原に雲の影が流れていく景色を私も見たんですが、本当に綺麗だったんですよ…! 言葉でも絵でも表現しきれないので写真も貼っておきます。
これを俳句にするとしたらみなさんはどうしますか?
そして最後は次男! まだ字が書けないので私が代筆しました。
「にゃんにゃんかいて つぎはわんわんかいて いぬかいて」
いや高原関係ないんかーい! しかも偶然若干俳句ぽいリズムになっていました。すごいな。次男のフリーダム俳句です。ちゃんとあとで犬の絵も描いてあげました。
家族5人の俳句を見比べてわかったこと
以上5人の俳句が揃いました。俳句の良し悪しはよくわからないので順位をつけたりはしていませんが、
みんなそれぞれ視点が違っていて、同じ場所で同じ経験をしているのに面白いなあと思いました。
子ども達も楽しかったようで、ニコニコしながら「ぼくの(わたしの)俳句はどう?」と何度も聞かれ、「それぞれの良さが出たいい俳句だね!」と話しました。
おそらく、何もせずに曽爾高原に行くだけだったら「綺麗だね」「良い景色だね」「気持ちいいね」くらいで終わっていたと思うのですが、今回は
俳句を作るというミッションがあったお陰でより深く周りを観察したり、自分が感じるものに注意を払えたような気がします。
他の人の俳句を聞いて「そうだそうだ、そんてこともあった!」と思い出すことも多く、
思い出の色が増えていくようで楽しかったです。
息子や娘にとっても自分が見たもの、聞いたもの、感じたものを文章にする良い練習になるので、また他の場所に行った時もやってみたいな!
後日、みんなが書いた俳句を机の上に置いておいたら、子ども達がそれを読み上げて「これはお父さんの俳句だね」「これ、ひらがな書くの難しかったんだよ」「疲れたけど風が気持ちよかったよね!」と俳句を起点にその時のことを思い出して話していました。
その様子を見て、
「そうか、俳句も写真やビデオと同じなんだ! 読めばいつでもその時の記憶や風景を思い出せる、記録になるのか!」と当たり前のことに気づかされました。
この連載をしていて「特別じゃない日を特別にすること」をしていますが、それをどう記録に残すのかも大事だよなぁ」とよく感じます。どんなに楽しい日々も、何か記録に残しておかないと子ども達は忘れてしまいます。
だから、できるだけ写真や動画に残しているのですが、「俳句を残しておく」というのもとても良い記録の残し方なのかもしれません。
ちなみに今回のハイキングで長男は自然の中を歩くのにハマったようで、次の週にも祖父祖母と一緒に奈良の山にハイキングに行きました。新しい趣味が増えて良かったね。
文・イラスト むぴー
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