ウーマンエキサイトをご覧の皆さん、こんにちは。tomekkoです。
前回が世界三大美女として有名な
楊貴妃だった流れから、今回は同じチームの誰もが知ってる女王さまにご登場頂こうと思います!
ご存知、古代エジプト最後の女王、クレオパトラ!
思ってたんとだいぶ違う!
ミステリアスな女王クレオパトラとは

歴史に詳しくなくても誰もが名前を聞いたことがあり、なんとなく姿も思い浮かぶ気がするのに、実は正確なことはあまりわかっていない人なんです。
そもそも紀元前という遠い昔だから(なんとキリスト誕生30年前!)ってこともあるんですが、大きな地震で当時の首都アレキサンドリアが海底に沈んでしまったり、まだお墓が見つかっていなかったりと解明されていないことが多いのです…それがまたミステリアスなロマンを掻き立てるんでしょうねぇ。
ではなぜクレオパトラはこんなに有名で逸話が多く知られているのか?というと、当時の最大勢力、ローマ帝国との関わりが非常に深かったためローマ側に多くの記録が残されているからなんです。
クレオパトラに、どんなイメージを持っていますか?
彫りが深い黒髪のエキゾチックな美貌でローマ帝国のトップをたぶらかし、次々と骨抜きにした美女?
黄金や宝石に囲まれた美しい宮殿で、贅沢を極めた悪女?
それとも滅びゆく国で愛に逃避行し、毒蛇(アスプ)による自害をした悲劇の女性?
ローマとエジプトの当時の関係性は、支配国家と属国でした。そして、クレオパトラに限らずですが女性の権力者は死後悪く言われることが多いんですよね…。男性は多くの女性と関係があっても権力者なら当然ってことになるのにねぇ…?
そんなわけで現代に残るクレオパトラ像は、やや悪い方に偏りのあるローマ側の記録と、そのミステリアスさとその恋愛遍歴から後世に多くの戯曲や小説の題材にされ、作り上げられた架空のイメージがほとんどなのです。
私自身、子どもの頃に見た映画『クレオパトラ』の印象が強いんですよね。
今回改めて調べてみましたが、やはりこれが正解!と言い切れないので「そんな説もあるんだな〜」ぐらいで読んでいただけると幸いです。
ちなみに、クレオパトラって当たり前にエジプト人だと思ってたんですよね、私。そりゃエジプトの女王なわけだし。
でもこの人、実はギリシャ人!え!?

なんと白い肌にもしかしたら金髪の巻毛だったかもしれないんですって!ちょっと意外でありつつ、そういえばクレオパトラが白人のエリザベス・テーラーなことになんの違和感も持っていなかったわ…(というわけで今回は意外性の面からギリシャ人ぽい見た目でお送りします!)
紀元前の世界って実はすっごく国際社会なんです。古代エジプトの王(ファラオ)が、実はエジプト人以外だった期間も多く、さらにファラオは自分の統治する国民の言葉を理解する必要もなく、関心を持つこともなかったようです。
ファラオの役割は太陽神ラーの化身として、庶民とは全く違う金銀財宝を身に纏った煌びやかな存在で贅沢な生活を送ること。幸いナイル川が豊穣をもたらし食糧が豊富なためエジプトは当時最も裕福な国となっていました。その富をもたらす神の象徴らしく存在することが何より国の繁栄に大切だったのでしょう。
クレオパトラの見た目が本当に絶世の美女だったのかは分かりません。ただ伝わる魅力として有名なのは、声がとにかく美しく彼女が話し出すと誰もがうっとりと聞き惚れてしまったそう。さらにそんな魅力的な声で、多言語(7カ国語とも9か国語とも!)を自由自在に操ることができたとのこと!
そして乗馬の名手でもあり自ら軍隊を率いて戦いの指揮もしたとのことで、ただ玉座に座り贅沢をしているだけではなく、かなり能力の高い人だったようです。
また後世の哲学者パスカルが「クレオパトラの鼻があと1cm低ければ歴史は変わっていたかもしれない」という名言をも生み出した彼女の『美人論』ですが、やはり巨大なローマ帝国を率いる男性ふたりが惚れ込んだ!となるとそりゃあ美人なのは間違いないでしょうね。
でも大体歴史に伝説を残す女性って「美人」を強調されることが多いんですが、当然「美貌」だけじゃないんです。クレオパトラは語学力と知性、そしておそらく戦略に長け大胆な行動力もある人だったからこそ、政治に恋のエッセンスを盛り込んで成果を上げることができたのでしょう。
クレオパトラ22歳の時に出会ったローマの将軍カエサルはなんと53歳。この歳の差、そして国の代表同士でありながら恋愛に発展したのには彼女の策略によるところが大きかったはず。姉弟での覇権争いに敗れ王宮を追放され困窮していたクレオパトラがカエサルに助けを求めるため、厳しい警備を潜り抜けて直接会いに行ったとされているのですが…!

有名な逸話では贈り物の絨毯を開くと美女が転がり出てきた、というもの。紐で縛ってあった寝具袋の中に隠れまるで自分がプレゼントかのように現れた、という説もありどちらも後世の創作を疑うような演出ですが、カエサルの死後アントニウスと初対面した時の話を知るとそれぐらいのことはやりそうな人でもあります。